
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
他の方が触れていらっしゃらないことを中心に回答いたします。
複数の助詞を組み合わせて使う場合は(助詞の相互承接)、一定の組み合わせ方、一定の順序があって、格助詞の下に格助詞が付くことはありません(詳細は山田孝雄「日本文法論」、「日本文法学概論」をご覧ください)。
したがって、
山には行かない。
本をば読む。
のように格助詞に付くことができる「は」は、少なくとも格助詞ではないということになります。
また、
1、人が悲しむ。
2、人は悲しむ。
3、人が悲しむとき。
4、人は悲しむとき。
5、人が悲しむとき涙する。
6、人は悲しむとき涙する。
の例で、1と2では「が」と「は」の文法的な違いが目立ちませんが、5と6を比べた場合は6のほうが自然です。3と4を比べた場合は4のほうが不自然です。
6の「人は」は、文末述語「涙する」と呼応関係ができていますが、4は「人は」と呼応する文末述語がありません。だから4はなにか「尻切れトンボ」のような違和感があるわけです。
このように検討していきますと、「は」は、文末の述語(いわゆる山田孝雄のいう「陳述」)と呼応する助詞で、むしろ「ぞ、なむ、こそ」に近いわけです。したがって「は」そして「も」は、古典文法では係助詞に分類され、「係り結び」という現象がない現代語の場合は副助詞に分類されることになります。
「が」が格助詞であることについては申すまでもないこととして省略します。
No.5
- 回答日時:
古文では連体形を要求する係助詞. ということは, 現代文では副助詞になります. 「直前のものを強調する」という働きです.
ちなみに, 「別に『主格』がなくったってい~じゃん」って主張もあります.
No.4
- 回答日時:
主語・述語という観点からは、確かに「おれは」という文節がが主語(主格)、「男だ」は述語ということになります。
しかし、http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2545792.html
で申し上げたように、
> 「人は見る」「人も見る」というときの「人」は確かに主格ですから、「は」「も」が主格を表しているかのように見えますが、「庭には鶏がいる」「庭にも鶏がいる」の場合の「は」「も」は連用格であり、それらに共通しているのは「他と区別する意」や「同種の一つを示す」意であって、これらの助詞が「格」を示しているとはいえないのです。少なくとも第一義ではないのです。
ということなのです。
たとえば、「(とても男には見えないが)おれは男だ」と同じく、
「(あまり男らしくは見えないが、他の男性と同様に)おれ『まで(も)』男だ」
あるいは、
「(あまり男らしくは見えないが、他の男性と同様に)おれ『さえ(も)』男だ」
も同様に「おれ」が「男だ」ということを述べた文ですが、「まで」や「さえ」は格助詞ではなく、副助詞です(これらも「格助詞」だとお感じになるでしょうか?)。
これらの助詞は、たまたま主語の文節で用いられているものの、主格を表す働きをしているのではなく、添加の働きをしている。「は」も同様に主格を示すよりも、他と区別する働きをしている、ととらえるのです。
No.3
- 回答日時:
格助詞ではありません。
というより、格助詞には分類されていないということです。しかし、主格は「おれ」です。主格についた助詞をすべて格助詞とするという分類をしていないということです。現在の国語学では一般にそういう分類を採用しているというだけなので、違う分類方法を考案してそれが広く認められれば変わるかも知れません。
No.2
- 回答日時:
「は」と「が」の使い分けはとても複雑で現在でも議論の的になっていますが、格助詞ではないとされています。
http://www.geocities.jp/niwasaburoo/index.html
に結構詳しく解説されているのでご参考までに。
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