人生最悪の忘れ物

「きのう雨が降った。」という文の場合、相対的時間なので格助詞「は」を付けないと習いましたが、「きのうは雨だった。」の場合は必要かと存じます。何がどう違うのでしょうか?

A 回答 (5件)

こんにちは。

日本語教師です。
質問者さんの、

  「きのう雨が降った。」という文の場合、相対的時間なので格助詞「は」を
  付けないと習いました

というのは、格助詞「に」の話でしょう。「相対的時間」ということが問題になるのは、「に」をつけるかどうかという話の場合です。
有名な文法の本から引用します。

 『基礎日本語文法 改訂版』(益岡隆志・田窪行則)くろしお出版 1991

  時を表す名詞は、格助詞「に」を伴うものと伴わないものに分かれる。
  「今日」、「昨日」、「さっき」、「先月」、「来週」、「最近」の
  ように発話時点を基準として相対的に位置づけられる時を表すものは、
  「に」を伴わない。一方、「1988年」、「9月」、「25日」、「3時」、
  「月曜日」のように絶対的な辞典を著すものは「に」を伴う。
    例 太郎は最近コンピュータゲームに凝っている。
      太郎は1980年に大学を卒業した。
   <注>これら2種の名詞が接続する場合は、後続する方の名詞の種類
     によって「に」の有無が決まる。
      展示会は先週の土曜日に始まった。
  時の名詞を文頭に置いて、その時点に何が起こったかを述べる場合には、
  絶対的な時点を表す名詞でも、「に」を伴わない。
      1970年、大阪で万国博覧会が開かれた。
      先週の土曜日、街で昔の友人に会った。   (p.82)
(引用終わり)

なお、上の説明は、動詞文の場合で、その動詞の表す内容が起こる時を示す
ために「時の補語」として時の名詞が使われる場合の話です。

質問者さんのもう一つの例文、
  「昨日は雨だった」
の場合は、名詞文の主題として使われているので、「に」は元々つきません。
   1970年は万博の年だ。
でも「に」はつけられません。「~は~だ」の文型です。

saburoo
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この回答へのお礼

nwsaburooさま、

ありがとうございました。
引用文まで記載いただき恐縮です。
やはり私の質問そのものが間違っていたようで、
皆さまを混乱させてしまい申し訳ございませんでした。

でも色々と整理できたので大変助かりました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2016/09/27 21:24

格助詞は「鬼が戸より出、空の部屋まで」(を、に、が、と、より、で、から、の、へ、や、まで)と覚えましたが、その中に入っていませんから、たぶん格助詞ではないでしょう。

「係助詞」と呼ぶ人が多いのですが、古くに存在した、「係り結び」の「係」の役割をするので、そう呼びましたが、(現在でもそう呼ぶひとが多くいます)現代では「係り結び」がなくなりましたから、「副助詞」と呼ばれることが多いようです。(金田一春彦もそう呼んでいます。下記サイトでもそうです)
 参考 http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ja/gmod/content …
 上の参考サイトの「は」の説明をよく読んでください。第一に「は」は「Aは~、Bは~」のように、「対比」を表すことが多い。

 もう一点、上に書いた「格助詞」のほとんどには、この「は」がつきます。「に+は」例 君には教える。「と+は」例 きみとは遊ばない。「より+は」例 ここよりはあちらが好い。「で+は」例 デパートでは何でも売っている。「から+は」例 これからは秋の季節です。「の+は」例 君のは上手に描けている。「へ+は」例 故郷へは帰らない。「まで+は」例 昨日までは雨でした。
 結局、つかなかったのは「が」「を」「や」(この「や」についてはよくわからないので省略)ですが、このうち「を」には古い時代にはつきました。「これから話<をば>いたします。」しかし、現在ではこのいいかたは使われません。「が」や「を」にはつかないけれど、「が」や「を」の代わりに「は」を使うことは出来ます。「これ(「が」→「「は」)」私の大切な花瓶です」「ご飯(「を」→「は」)もう食べましたか」
 このように「が」や「を」を「は」に置き換える事を「主題化」と言います。この「主題」(題目)を表すのが、「は」のもう一つの重要な第二の用法になります。

 質問文にある「昨日は雨だった」は、「対比」の用法で「昨日は」が「今日は」や「おとといは」に対比されています。質問文の「相対的時間」とはどう意味か、理解できませんが「絶対的時間」というのが考えられるのでしょうか。
 また「は」は格助詞の大部分につきましたが、同じ仲間の「副助詞」にも、つくことがあります。例「だけは・ばかりは・こそは・などは・くらいは・ほどは」このように「は」は使用頻度の多い助詞ですね。
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この回答へのお礼

OKATさま、

とても丁寧に回答いただき、ありがとうございました。
大変良く理解できました。

みなさま、

ご親切にわかりやすく教えていただき、本当にありがとうございました!

お礼日時:2016/09/27 21:11

「は」は係り助詞(係り助詞を認めない立場からは副助詞)でしょう。


取り立てて強調する意味です。
「きのうは雨が降った。」とは、昨日の前後の数日(その前日や前々日や今日など)は「雨が降った」かどうかは別にして、
「『とにかく昨日という日』については、雨が降った」
というような意味でしょう。
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この回答へのお礼

bamzaiAさま、

ありがとうございます。
質問自体が間違っていたようで申し訳ございませんでした。
もう一度勉強をしなおしますね。

お礼日時:2016/09/27 21:09

まず「は」の品詞については係助詞を認めるならそれ, 認めないなら副助詞となります. 意味は基本的に強調なんだけど,


きのう雨が降った
は単に「昨日雨が降った」ということだけを表し今日については何も言っていない (つまり今日もやっぱり雨が降っているかもしれない) のに対し
きのうは雨が降った
だと例えば「今日は雨が降っていない」など「『きのう』でないときは違う」という意味も内包します.

逆にいうと, 数日間ずっと雨が降っているときに
きのうは雨だった
というのは意味的にちょっと不自然です.
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この回答へのお礼

Tacosanさま、

ご回答いただきありがとうございました。
昨日お礼をアップしたのですが、反映されていなかったので、
再掲致します。遅くなって申し訳ございませんでした。

お礼日時:2016/09/27 21:08

まず、この場合の「は」は副助詞のはずです。



副助詞「は」は、それでくっつく単語の対比を取ります。
「昨日」=「雨だった」、つまり昨日と雨はイコールである、という意味ですね。

そして、「昨日は雨が降った」という文も全然間違いじゃないです。

口語的(しゃべり言葉)のときに、この副助詞が省略されることが多いというだけかと思われます。

「なに食べたい?」と聞かれて、
「わたしカレーが食べたい」と答えるようなものです。
本来なら「わたし(は)カレーが食べたい」ということですね。

先生に
「『は』は副助詞ではありませんか。例文は口語的に省略しているだけではありませんか」
と質問してみてください。
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この回答へのお礼

hanzo 2000さま、

早々にご回答いただき、ありがとうございました!
教えてくださった方に、ご指摘のように確認してみますね。

お礼日時:2016/09/26 15:53

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