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このカテで前に、「現在では、短調、長調だけでなく、もっと多彩な音階がある」というご回答がありましたが、どういう風に”多彩な音階”なのか、解説していただけませんか?

どういう視点で捉えられているのか・・・気になります。

A 回答 (3件)

長調、短調というのは、基音と第3音との間が「長い」か(長3度=長音階)、「短い」か(短3度=短音階)ということに由来します。

この長音階、短音階は、16世紀のイオニア旋法、エオリア旋法が元になっていて、源流をさかのぼると、中世の正格旋法、ドリア、フリギア、リディア、ミクソリディア 及び 変格旋法のヒポドリア、ヒポフリギア、ヒポリディア、ヒポミクソリディアに到達します。これらは教会音楽に用いられた音階です。また、さらに古くは古代ギリシャに7つの音階があったといわれています。

近代西欧音楽の音階は、もともと相対的な音程関係を、ある音を基点とした固定的な関係と見ることで、基点となる音が旋律の動きを支配し、それが調性感を生み出すもとになっているわけですが、バッハからロマン派へと連なる調性感を曖昧なものにしたひとつは、ドビュッシーの「全音音階」です。彼の用いた音階は半音を取り去った6音で成り立っていて基音が判然としません。また、調性の崩壊が進んだあげく、12音をそれぞれ完全に独立した等価であるとみなしたシェーンベルクの「12音技法」(無調音楽)も同時代の音楽に大きな衝撃と影響を与えたものとして重要です。

しかし、これらは西欧音楽に限ったことで、日本には5音(宮、商、角、徴、羽)の音階がありますし、アラブの音階やインド、インドネシア、タイ、中国の音階など注目すべきものがあり、その中には西欧音楽の通常の記譜法や楽器では表現できない微分音程が含まれています。従って、こんにち西欧音楽の音階が支配的であるのは論を待ちませんが、それは常識でありながら、ある意味で常識でないと考えるべきでしょう
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この回答へのお礼

みなさま、それぞれに素晴らしいご回答を下さり誠に有難うございました。

ポイントがお二人の方にしか差し上げられないのが残念です。

この欄を借りてみなさまにお礼を申し上げます。

お礼日時:2006/12/13 15:30

音階には簡単に言って、洋楽音階と邦楽音階が有ります。



洋楽音階には長音階(長調)と短音階(短調)が有ります。
短音階には自然的短音階(カチューシャ)・和声的短音階(ドナウのさざなみ)・旋律的短音階(ニーなの死)が有ります。

邦楽音階は邦楽音階・俗楽音階に分かれます。
邦楽音階には律旋音階(君が代)・呂旋音階(紀元節)があり。
俗楽音階には陽音階(ひえつき節)・陰音階(佐渡おけさ)が有ります。

この事で良いのでしょうか。
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ウィキペディアの「音階」(下記URL)に、西洋音階以外のがのっています。

たとえば、日本音階は、「君が代」に見られるように5音で1オクターブを構成しています。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%9A%8E
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この回答へのお礼

ご回答有難うございました。

みなさまのご回答により、「モーツァルト、ベートーベン以降に”多彩”になった」のではなく、「大昔から多彩な音階があった」ことがよくわかりました。

お礼日時:2006/12/13 15:37

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