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酸性物質の溶液に陽イオン性界面活性剤や陰イオン性界面活性剤を用いると
その酸性物質の安定性にはどのような差が出ますか?

A 回答 (1件)

とりあえず、ご質問の「安定性」を「溶解安定性」と解釈して回答させて戴きます。



1)陽イオン界面活性剤
酸性物質がどんなものであるかにもよりますが、分子量がある程度大きいもので
あれば、界面活性剤とは塩を生成することになります。

すると、酸性物質のアニオン(陰イオン)部分と界面活性剤のカチオン(陽イオン)
部分の電荷が相殺されるため、全体の親水性は低下します。

従って、「陽イオン界面活性剤の添加は、その物質の溶解安定性を低下させる」
ということになると思います。


2)陰イオン界面活性剤
こちらは酸性物質とは対(=塩)にはなりません。

ただ、通常は「~スルホン酸ナトリウム」等の強電解質相当のものが使われると
思いますので、その酸性物質がカルボン酸や一般的なフェノール類の場合は、
「凝析」を起こす可能性も考えられます。(→つまり溶解安定性は低下)

その一方で、その酸性物質の疎水性部分の割合が高く、活性剤の疎水基部分と
の親和性が高い場合は、本来の界面活性剤としての働きにより、溶解安定性
は高められることになります。
(実際には「(分子としての)溶解」ではなく「(ミセルとしての)分散」になりますが)
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