
「家族」といえば、温かみのある言葉に聞こえます。
が、これは、明治時代の民法によって作られた「家制度」のために作られた言葉ではないかと思ったのですが、江戸時代以前にも家族のような言い方はあったでしょうか?
また「家(いえ)」を建物ではなく、一族のような意味合いで使う言い方も、家制度以前にあったでしょうか?
時代劇などでは、「お家大事」「お家騒動」のような言い方をしますが、江戸時代くらいではあった言い方でしょうか?
国語というジャンルからはみ出した部分もあるかと思いますが、何か情報があればお教えください^^
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
家族という言葉はたぶん「family」を訳すために作られた言葉ではないかと思います。
遡っても江戸末期ではないでしょうか。日本の場合は「家」ということばにそこにある建物だけでなく、そこに住んでいる人、もっと言えば本家、分家まで含めたもっと大きなもの(一族)で考えていたように思えます。そこで何か不都合が起きると個人、妻子だけでなく、親類縁者、すべてに(場合によっては使用人にまで)影響が及ぼされることになったわけです。
それを防ぐ手段として、本家が分家当主の首をすげ替える、家臣が当主を押し込める等も場合によっては許されたわけです。
なお、氏制度は既に室町時代に体をなさなくなり、戦国時代にはほぼ崩壊しています。源氏の棟梁などが名前だけ残っていたに過ぎません。
あと、苗字ですが、江戸時代における庶民もかなりの家ではあったことがわかってきております。ただ、公式に名乗れなかっただけであり、非公式の場などでは使われる事例がいくつか各地で見つかっています。
この回答への補足
>家族という言葉はたぶん「family」を訳すために作られた言葉ではないかと思います。
そう!わたしも、もしかしたらそうかもって思いました。
家族という語のもつ、温かみのあるイメージ。いかにも家庭的なイメージ。
「家制度」のもつ、抑うつされたような苦しいイメージ、個人の人権を重視しない旧い慣習に縛られた冷たいイメージとはかけ離れています。
おそらく、「家」というものを中心に国民を管理することを思いつき、旧民法が編み出され、そこから「家族」という語も生まれたのだと思いますが、同時にファミリーの訳語としても使われたということではないでしょうかね^^
No.4
- 回答日時:
#2さんについて今回の質問からすると枝葉末節になりますが、一部事実誤認があります。
>>幕末には京都管理の役割を長州から奪い取る形で就任した会津藩で断るよう進言する家臣をおろかな藩主が虐殺した。
もともと京都の管理は京都所司代が行なっていました。
治安維持のため、幕府が会津藩に京都守護職になるように要請してきたわけです。
また、京都守護職就任を断るよう進言したのは西郷頼母ですが、松平容保は彼を殺していません。遠ざけただけです。戊辰戦争後、同じ神社で勤務する等交流はあったようです。
なお、本来対岸の火事であった薩長(当初は長州と不逞浪士たち)と幕府の戦いの矢の面に立たされることになったわけですから、わたしは西郷頼母が京都守護職の就任を断るように進言したのはある意味正しい選択だと思っています。頼母も容保に保科正之の遺訓を持ち出されては引き下がらざるを得なかったのでしょう。
No.2
- 回答日時:
現行憲法の施行と同時に廃止された家制度は家族制度と同じです。
戸籍の搭載順によって(誰が戸主を継承するかで)親戚含めた人が結婚や財産の処分に制限受けるのは(当時でもすでに実際の問題起きていた)まずいということでいったんは廃止された。そのご保守派の巻き返しで「家族の扶養義務」という形は残った。
日本は鎌倉政権から幕末まで武家政権です。土地の支配者で農民の上に君臨する武士が政権になった。江戸期に徳川幕府の権威確立すると将軍家の争いは話題に出来ないので各藩の権力争い(お家騒動)だけが記録に残る。
家臣が殺しあってほぼ絶滅したので真相はよくわからない伊達騒動は有名だし、幕末には京都管理の役割を長州から奪い取る形で就任した会津藩で断るよう進言する家臣をおろかな藩主が虐殺した。似た環境の肥後は幕府が直接管理する能力ない直轄地長崎を代理で管理、世界情勢知っていたので薩長土肥といわれる倒幕の主導勢力になった。
土佐では家臣団の暗殺合戦、脱藩相次いだので維新後は人材不足起こしたほど。山内容堂は尊皇派を弾圧した時期もあったがのちに徳川幕府の朝廷への屈服を進言。弾圧される側も弾圧する家老吉田東洋暗殺するなど暴れまわった。坂本竜馬は上士(山内系)に差別される下級武士(郷士)だったが支配階級の一部に違いはなく、一族(家族)は平成になって土地の民間売却でマスコミの話題になるまで市の土地を自治体の費用負担で占有していた(撤去要請無視されもめたので土地所有者は一群の特権階級のお墓分だけ残して周囲を開発)。
家制度というには記録する能力ないと出来ないから一般人には明治まで関係なかったでしょう。江戸時代にも一部の有力農民は苗字や帯刀許されたし、福沢諭吉の親は武士の権利をお金で買い取った。
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