
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
濾紙の目的は展開槽の中の溶媒蒸気を予め飽和状態にするのが目的だと思います。
底に貯まった溶媒だけでなく毛管現象で吸われた溶媒からも蒸発するため、確実に飽和状態を保つことができる。そうしないとTLC板上を上がってきた展開溶媒からも蒸発してゆくため毛管現象による本来のRf値以上の位置までスポットが上がってしまいます。しかもその上がり方が板の中央と両端で異なるのです。たとえば20cmの幅の板に同じ試料液のスポットを10個並べて展開すると、真ん中のRf値は小さく(低く?)両端にゆくほど高くなるという現象が起こります。
手元に資料がないので紹介できませんが、公定書ではその辺の注意事項が書いてあったと思います。
USP(アメリカ薬局方)では濾紙のサイズまで規定していたのでは・・・・
ただ、分離させるだけの用途に使うのなら杓子定規に考えなくてもよい場合もあるでしょうが、きっちりやる場合は成書の記載を忠実に守った方がよいと思います。
是非参考書を一読されることを勧めます。
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