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滋賀県の山奥に河内の風穴という観光地があることを聞いたことはありますか?55万年前に出来た風穴だということです。

実は、そのやや北に「あけんはら」或いは「あけんばら」という地名があります。その漢字が「山」かんむりの下に、「おんな」の字なのです。その後に「原」の字がつきます。ワープロ変換を試みましたが、不調に終わりました。

漢和辞典で調べてみたのですが、「山」かんむりの下に漢数字の「一」を書いた上で、「女」の字は存在するようです。でも、手元の地形図(昭文社のエアリア・マップの『鈴鹿山脈』)には、確かに「山」かんむりの下に「女」の字であり、「一」の字が間に書かれてはいません。

「あけんはら」という集落名は、「あけび+はら」の読みが転じたものと推測してはみましたが、自信ありません。

かつては50戸ほどあった集落ですが、過疎化の波で廃村の危機にあるようです。

さて、質問に戻りますが、「山」かんむりの下に「女」という漢字は存在するのでしょうか?また、その漢字の意味はなんなのでしょうか?ちなみに、鈴鹿山脈の南部、安楽越の滋賀県側には「山女原」という集落があり、「あけびはら」と呼称するようです。

A 回答 (7件)

「妛」は「あけび」で「妛原」は「あけんばら」でいいと思います。

漢字には常用漢字のほかに名前に使われる漢字、例えば水戸光圀の圀という字。國という字は使われますが圀という寺は水戸光圀以外に使われた記憶はありません。他に地名にだけ使われる漢字もあります。宮城県名取市に閖上(ゆりあげ)という地区がありますが閖の文字はここでしか使われていません。これと同じようにその地域だけの字かと思われます。全国を見ればその地域だけの地名字が沢山あると思います。地図とにらめっこしてみては如何でしょう。

この回答への補足

水戸光圀の話も初めて伺う話題です。

おすすめのように、自分でも難読地名に関してWEBで調べて見ました。様々な方が、それぞれの立場で調査されていて、興味深く読ませて頂きました。

閖上という地名は、幸いにも自分のPCでも即座に漢字変換できました。

同様に、「あけんばら」が、瞬時に変換されていたのなら、さしたる疑問も抱かず、ただ単に地名の上を通り過ぎていっただけかもしれません。

漢字変換できなかったがために、逆にそれが皆さんとの情報交換によって一つの思い入れとなり、「あけんばら」に対するイメージもさらに豊かなものになりました。

今回の「あけんばら」に関連して、みなさんに教えて頂いた貴重な情報や話題に、再び感謝申し上げたいと思います。

補足日時:2007/03/07 05:27
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「山女」で「あけび」と読みます。


これを1字にしたものです。
「麻呂」→「麿」、「木工」→「杢」、「母衣」→「袰」
などと同じです。
JISの幽霊字については前の回答にあるとおりですが、中国の側では「妛」(Unicode:599B) を字書に沿って“「蚩」の[虫]を[女]に換えた字”、つまり[女蚩](一字)の異体字として扱っていました。
日本のワープロ辞典で“音「シ」”としているのもこれと同じで、JISが地名用に収録した意図とは食い違っていたわけです。

この字はUnicode:216B4 (CJK統合漢字拡張B領域) に定義されており、
http://www.unicode.org/cgi-bin/GetUnihanData.pl? …
JIS X 0213 面区点:1-47-67 (第三水準) に規定されたため、Windows VistaのMS明朝/ゴシック、メイリオなどのフォントには収められました。
VistaではWord、Excelで普通に表示・印刷できます。
JS平成明朝W3/同ゴシックW5[JISX0213:2004] (一太郎2005以降ユーザー特典フォント) も同様ですので、XPにインストールすれば、表示印刷できます (2000は拡張B領域不対応)。

* 「Windows XP および Windows Server 2003 向け JIS2004 対応 MS ゴシック &MS 明朝フォントパッケージ」が下記のページからダウンロードできます。
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/ …
ただし同一書体の新バージョンへの置き換えになり、XPのMS明朝/ゴシックと共存させて随時切り替えるという使い方はできません。
過去に作成した文書の「葛」「祇」「卿」などのワープロ略字が正字になるなど、ある意味での文字化けが起こります。
* 上に触れたメイリオやJustsystemのフォントは他のフォントとの共存が可能です。

この回答への補足

>>「麻呂」→「麿」、「木工」→「杢」、「母衣」→「袰」

これも初めて知りました。なるほどですね。Unicodeに一字表記の「山女」が、どのように定義されているかも、教えて頂いたURLで理解できました。

最初は、この字を画像として保存し、それを強引に文書ファイルに挿入しようと思いましたが、自分の技術の未熟さもあって、ディスプレイ上の見栄えが、あまりに不自然に感じられて、結局中止しました。

さて、VistaのWordやExelのフォントには、この字が収められているということですので、それは多分vista版のIMEに収録された、ということなのでしょうか?なにぶん、PCには疎いため、稚拙な表現かもしれませんが、お許しあれ。

そうであるならば、自分はJUSTSYSTEMの一太郎ソフトを使って、文書作成することが多いのですが、同様に、ATOKにも、この字が収録されることになるのでしょうか?

さて、教えて頂いた二番目のフォント・ダウンロードページを確認しました。XPであっても、ダウンロードによって、この字が表示されるというのは、魅力的です。

ただ、前述のように、PCのデフォルトをいじって、痛い目にあること度々の、私こと初心者くんにとっては、危険もかなり覚悟ですね。

>>ただし同一書体の新バージョンへの置き換えになり、XPのMS明朝/ゴシックと共存させて随時切り替えるという使い方はできません。
過去に作成した文書の「葛」「祇」「卿」などのワープロ略字が正字になるなど、ある意味での文字化けが起こります。

上記引用の部分で、やはり引き気味なのです。そういうわけで、魅惑的な助言ではありますが、及び腰になる点、お許し下さい。

当面は、どうしようかと迷いながらも、それでも気持ちは「山女」の字を一字で表記したいなぁ・・・という所でしょうか?Vistaに買い換える日を待ちわびるしかない・・・!?

garamondさんの、知見の広さに感心いたしました。アドバイスに感謝致します。

補足日時:2007/03/06 21:00
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一応PCでも山冠に女の漢字は出てきました。

しかしWindows標準フォントでは表示できないようです。
ジャストシステム製のフォントのうち[JIS0213:2004]対応フォントで表示できました
しかしATOK2007の辞書において読みは登録されていませんでした
文字コードは
Unicode:U+216B4(D845 DEB4)

この回答への補足

標準フォントでは、ダメなんですね。

山旅の個人記録(山日記)に、「やまいちおんな」ではなく、「やまおんな」のフォントが欲しいのですが、ジャストシステム製[JIS0213:2004]対応フォント等がないと、ダメなんですね。

特に、地名は当て字などでは、本当に雰囲気も出ないし、何となく、本来の地名に対しても申し訳ない感覚がありますね。

ATOKなどで、或いは、何らかの方法で作字する技術って、あるんでしょうか?或いは、ジャストシステム(一太郎)の製品に対応フォント内蔵のCDなどは添付されているのでしょうか?

閑話休題。No4さんの補足に書かせて頂きましたが、保月を最初に訪れた際、地蔵峠の杉の巨木に畏怖心とも言える大きな感動を覚えた記憶もあります。

NO5さん、ありがとうございました。

補足日時:2007/03/06 00:36
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幽霊字というものがJISコード表にあったんですね


単純に「間違い」ということなんでしょうか

----(引用)

しかし、「妛」に関しては、この文字を使った地名も見つからない。後にJIS漢字コードの検証を行ったチームがさんざん探し回ったところ、どうやら滋賀県多賀町河内というところにある「あけんばら」という地名から採録されたのではないか、ということになったようだ。
この「あけんばら」という地名は、山の下に女と書く1文字と、原という文字の、2文字で構成されているのだが、山と女の間に「一」はない。
「あけんばら」はもともと「アケビの原」の意味だったのだろう。アケビは「山女」と書くことから、山と女をくっつけて「アケビ」という文字にして、それが定着したと考えられる(山+女という文字も、普通の漢和辞典には載っていない)。

でも、「一」はどこから?
どうも、これは単純なミスらしい。幽霊字を調査したチームの推理はこうだ。
そういう文字はないために、山と女を切り貼りして作字した。それをコピーしたときに、紙の継ぎ目が映り込んでしまい、それを「一」と見間違えたのではないか……。
なるほど、素晴らしい推理!

かくして、ただでさえ存在が怪しい「山」+「女」の「アケビ」という文字が、さらに変形され、「妛」という、絶対にありえない漢字となってJIS漢字コードに登録されてしまった。
こんな事情で登録された「幽霊字」が他にも60以上あるわけだ。
http://takuki.com/aic/3.htm
---引用おわり

「妛」の正しい字を載せてます
http://www.asahi-net.or.jp/~EZ3K-MSYM/charsets/s …

ご存知、もしくは質問者さんのサイトだったらすみません

この回答への補足

Q33NYの話、居住まいを正して読みました。犠牲者の方々には申し訳ないながら、なるほど・・・興味深いお話です。

「やまいちおんな」の話と「つちよしくん」の話も目から鱗ですね。UNICODEにない漢字のURLも、なるほどでした。

さて、NO3さんの補足にも書かせて頂きましたが、今年1月に「あけんばら(おじさんは、あけんはらでなく、あけんばらと呼んでいた)」から、友人と鍋尻山に登り、一旦、保月(ほうづき)の集落まで南下しました。

保月も今では廃村。五僧と多賀を結ぶ歴史的に由緒のある街道も、今ではひっそりとした訪れる人も少ない地形図の空白地帯です。

雪に閉ざされた保月から、帰路は鍋尻山の東面の廃道を辿って岳峠経由で再び、「あけん原」に戻りました。ひとけの少ない過疎の集落に、飼い犬の鳴き声だけが寂しく響き渡りました。

http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?id=52366 …

地図上には「あけん原」の地名は採取されていませんが、河内の風穴の神社の北、地図の切れ目にある集落が、それです。

皆さんのお知恵で、謎が一つ解けました。

改めて、感謝致します。

補足日時:2007/03/06 00:24
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「妛」という字であって、これは 滋賀県の地名「あけんばら」に用いる漢字を作成しようとして、「山」と「女」とを 切り貼りした際に、糊付けの影が映り筆画の一部と誤認され、 それに気付かぬままJIS漢字に採用されたものである。

これは笹原宏之の調査によって判明した…

という、記事が載ってましたよ。
おもしろいですねぇ。
おもわず、調べてみました。
楽しかったです。ありがとう。

この回答への補足

ありがとうございます!

今年の1月、山旅で現地を歩き、ふとしたことから「あけん原」出身の初老の方に出逢いました。目指す鍋尻山への登路を尋ねると、「もう、ここ10年は歩いてないなぁ」と言いつつ、カルスト台地の上にあるダケの畑(だけのはた)での畑作を思い出されていました。

歩いて登って1時間強はかかろうというのに、「ゴンボや大根や里芋を作ったもんだ・・・」と語りました。「あけん原」から標高差400~500mはあるはずです。

カルスト台地の平頂の山や尾根ではよく畑作が行われたとのことです。ナカニシヤ出版の『鈴鹿の山と谷』西尾寿一編には、「水利問題で不可能な所もあるが、鈴鹿北部の山地ではごく普通のものだったとみられるが、時代と共に衰退したらしい」と書かれていました。

ただ、残念なことに同書には「あけん原」の記述は見つけられませんでした。ただ、権現谷の項目中に「山女原(あけびがはら)」として「あけん原」が取り上げられているようでした。

回答、感謝致します。

補足日時:2007/03/06 00:06
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この回答へのお礼

ありがとうございます。本当は、良回答をつけたかったのですが、ごめんなさい。迷った末に、URLのコピーを頂いた方にしてしまいました。早々に、回答頂いたのに、申し訳ありませんでした。

このたびは、本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/03/10 07:30

面白そうだったのでちょっと調べてみたらこんなのがありました。


参考までに。。
http://www.infonia.ne.jp/~nature/kanji/sasahara. …
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/hebiguchi/KanjiCode/y …

この回答への補足

>>筆者がJIS漢字改正委員として、「JIS漢字」を作る際に引用した資料を検証していったところ、調べはじめて半分の2万ページ目あたりで、「山女」(あけび)の2字が縦に組み合わさって1字となった字が、滋賀県の通称地名に見つかった。この資料では、「山女」の合字の間に、作字した際の紙の影があたかも「一」であるかのように写ってしまっていたのである。

まさにドンピシャですね!興奮しながら読みました。よく見つけて頂きました。お見事です。

国字、JIS幽霊漢字。このたび、初めて耳にした言葉です。漢字を理解する際には、忘れてはならない、日本の文化に根ざした深い漢字だったのですね。

この漢字がまさに滋賀県の「あけんはら」に由来していたとは・・・

本当にありがとうございました。感謝いたします。

補足日時:2007/03/05 23:50
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あけびは、別名「やまひめ」というそうです。



山女と書けば「やまひめ」とも読めそうな気がします。
これを1字にした和製漢字でしょうか・・・
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この回答へのお礼

「やまひめ」なんだか怪しげで艶やかで、楽しい別称ですね。

みなさんの回答を早速読ませて頂きました。和製漢字、まさに国字だったのですね。

山歩きをしていて、アケビを見つけることも少なくなりました。越美国境の山旅で見つけたアケビ、そして静岡県の深南部の山旅で見つけたアケビの実を口に含んだ記憶も既に昔です。

豊かな自然が損なわれていく時勢。懐かしい響きの地名を見つけると、嬉しくなりますね。

さっそくの回答、感謝します。

お礼日時:2007/03/05 23:45

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