一回も披露したことのない豆知識

私は今19歳(女)です。
国立大学の工学部・化学科で勉強しています。
将来は研究の仕事につきたいと思い、励んでいます。
笑ってしまうような悩みかもしれませんが、本気で悩んでいることがあります。もしよければ回答ください。

化学研究室(特に大学付属の)は空調・換気が悪く、毎日化学物質が充満している研究室の中に居ると、どうしても気体物質を吸ってしまって、白血球が減ったり麻酔が効かなくなったり、何かと身体機能に影響が出る。企業に入ればお金をかけて空調管理をするが、大学はそんな所へはお金を回せない。学生の命と引き換えに研究の成果を出しているようなものだ、と教授から聞きました。

麻酔が効かなくなったり、自分だけへの影響なら平気です。
でも、不安に思うことは・・・将来妊娠したときに何も影響がないのか
ということです。シンナーを吸うと胎児へ影響があるのなら、
こんな3~6年間も毎日化学物質を吸っていて、影響はないのでしょうか。しばらくすれば身体は元に近い状態へ戻るのかもしれないですが、大学院前期課程を修了したときは24歳です。もし後期まで行けば27歳です。研究室を出てすぐに子供を産む可能性がないとはいえないです。

このことは半年前からずっと気になっていて、調べたりもしましたが
まだ化学の知識が乏しいのか、わかりませんでした。
それか私の心配のしすぎなのでしょうか?

化学の研究は好きです。でも私にとっては将来産む子供のほうがもっと大切です。
将来は大学院へいくつもりですが、不安が常に頭に浮かんできます。
もし、影響が少なからずあるのなら、4年で就職も考えようと思っています。
私は心配しすぎですか?

A 回答 (4件)

研究職(バイオ系)の女性です。


教授の発言内容については、極論とも言えますが誠意ある内容ではないでしょうか。
「大丈夫、健康には問題ないから」と騙し続けないだけ、私は良い教授だと思います。
「私は心配しすぎ?」という部分に関してはコメントし辛いので差し控えますが、
あなた自身が安全と判断する基準を持っているのならば自然に答えが出るでしょう。

教授の発言内容について検証してみましょう。

「気化した化学物質を毎日吸っていると、身体機能に影響が出る」。
これは真実ですが、全員が必ずしもそうなるとは限りませんので危険性の指摘でしょう。
また「白血球が減る事がある」は、私自身が元々少なかったのでなんとも言えず…。
次に「麻酔が効かなくなる事がある」は、稀にですがそのようになる方もいます。
私の場合は逆パターンで、離れた席の同僚が実験動物にエーテル麻酔をするだけでも
わずかに漏れたエーテルで「自身に麻酔が効いて昏睡してしまう」笑えないタイプです。
大学では禁止事項としてかなり徹底しているのですが、企業では横行しています。
更に「化学物質過敏症」になると「麻酔だけではなくて日常生活そのものに影響が出ます」。
気になるようでしたら御自分で調べてみてはいかがでしょうか。
(私はMCSなので客観的な意見でないと取られる事もあるからノーコメント)

「企業は予算を組んで空調管理をするが、大学ではそこまで出来ない」。
これは、半分正解で半分不正解という感じでしょうか。
「大学や研究室は空調管理に回す施設管理費や研究費がない。」というのは真実。
教授でしたら、研究室の予算関係はしっかり把握しているでしょうからね。
ですが、だからと言って「大学よりも空調管理を行う企業の方が安全とは限りません」!!
企業といえども「空調管理=温度管理がメイン、安全な空気の供給は保障されません」。
ましてや「セキュリティ」を優先して、「換気が必要なのに窓を開けられない」事も…。
「クリーンルーム」なのに空調管理が出来ておらず「毒ガス室」となっていた企業も経験有。
私は大学勤務と企業勤務の両方を経験済ですが、大学の方が体調は良いみたいです。

「学生の命と引き換えに研究の成果を出しているようなもの」。
これは完全な極論ですよね。
冗談で言う台詞ではありませんし、教授が本気で学生を犠牲にしてもいいと思っているなら問題です。
しかしながら、「教授の本意ではないけれども研究室の環境整備が整っていないので
学生を犠牲にしているかもしれない」という自戒の意味であればどうでしょうか。
「学生自身にも危険管理の意識を持って欲しい」という意味があるのかもしれません。

また、No.2さんが指摘するように薬品の危険性は簡単に調べられます。
例えば、薬品カタログや薬品瓶には小さな文字ですがきちんと記載されていますし、
試薬会社のHPから目的試薬のMSDSを検索する事で更に詳細な情報が得られます。
多分、先生方や先輩方、試薬販売営業の方に聞いたら調べ方を教えてもらえますよ。
また、危険性の高い試薬は「ドラフト」「防護眼鏡」「マスク」「手袋」での防御が大切です。

それに、「塩素を含む高分子合成物質を燃やして臭いを嗅がせた」というのも
無意味にしているとは思えません。
例えば学校では硫化水素=腐卵臭と習いますが、実際に腐った卵の臭いを嗅いだ事はありますか?
実際の経験もないのに言葉だけの知識があっても無意味だと思いませんか?
そういう意味ではやり過ぎだとも感じますが「必要な経験」ではないかと思いますよ。
いわゆる、「百聞は一見に如かず」という事ですね。

私自身は自宅外で活性炭入マスクを常用していますし、
有機系の溶媒を使用する際にはドラフト内取扱いでも防毒マスクを愛用しています。
バイオ系では異様な光景らしくて事情を知らない人が悲鳴を上げて逃げ出す事もありますが、
有機合成系の部屋ならば許容範囲内の行動となりますので外見を気にしないのなら
適当にそれらしい理由をつけて使用許可を得ましょう。
マスクの購入費用や吸入缶の費用は教授と話し合って決める必要があります。
私は病院でMCSの診断書があるので活性炭入マスクや防毒マスクの吸入缶の費用は給料とは別に出ていますが、
おそらく御自身の不安だけが原因ならば他の学生や院生の手前、自腹を切る事になると思います。

最終的には御自身で判断するしかないのですが、女性の先輩や同級生と話してみるのもいいと思います。
但し、「教授の発言批判はせずに、自分が勝手に不安に思っている事を強調」して
あらぬ誤解を生まないように最新の注意を払って下さいね。
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どちらの大学か分かりませんが、安全管理センターなどがあるはずですので、そこに相談されてはいかがでしょうか。

ただ、下の段落に書くように、いずらくなるといった副作用がある可能性があるので、もう少し回りの様子をうかがって計画をねってからでもいいかもしれません。
かつては、大学の実験環境が悪いのは当然のように思われていましたし、そのような古い考えを残している先生がいるのも事実かもしれません。しかし、昨今の風潮としては、合成化学の研究室でも学生の健康を守るのはスタッフの義務であり、それができていないのは大学として危機管理ができていないといわざるを得ません。
上に述べたように安全センターなどに相談することにより大学としての状況は改善する可能性はありますが、それにより居づらくなる可能性があるかもしれません。そうだとしたら、現実的には学部4年と時には、合成系ではない研究室に所属しておいて、大学院で他の大学の、学生の健康もまっとうに考えている合成系の研究室に移られるように計画することをお勧めします。
ちなみに、大学法人になった結果、職員に関しては厳格な健康管理と環境管理が求められており、法律の不備からそれは学生には要求されていませんが、まともな感覚をもった人がいる大学なら学生さんも同様にあつかっていると思いたいです。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。
大学法人になってそのようなことが定められているとは知りませんでした。
言いにくいことですが、安全センターに相談してみようと思います。
前に一度、教授や相談室の先生に相談してみようか、と思いましたが
実は国立でも総合大学ではなくて工業大学なので、ほぼ男子校のような状態で教授も相談員もみんな男の人で少し行きづらかったんです。
でも一度勇気を出して言ってみようかとも思います。

元々化学科志望ではなく、それに行きたい大学ではなかったので、再受験を何度も考えました。でもようやく前向きに頑張ろうと思った直後に、教授からの話があり、少し失望しました。院は絶対他の大学に行こうと思います。

詳しく教えていただき、本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/04/21 22:49

信じがたい話です。


もちろん 作業環境すべてを絶対安全にすることは実際上ありえませんから、なんらかのリスクを負うことになるのは事実です。でも、それは生活一般についても通用する程度の範囲、必要な配慮をしてもなお残るリスクの話です。
危険性があることが分かっている状態を容認して、学生の命と引き換えに研究の成果を出しているようなものだなどと言う教授の存在を許してはいけません。冗談にもなりません。犯罪行為です。
作業環境や実験内容が分かりませんが、試薬の特性などに応じてドラフトや手袋など必要な対策をしてください。危険性のある試薬であるかどうかは、調べればかなりの範囲で分かります。
もちろん未知の危険物もありますので、すでに分かっていることだけでなく、可能性についても考えた上で対応することが必要です。危険性は若い女性に限られたことではありません。周りの人皆に共通する問題です。
安全な作業環境を作る上で必要な知識・技能のセンスを磨くことは、将来化学関係の研究職に就くに当たっても、とても重要ですよ。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答を頂けて嬉しいです。
教授は冗談のつもりで言ったのかもしれないですが、
私はそれ以来気になって化学科に来なければ良かったと何度も思いました。
他の教授で、匂いを嗅がせるために塩素が入った高分子の合成物質を燃やして、部屋中の空気が悪くて気分がわるくなったこともあります。

自分で調べる、というのは思いつきませんでした。
前向きに考えると一番いい対策のように感じます。
自分でできる限りのことをやってみようと思います。

一度教授や相談室の先生に相談してみようか、と思いましたが
実は国立でも総合大学ではなくて工業大学なので、ほぼ男子校のような状態で、教授も相談員もみんな男の人で少し行きづらかったです。
でも一度言ってみようかとも思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/21 22:35

大学や研究室にもよりますが、卒業までに催奇性がある物質を少なからず使用すると思います。


心配でしたら、学部卒業まで待たずに、
化学科に通うこと自体を辞めたほうがいいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
そうですよね。
元々化学科志望ではなかったことと、上記のことに悩み
辞めることを考えたこともありますが、
経済上の面でも自分ひとりの勝手な意思で決められることではなく
辞めることは難しいです。
可能性があるという回答を頂けて良かったです。
自分でもっと考えます。
ありがとうござました。

お礼日時:2007/04/21 22:17

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