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80代前半の老人(女性)です。寝たきりで、パーキンソン病の疾患があります。このため嚥下障害があり、誤飲のため、肺炎になりました。
点滴でフォローしていますが経口では、もう無理と言われました。このため経鼻栄養剤の注入になると思われますが、かなり苦痛の伴うものなのでしょうか?また、何らかの事故(誤飲など)が、よくあるものなのでしょうか?胃ろうについては、体力的な問題から、医師より無理と言われましたが、今後も含めて、高齢での胃ろうによる手術は難しいのでしょうか?どなたか、ご家族でこうした経験をお持ちの方や、専門家の皆さんでお詳しい方、教えて頂けないでしょうか?よろしく、お願い致します。

A 回答 (3件)

はじめまして。



外科の看護師をしております。わかる範囲でお答えしたいと思います。

経管栄養法(経口でなく管を使って栄養剤を注入する方法の総称です)には、ご質問にあるとおり鼻から胃に管を入れてそこから注入する経鼻栄養と、おなかに小さな孔を開けて胃に管を入れて固定し、そこから栄養剤を入れる胃ろう造設による栄養法とがあります(そのほか事情によっては十二指腸に固定することもあります)。

経鼻栄養法のメリットは外科的に処置を行わないので簡単に行えることで、一時的に経口摂取が行えない場合によく行われます。ただ、管を留置する際に誤って肺に入ってしまったまま栄養剤を注入してしまうと誤嚥(誤って肺に入ってしまうこと)を起こして大変なことになることがあります。もっとも肺に入っていないかの確認は容易で、留置の際には必ず行います。病院によっては金属成分の入った管を使い、レントゲンで肺に入っていないかを確認するところもあります。残念ながらその確認を誤って、あるいは行わなかったための大変な医療事故がときどき報告されますが、行われている件数を考えれば決して頻発しているわけではなくごくごくまれです。

また、ご想像がつくと思いますが、鼻から管を通すということは苦痛なものなので、意識が比較的はっきりしていて手の自由が利く場合などには自己抜去といって自分で管を抜いてしまうこともあります。注入中の自己抜去は誤嚥の危険性がありますから、それを防ぐために看護職はけっこう大変な思いをすることがあります。学生のころ授業の一環としてこの経鼻胃管の留置を経験しましたが、入れる最中はもちろん入っている間抜くまでずっとつらかったのを覚えています。1時間入れておく話でしたがとても無理でした。

経管栄養が長期にわたって必要な場合には胃ろうを造設することがあって、これは造設にあたって外科的な処置が必要ですが、その後の栄養剤の注入には苦痛があることはあまりありません。病状や状況からご自宅での療養となる場合などには胃ろうを造設し、ご家族が栄養剤の注入をするということも多いです。

ただ高齢だから胃ろうが作れない、ということはわたし自身の経験では聞いたことがありません。80代で胃ろうをつくるということもあります。体力的な理由というのがどういったものなのかよくわかりませんが、これまでの既往歴や現在の身体状況から胃ろう造設手術を行うには何らかの理由で適さないということでしょうか。

以上一般的な話ですが、参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

早速の回答、ありがとうございました。高齢だから、80代だから胃ろうが作れないと言う訳ではないと、分かっただけでも大きな前進です。特に、本人に大きな苦痛がないと言う事は大きなメリットです。医師は、現在の身体的状況から仰っているのかも知れません。いずれにしましても、ご意見を参考に今後の介護や医療に生かしていきます。本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/04/25 14:02

消化器内科医です。


胃ろうの造設方法についてです。現在は、胃ろう造設自体は特別な事ではなくなっております。ほとんどの場合は、胃カメラを使って造設します。全身麻酔や気管内挿管といった処置は必要ありません。鎮静剤の類を使用する事もありますが、使用してもごく少量です。また、処置自体も手術室ではなく、内視鏡室で行っています。時間は30分程度でしょうか。チューブの交換も3~4ヶ月に一回程度です。
合併症としては、肝臓や大腸をチューブが貫いてしまう事や、出血、感染に伴う膿瘍・腹膜炎があります。これらは術前の検査や抗生剤等でリスクを減らす事が出来ます。しかし、万が一起きてしまうと、もともと体力的に余力のない方が多いので、命に関わるとという事態もありえます。
患者さんによっては胃カメラでは造設できない事もあります。胃の手術をされていたり、年配の方で背の曲がりが強い方ですと難しい場合があります。また、心不全などの程度が強いと胃カメラ自体がリスクを伴いますので、難しいかと思います。
ご参考にして頂ければ、幸いです。
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この回答へのお礼

早速の回答、ありがとうございました。胃ろうの知識が無くて、困っていました。全身麻酔も必要なく、内視鏡室での処置とは知りませんでした。合併症もあるんですね。今後の、介護、医療についての参考にさせて頂きます。本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/04/25 13:52

胃婁について



私は、もぐりなので医師免許は在りませんが、同等の器量は持ち合わせていますので、お話させていただきます。
今回、主体のなるまず肺炎から話しますと、誤飲という面より、誤飲性肺炎だと思います。しかしながら、医師によってはですが、高齢者の栄養を摂る手段は、2つあります。一つはIVH(中心血動脈)からの栄養補充、二つ目は胃婁です。一般的にIVHの場合、高カロリー輸液を持続投与をおこなう為、体に十分必要な栄養素が回りますが逆に胃婁の場合だと確かに栄養は摂取出来ますが、老人の場合、消化器官の機能低下が著しい為、必ず栄養が摂れるとは言い切れません。又、患者様が、能力的に少しでも飲み込む能力があるならば、刻み食やトロミ食かもしれませんが、食べれたら食べた方がいいと思います。
あと、誤飲ですが、なるべく座って食べさしてあげる事で誤飲を治す事もできますよ。やはり、患者様は、きっと食べたいと思うだろうから、やはりIVHを考えられたほうがいいと思います。

参考URL:http://www.hosp.go.jp/~kokura1/upperGI/nutrition …
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この回答へのお礼

早速の回答、ありがとうございました。大変、勉強になりました。今後の介護、医療の参考にさせて頂きます。本当に、ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/25 13:47

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