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よく博士まで行くと就職がないという話を耳にします。
理由のひとつとして専門が偏りすぎているため企業側が扱いづらいとのことです。
私からすると、修士卒の中途半端な知識・技術の人間より、3年多く研究してそれなりの知識・技術を体得している人間の方が企業にとってプラスではないのでしょうか?

博士を出て、企業、研究所、アカデミックに行かれた方、差別などを受けたかどうか御教授下さい。

A 回答 (4件)

多分、企業側・博士号取得者側双方に問題があると思います。



博士側としては、「博士を取ったのにただのサラリーマンなんてできないよー」なんていう『見栄』や『驕り』で、非常勤講師やポスドクを渡り歩いている人も大勢居ます。

一方で、企業側は#1さんの仰ってるように、『専門が偏りすぎている』という偏見に基づいた見方をしているのも問題でしょう。

企業の問題というのは、質問者さんの指摘している「三年の経験は企業にとってプラスか?」という損得問題を超えた所に問題があるんだと、私は考えています。つまり、なんだかんだ言って学歴的な劣等感(というと語弊がありますが、、学歴的な差異という意味です。)が裏目にでてるのかなぁと・・・そんな心理的な問題も大きいと思います。

もちろん、学歴なんて社会に出てしまえばあまり関係ないですが、でも、例えば、ある企業で何年も働いて名刺に『主任』という肩書きが付いたとします、かたや新入社員で入ってきた博士君には、最初から『博士(工学)』とかいう肩書きが付いている訳です(修士までは基本的には名刺には載せません)。これじゃ、意識しない訳にはいかないかと・・・・。そこで、なにか問題が起こると「あいつは専門バカで使いにくい」とか、あるいは、そのような問題が起こらないように「専門バカの博士持ちはウチの会社にはいりません」みたいな風潮になるんじゃないでしょうか。

日本型年功序列というのは、スタートが大卒という横一線で、同期の仲で切磋琢磨しつつ、順番に、つまり同期の中で出世頭がいて、二番手、三番手と続いて、頂点を目指していくというスタイルです。多分、専門を二年程度勉強した修士までは、どうにかそのスタイルに当てはめる事ができているのでしょうが、五年間勉強している博士は、会社側でも、そのシステムの何処にどうやって当てはめて良いのか分からないのでは無いでしょうか。

ま、もっとも、コミュニケーション能力の無い院生が非常に多いというのも事実だとは思いますけどね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
かなり考えさせられます。やはり、学位を持つと変にプライドが付き、自分の首を絞めることがあるのですね。

お礼日時:2007/07/19 14:25

 私の甥、又従兄弟が、博士号をもって仕事をしています。



 甥は、原材料の強度を調べる研究で博士号をとった年に某大学の面接を受け、翌年からそちらに就職をしましたが、あまりにギスギスした研究関係に嫌気がさしていたところ、論文や活発な講演が認められ、政府系の研究所から声がかかって転職し、以来そちらにいます。

 前の大学は、それぞれが自分の研究に専念して、互いにアドバイスしたり手伝ったり、という人間関係がなかったそうですよ。

 新しい職場では最近も、甥の研究のために何千万円とかの機械を買ってもらったとかで喜んでいますし、時々は母校の大学へ集中講義に行っているとかで、私も喜んでいます(私が身元保証などをしているので、報告に来る)。

 又従兄弟は、某旧帝大で准教授をしているそうです。理系なのはたしかですが、何を研究しているのか忘れました。生まれてからまだ数回しか会ったことがないので (^_^; 。

 要するに、ポイントは職場が何を求める場所なのか、ということでしょうね。

 甥が勤めているような、研究を主にする場所は自分が勉強していればいいので、これまでの体験がそのまま生かせることでしょうが、たいがい求められているのは、教授・指導することであったり、「即戦力」を求めています。

 コミュニケーションが重要になってきますよね。指導力が重要です。助手から質問されて、うつむいて下を見ているようでは、企業にとっては期待はずれなんですね。あるいは、融通性も大事。「○○を研究してくれ」と言われた時に、「いや、私は○○○が専門で」と言って断られたりしても、期待はずれでしょう。

 なのに、給料は、大学新卒と同じとはいかないでしょ? 高給を払いながら成長を待つというのも無駄ですよねぇ。

 となれば、やはり採用には慎重になるし、役にたたなければ「辞めてもらおうよ」ということになるんじゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
やはり、企業によりかなりの相違があるのですね。
本当に利潤追求の会社、好きな研究をさせてくれる会社、
よく就職活動の際に吟味しなければいけませんね。

お礼日時:2007/07/19 14:22

一流企業のラボなら、大学とあまり変わらないところもあります。


私も少しだけ就職活動で、いくつかの化学メーカー・製薬企業など見て回りましたが、大きな会社の研究所は設備・研究ともに大学と同じ感じを受けました。
ま、どうしても利潤追求となるため、学問を探究しよう、とう色は薄れますが。
私の場合は博士課程が有機合成で、見学したのも全て合成・有機機能性材料・高分子などだったため、実験手法は大体同じでした。目的が違う、ということかな。

いくつかの会社のラボは楽しそうでしたが、結局PDになってしまいました・・・生活が不安定でも、会社に比べると好きにやれるのは楽しい。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
自分としては回答者様がおっしゃる通り利潤・利益追求の企業の研究を行いたくないというのが本心であります。

しかし、学問を追及するといい、正直身分の不安定な(失礼です)ポスドクをやっていくのも怖いです。
ただ、自分としてはポスドクになろうかなと考えています。

お礼日時:2007/07/19 14:20

博士は、深く専門を勉強しているので、その専門にこだわって、広い視野を持たず、他の分野の仕事をやらせようとしてもうけつけない、


に違いないという、偏見が一部の(多くの)企業にあります。

単に有為の人材を使いこなす技量に欠けた会社がそこにあるというだけですが。。

なお、文系だと博士課程に行く時点で民間企業に興味が無いと決めた人(ほぼ)なので、話は別らしいです。

理工系でも研究職にこだわって、大学教員か政府系研究所しか興味が無いという人は、就職には苦労します。
理工系の博士課程を出て、企業のエンジニアでも何でもOKだ(研究ではなく、開発職でOK)というひとは博士課程を出ても苦なく就職してますが。
なお、企業の研究所は研究ではなく開発をしてると思ったほうがいいです。企業の人に言わせると研究をしているのですが、大学の研究者から見るとそうは見えません。研究論文を書いていればそれで業績があがっているとみなしてくれる研究所は、数少ないです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
確かにDまでいくと変にプライドもついて、その後の職種を限定してしまいそうですね。
選ばなければ職はあるということですね。

お礼日時:2007/07/19 14:18

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