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こんなことここで質問して良いのかわかりませんが、経済用語で理解に苦しんでいます。
市場の失敗の要因に「外部性」があるんですが、文章の中に

「外部性が存在する場合、私的便益とそれに外部便益を加えた社会的便益との乖離、あるいは私的費用とそれに外部費用を加えた社会的費用との乖離が生じる。その結果、目的とする財の生産が社会的にみて過剰になったり、かしょうになったりする。」

と記述されていて、これがよくわからなくて困っています。
外部性とはある経済主体の行動が他の経済主体に与える有利不利な効果ですよね。
私的費用、社会的費用ていうのも理解できるんですが、乖離が生じて財の生産が過剰になるって・・よく理解できません・・
便益って言うのもちょっと・・・
誰か理解できるように教えていただけないでしょうか?

A 回答 (2件)

久しぶりですが、がんばって思い出してみましょう。



 外部性には2つあって、市場価格の変化を通じる金銭的外部性と、市場を経由せずに他の主体の効用や生産に直接影響を与える技術的外部性とがあります。通常、外部性といったら技術的外部性を指します。 

 例えば、ここに大気汚染を引き起こさずには製品を生産できない工場があるとしましょう。この工場は本当は生産にかかる費用(私的費用)の他に、大気汚染対策費用(外部費用)を負担するべき(社会的費用)です。

 ところが、なんかの理由で(法律が整備されてない等)で大気汚染対策費用(外部費用)を工場が支払うことを免れているとします。するとこの工場はその分安いコストで製品を作れます。価格が安くなった分、商品が多く売れます。これが生産過剰です。
 これで製品が多く売れて、めでたしめでたしの様な気もしますが、そうはいきません。この工場は大気汚染を引き起こさずには製品を作れないので、より多くの商品を作ったせいで、その分大気汚染もひどくなり、その分対策費用もより多く必要となります。でも工場が負担してくれないので、結局、税金など他のお金が投入されることになります。
 もし工場がきちんと外部費用を負担していたら、コストがその分かかるので、製品の価格が上がり、そのために需要がおちて販売数がその分減るので、大気汚染も減ることになるので、このお金は必要のなかったわけです。

 このように社会的費用=私的費用が成り立たない(外部費用の負担がどこかで必要なので)ことを乖離といいます。利益(便益)についても同様です。

 わかりやすいサイトが見つけましたので、詳しいことはそちらを参考にしてください。

参考URL:http://www.poporo.ne.jp/~hideya/Gaibu.htm
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この回答へのお礼

これ以上わかりやすい説明はないのではないでしょうか。とてもよく理解できてすっきりしました。どの参考書、ウェブサイトをみても納得のいく説明が書かれていなくて困っていました。本当に助かりました。また質問することがあるかもしれませんが、そのときはどうぞよろしくお願いいたします。

お礼日時:2002/08/03 16:46

古典的な例では、ミツバチ園とお花畑の例があります。

ミツバチ園では、近くにあるお花畑があるという理由で、対価の支払いなしに、より多くの蜂蜜を得ることができます。(また、花粉をつけまわってくれるのでお花畑も収穫が増えます)
この説明の文章では、お花畑という環境を包括した概念を社会的便益と呼んでいるのでしょう。市場とは無関係のお花畑があることにより、蜂蜜が多く取れたのが、財の生産が過剰になるという意味です。
外部性には、このように有利に働くものがあるだろうとされています。

また、逆の場合は、しばしば、公害をまき散らす工場のそばのリンゴ園などが例に出されるかもしれません。それがなかったら、100個のリンゴの収穫があったのに、公害のために、80個しかできなかったとすると、20個分が外部費用になります。(実際には、公害で汚染された水を浄化する費用であったりします)
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この回答へのお礼

わかりやすい例えをありがとうございました。こういうわかりやすい説明をしてくれる参考書でもあればいいのですが、難解な言い回しでばかりで身近に質問できる人もいなく困っていました。なので本当に助かりました。ありがとうございました。

お礼日時:2002/08/03 16:39

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