No.2ベストアンサー
- 回答日時:
回答が遅くなりすいません。
さらに補足させていただきます。例えば土地再評価差額金の評価損が100生じている場合、実際にを純資産の部に計上される評価損は実効税率を40%とすると60であり、残りの40は繰延税金資産として資産計上されます。但し業績悪化により将来的な課税所得の発生が見込めない場合等には繰延税金資産が取り崩されます。ここで、通常は繰延税金資産が取り崩される場合にはP/Lにて損失計上され利益剰余金の減少を通して純資産が減少しますが、土地再評価差額金の場合はP/Lを通さず、直接的に土地再評価差額金が取り崩されることになります。つまり、今回の取り崩しはP/Lの利益とは関係ないところでB/S(と株主資本等変動計算書)でおきている処理といえます。
株主資本等変動計算書の表示についてですが、厳密な意味での土地再評価差額金の取崩ではないことから、ここに表示されているのではなく、株主資本以外の項目の事業年度中の変動額(純額)に含まれているものと考えます。
最後にお詫びを・・・。当初の回答の注については、平成18年度と平成18年に期末がくる事業年度を取り違えていたものです。これについては回答と関係がないので無視してください。
有難うございます。助かりました。
P/Lを通さず、直接土地再評価差額金が取り崩されている点に思い至らず堂々巡りしていたようです。
連結株主資本等変動計算書の記述もおっしゃるとおりになっていました。
大変丁寧に教えて頂き、本当に有難うございました。
No.1
- 回答日時:
こんばんは。
結論から申し上げると、おそらく税効果会計の影響と考えます。
土地再評価差額金はあくまで土地の評価差額の純額であることから当該評価差額には評価損となっている部分も含まれていると考えられ、同様に再評価に係る繰延税金負債にも再評価に係る繰延税金資産が含まれていると考えられます(含み益の土地ばかりではないはずです。)。
過去において会計処理が妥当に処理されていたという前提に立つと(注)、おそらく再評価に係る繰延税金負債に含まれている再評価に係る繰延税金資産について業績の悪化等の要因により取り崩しが行われているのではないかと推測されます。
すなわち、取り崩しに伴い、相殺要因となっていた繰延税金資産が減りますから繰延税金負債が増加し、一方取り崩しの相手方たる土地再評価差額金は減少することとなったと考えられます。
(注)ただ、係る処理についてはこの年度前後で税効果の処理が明らかになった(もっと前に明らかになっていたという解釈もありますが)点であり、もしかしたらその影響も考えられます。
早速のご回答を頂き、有難うございます。
再評価に係る繰延税金資産、負債を両建てしているB/Sもあるので、繰税負債のみが載っていれば土地は含み益ばかりだと思い込んでいました。
繰税資産は打ち消しあって消えているはずなのに、更に取り崩し、土地再評価差額金も取り崩して利益にしたという理解で宜しいでしょうか?
連結株主資本等変動計算書では、土地再評価差額金取崩額は殆ど計上されていませんでしたが、この勘定を通さずにとりくずしても良いものなのでしょうか??そもそも繰税資産を利益がたりないから取り崩して充当しても良いケースはどんな場合があるでしょうか?
教えて頂ければ大変助かります。宜しくお願い致します。
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