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 初めて質問します。免疫の教科書を読んでいて気になった事があります。抗体が認識できる部位についてなんですが、最低でアミノ酸何個を認識できるのでしょうか?
 それと、T 細胞の反応をTh1, Th2のどちらかに偏らせる重要な因子はまだ分かっていないと書いてあったのですが、今はどれくらい分かっているのですか?教えて下さい。

A 回答 (5件)

抗原がタンパク質やペプチドとした場合には、


ある種のアミノ酸だけに反応する抗体も文献上では存在するようですので、
最低でという質問には、1アミノ酸といえるかもしれません。
ただ、パラトープ構造の解析からは数アミノ酸残基による立体構造が
必要ではないでしょうか。
(なおB細胞とT細胞の抗原認識機構は異なりますので注意)

Th1とTh2の分化因子は、関係がありそうなサイトカイン類でも10は下らないと思います。
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この回答へのお礼

回答有り難うございます。

1アミノ酸というと3つの核酸という事になると思うんですが、アミノ酸に翻訳される前の核酸を直接認識する事などもあるのですか?
何か、DNAワクチンの副作用として坑DNA抗体が出来てしまうという話をネットかなにかで見た気がするんですが。。。DNAは、細胞内に存在するから抗体に認識される事は無いと思うのですが、あり得るのですか?

追加の質問になりますが、教えて下さい。

お礼日時:2007/09/12 10:51

2つ目の内容ですが、教科書的なこと(IL-12がTh1, IL-4がTh2)は省略しますが、転写因子(マスタージーン)による分化決定が最も重要だと思います。

Th1,Th2以外のサブセットは省きますが、Th1はT-bet, Th2はGATA-3とc-mafが分化決定に重要です。
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この回答へのお礼

回答有り難うございます。

ネット検索なのですが、T-bet, GATA3 について少し調べてみました。
Th0 にMHC2の刺激と IFN-γ, IL-12 などの Th1 サイトカインが作用する事で T-bet が活性化し、 Th2 だと IL-4 が作用し GATA-3 が活性化すると解釈しました。(あってますか?)
この時点ですでに、Th1, 2 よりのサイトカインが産生されている事になると思います。最初の段階で、サイトカイン産生に関与するものは何なのでしょうか?

質問ばかりで申し訳ありません。

お礼日時:2007/09/12 11:17

1です。



抗DNA抗体などの成因の1つには、感染によるウィルス由来のDNAが抗原であったり、自身の細胞が障害を受けて細胞成分が露出するなど要因はいろいろあるかと思います。
そもそも、抗体の産生はたんぱく質だけでなく、分子量で100程度以上のあらゆる物質に対して起こるものと考えられ、そのうち、自己成分に反応する抗体、すなわち自己抗体についてはそれらの産生を免疫寛容のシステムにより抑制しているといえます。
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この回答へのお礼

回答有り難うございます。勉強になります。

坑DNA抗体が産生される事は理解できました。しかし、坑DNA抗体が生きてる細胞内に侵入して核内のDNAを認識する。という事もあり得るのですか?
また、あり得るとしたら、実際にどのような病気の原因になるのでしょうか?

SLEの患者さんで、坑DNA抗体が血中で増えているらしいのですが、実際の病気にどう関与しているのか分かりませんでした。

お礼日時:2007/09/13 15:31

Th0に及ぼすIL-12,IFN-g,IL-4のソースは、マクロファージや樹状細胞などの貧食細胞が抗原刺激時にIL-12,IFN-gを出していると考えられます。

IL-4のソースは私が知る限りでは明確な知見はなかったかと思うのですが、ひとつ言われているのはT細胞とNK細胞の両方の性質を持ったNKT細胞がIL-4を出しているのではないかというのを聞いたことがあります。また、Th0のTh1/Th2分化には上記のサイトカインだけでなく、抗原量の違いによっても分化決定が変わるという知見があります。それによると、どこで線を引くかは抗原(ペプチド)の種類によってまちまちですが、極めて少量又は極めて多量の抗原存在下ではTh2へ、中程度の抗原量ではTh1へ分化するというのです。これはあくまでin vitroの非常に綺麗な実験系ですので、in vivoで必ず当てはまるとは当然言えませんが、興味深い知見です。
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1です。



抗体はそもそも、感作をうけた抗原だけでなくそれと立体構造が類似するものと、程度の差はあれ、いくらかは反応(交差反応)するものであり、この場合、抗DNA抗体が血中の生体成分や組織、細胞と交差反応すること、あるいは抗原抗体複合物に対する免疫反応が病因となっていると考えられます。また、いかなる抗体でも正常な細胞内に入り込むことはないと考えてよいと思います。
SLEなど自己免疫疾患の成因や病因については、いまだ明らかにされていない部分が多いといえますが、ステロイド治療(免疫抑制)により症状が緩和されることがあることからも、それらの抗体が自己の生体成分と関わっていることは明白なのでしょう。
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