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アレルゲンになるものはいろいろあるでしょうが、代表的なものとしては、蛋白質やペプチドだと思います。
そこで質問なのですが、ペプチド鎖長がいくつぐらいからアレルゲンと成り得るのでしょうか?アミノ酸がアレルゲンというのは聞いたことがないので、モノペプチド(?)はアレルゲンにはならなそうですが、それではジペプチドでは可能性があるのでしょうか?
もし、可能でしたら文献等を教えていただければと思います。よろしくお願い致します。

A 回答 (3件)

抗体には5つのクラス(M,D,G,E,A)がありまして、IgEはその一種です。


そして5つのクラスどれでもよいので抗体を生み出す能力があるものを抗原といい、特にIgEと結合するものをアレルゲンと言います。
下でそこを明確にしたいと言ったのは、IgEクラスへのクラススイッチにまで言及すると話が非常に複雑になるおそれがありましたので確認したまでです。

さて、ご質問が「どのぐらいの低分子であれば特異抗体が産生されうるか」という意味としてお答えします。
kahさんがご指摘の「抗アミノ酸抗体」ですが、これは実は存在します。
試薬メーカーから販売されているのでご覧下さい。
http://www.cosmobio.co.jp/topics/SII/SII_homepag …
もちろん、こういった低分子に対する抗体は、低分子それ自体を免疫しても得られません。
普通はポリマーの状態にして、しかもT細胞に認識されやすいキャリア蛋白に結合させて免疫することが必須です。
T細胞とは、B細胞による抗体産生を制御する重要なリンパ球です。
実際に抗体を産生するB細胞と違い、T細胞は低分子を認識することができません。蛋白質のみです。
私はDNPという低分子に対する抗体を実験で使っていますが、これもKLHという大きな蛋白質にDNPを結合させてマウスを免疫することによって得られたものです(この場合のDNPをハプテンと呼ぶということは、下でADEMUさんがおっしゃっている通りです)。
要するに、B細胞はDNPでもアミノ酸でも十分認識することができる(すなわち、潜在的に抗体を産生する能力がある)のに、T細胞が蛋白質しか認識できないために、低分子はそれ自体では抗原とならない、というだけのことなのです。
上で述べたようにキャリア蛋白に結合させれば、低分子でも十分抗体産生を誘導することができるのはこのためです。

以上でお答えになっていますでしょうか。
もしご質問が「単体のポリペプチドで抗体産生を誘導することができる最短アミノ酸残基数はどの程度か」ということであれば、またご指摘下さい。
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この回答へのお礼

答えになっています。どうも丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2002/10/03 12:06

アレルゲン(抗原?)となりうるものはある程度分子量が大きくなくてはそれ自体ではなりえません。


しかし、物質によっては参考URLにあるようにハプテンというものは蛋白と結合することによって抗原となり得ます。
一般に抗原抗体反応をもとにした測定系では抗体を作る際に蛋白を結合させます。そして上手くいけば分子量300くらいの物質(ステロイドホルモンなど)でも充分に抗体を作ることができます。
私が知る限りではノルメタネフリンが一番分子量が小さいかもしれません。

参考URL:http://www.nsknet.or.jp/~katoh/antigen.html
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この回答へのお礼

ありがとうございました。かなり利口になりました。

お礼日時:2002/10/03 12:05

抗原(antigen)でなくてアレルゲン(allergen)というところが気になるのですが、ご質問はIgEの誘導能に限定してのことなのでしょうか?


それともIgGも含めた抗体産生の誘導についてでしょうか。

この回答への補足

すみません。あまり詳しくはないもので、専門用語が出てくると厳しいのですが・・・。「アレルゲン」というのはおかしいですね。「抗原」になり得るかということです。

補足日時:2002/09/30 22:57
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