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よく「日本の食材が豊富なのは、海に囲まれており山が多いからだ。」
と言われます。しかしイギリスは海に囲まれているのに、魚を積極的に食べているというイメージはありません。
また、そればかりか「イギリス=食事がマズイ」と言われているのはどうしてでしょうか?
ぜひお教えくださいませ。

A 回答 (5件)

こんにちは。

8/8のご質問ではお返事を有難うございました。

イギリスにも2度の大学院留学などで数年滞在していましたので、ご参考までに回答させていただきます。

ご質問1:
<「イギリス=食事がマズイ」と言われているのはどうしてでしょうか?>

単刀直入に、「イギリス人の味覚に問題あり」ということだと思います。

人種差別ではありませんが、同じヨーロッパ人でもゲルマン系はラテン系に比べ、味覚が鈍いように感じます。「イギリス人の舌っておかしいよね」は日本人留学生の間で共通の話題でした。人種的に味覚を感じる味蕾が発達していないのだと思います。

イギリス人が食卓で食べる前に塩をドバッとふりかける習慣、茹ですぎてドロドロのビニール袋化した味のない野菜、これらは実際に体験したことなので、「伝説」ではなく「事実」だと実感しました。

イギリスで美味しいといわれるレストランは、インド料理、イタリア料理、フランス料理、日本料理、中華料理などであって、「イギリス料理」の美味しい店は、残念ながら知りません。留学先は大学街でしたので、多国籍レストランも沢山ありましたが、英国人自体が「イギリス料理はまずい」と言って、他国籍レストランによく出かけていたようです。

一度インド料理店ではなくイギリス料理店で「カレー」を食べた時、肉も見当たらず昔のレトルトカレーよりまずっ!という味に完食できませんでした。以前行ったイギリス料理ローストビーフの老舗「シンプソン」などは、日本のチェーンレストラン並でしたし。

最近はイギリスで働く他国籍の料理人も増えているようで、レストランの質も以前より上がっているように感じます。それでも英国のあるミシュラン2つ星のレストランでは、「これが2つ星?」と、フランスとは比較にならぬ質にびっくりしたことも近年ありますが。

イギリス人の家庭に何度か招待されたこともありますが、きちんとしたクリスマスディナー、友人同士の気さくなランチなどなど、招待は勿論有難かったのですが、「料理がお得意でない?」と感じる人ばかりでした。中国人留学生が日常作るお手軽ランチの方がよっぽど美味しかったです。

これは恐らくdelaさんがお住まいのドイツも同じような状況だと拝察します。ドイツは旅行や出張のみで住んだことはありませんが、ドイツ在住の知人や仕事関係の方は、ドイツ料理はいいからと、「イタリアレストラン」「フレンチレストラン」によく招待してくれます。

あの塩辛ソーセージやハムのオンパレードで舌やお腹が平気なのは、それだけ「重厚な」味覚をしているのではと推察されます。まさに栄えある戦車並のお腹です。ただ、フランスに住んでいるドイツ人の友人達は、フランス人並の美食感覚を持っていますから、先天的というより後天的なものかもしれませんね。


ご質問2:
<しかしイギリスは海に囲まれているのに、魚を積極的に食べているというイメージはありません。>

北の海はとれる魚の種類が少ないようです。アジアの温暖な海のように、沢山の海産物が取れれば、少しは味覚の幅も広がるのかもしれません。

また、新鮮さが命の海産物を運ぶ輸送・流通システムも、日本ほど発展していなかったようです。そのため人々の口にはいる魚は、新鮮さがなく美味しいと感じられないために、魚料理への関心も育たず食卓の一般料理としては、流布しなかったのでしょう。

これは、実はフランスでも同様で、フランス全土が海に囲まれているわけではなく、海産物の流通システムの遅れから、今だに「魚料理」が食卓に並ぶ家庭は少ないようです。料理本などでは、魚料理のレシピも見かけますが、魚売り場に足を運ぶのは、魚料理に慣れ親しんでいるモロッコなどの北アフリカ人、スペイン・ポルトガル系のフランス人が多いように感じます。

スーパーなどの魚屋では魚の扱いを知らない素人ばかりです。3枚卸しなどにすると、身がほとんどなくなり、身もボロボロになります。ちなみに個人的に行きつけの魚屋は、魚に詳しいブルターニュ(仏西海岸)地方出身の魚屋で、新鮮な魚をきれいに裁いてもらっています。

イギリス人にとって、美味しくない魚を美味しく食べる方法、それが有名なFish & Chipsという、フライすることで魚のこくを出すというテクニックなのではないでしょうか。それでも油ギトギトで、やはり味覚を疑いますが、、、。イギリスはフランスと違い、魚の美味しい地方、というのが存在しないのが、フランスほど魚料理が発展しなかった理由なのかもしれません。


以上ご参考までに。
PS:実は明後日よりブルターニュ地方に一週間ほどバカンスに出かけます。クラシックスポーツカー愛好会の集まりへの出席を兼ねてのバカンスですが、ブルターニュはフランスでも随一魚料理が美味しい所ですので、堪能してきます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「ゲルマンって味覚オンチだよなー!」これはドイツに長期滞在した同僚全員の感想です。胃が鋼鉄のように丈夫ですからビールがたっぷり詰まったタンク(戦車)腹の持ち主が多いのです。
ドイツ人は味覚とは違いますが、やけに箸の使い方が巧い人が多かったですね。(マイスターのお国柄なのかな・・)
それでは、よい休日を!

PS:クラシックスポーツカーですか。私は数年前はマツダのロードスターを所有しておりました。それがきっかけで似たような欧州のクラシックスポーツカーにも興味を持っておりました。
特に英国のものはいいですね。
実はParismadamさまがブルターニュに滞在されている頃は、私は愛媛で魚介料理を堪能しているころでしょうか。

お礼日時:2007/10/09 18:13

大英帝国では依然として貴族階級が大地主として存在し、その土地から上がる貴重な野生・天然の食材を独占している。


まさかと思っていましたが、本日付の朝日新聞の夕刊にC・W・ニコルさんが以下のようなことを書いてます。

つまり英国では熊は900年以上前に、猪は400年以上前に絶滅した。
その上、鹿、野兎、天然の岩魚、山女、鱒は貴族や大金持ちの食べ物で、それらが捕れる森や川は彼らの猟場として独占されていた。
だからニコルさんは日本の民宿のいろりに刺さる大量の岩魚をみて、「大した密猟者だ」と思ったとか…。

オスマントルコ、フランス、神聖ローマ帝国、ロシア、イタリア、中国。
こういう革命などが起こった地域では下野した料理人達が一般庶民の家庭料理に「洗練」を加えていったが、
長い歴史を誇る英国王室と貴族階級は幾多の大戦を乗り越え、依然として健在。
つまり英国では幸か不幸か、長い間家庭料理が「洗練」される機会に恵まれなかった。

日本でも伝統的な日本料理と和菓子が発達し洗練された場所は、大部分が城下町です。

権力者の長期政権とそれの完全な崩壊は、庶民料理を進化させる為には必要な要素なのかも知れません。
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この回答へのお礼

>日本でも伝統的な日本料理と和菓子が発達し洗練された場所は、大部分が城下町です。

なるほど、先週愛媛の松山に行ったのですが、地方の中規模の都市にしては、食については魅力たっぷりの街でした。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/09 17:39

まず、日本の緯度ですが、大体北アフリカと同じぐらいです。

思っているよりも日本は南にあり、イギリスは北にあります。この緯度の違いが大きいと思います。日本と同じような魚を食べるのは、モロッコ・スペイン・ポルトガルですね。イギリスでは主として鮭・たら・ひらめを食べます。日本と比べると断然種類が少ないです。
寒い地域では外食産業があまり発達しないようですね。北欧へ行ってもやはり外食産業は南欧・オリエンタル(日本・中国・タイ・ベトナムなど)に比べて発達していません。寒いし暗いので家で温まりたいのでしょうか。
北欧はアルコールの販売・金額・飲める場所・買える場所などをかなりコントロールしているので、それも影響しているのかもしれません。

私のイメージですが、イギリスの料理やスイーツは良く言えば「お母さんの手作りの味」悪く言えば「ど素人の趣味」という感じです。
イギリスの庶民の味はどれを見ても茶色いんですよね。パイ・ペイクドポテト・フィシュ&チップス・ローストチキン・ベイクドビーンズ・揚げたソーセージ等一度食べるにはいいのですが、その後は「他に何かない?」といいたくなってしまいます。
スイーツもフランスやイタリアで学んだパティシエが作ったものはまともですが、それ以外は、お母さんと小学生の娘が一生懸命作ったケーキといった感じです。
こんなところからイギリス料理はまずいといわれるのだと思います。
でも、前の方がおっしゃっている通り、エスニック系は豊富なので食べ歩きには良いですよ。
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この回答へのお礼

「お母さんの手作りの味」悪く言えば「ど素人の趣味」
笑わしていただきました^^

ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/09 17:36

イギリスが食事がマズイというのは


歴史背景が原因です。つまり植民地を
たくさんもっていたので食料はすべてそちらで
賄えたので本来発達すべき食文化が発達しなかったのです
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この回答へのお礼

確かに統治していた国は食べ物はおいしいですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/09 17:34

魚を積極的に食べているというイメージはありません。



漁港の町ではよく魚を食べていますよ。
昔から牧畜が盛んなため天候に左右されない肉を主に食べていますね。

こちらの海はとても天候に左右されます。
水温も低いので暖かい海の魚はおりませんし。


「イギリス=食事がマズイ」と言われているのはどうしてでしょうか?

あまり食に対して関心が無いということでしょうか??
ほとんど毎日同じようなものを規則的に食べていたようです。
○曜日は○○パイ、○曜日は肉料理・・・といったように。
今でも日曜日は「サンディ・ディナー」といってローストミートをよく食べているようですね。

ここ10年あまりグルメ嗜好でかなり食に対しての意識が変わりました。
それでもほとんどの人たちは毎日似たようなものを食べていますね。

食事がマズイといわれるひとつにフランスやイタリアとの比較があります。

フランスのソース文化もないし、イタリアの豊富な食材文化も・・・

ただ、肉は昔からフランスよりも良質だったそうです。
新鮮で美味しい肉には複雑なソースはいらないということのようです。
ローストミートは確かに英国の方が美味しいですね。

茹で過ぎの野菜は100年前ごろのシェフ気取りのおばちゃんの料理本からだそうです。
その前は茹で過ぎの野菜は無かったとか??

宮廷料理を再現すると決してまずくないそうです。
また、地方の家庭料理もまずくないですね。
ただ、レストランでは出さないし、昔は今ほど交流していないから「口に合わない」ことが理由でまずいとされたと思います。

最近はそれほどでもないですが10年ぐらい前は食のセンスを疑うほどすごい物を作る人が多かったです。
食べられる食材からなぜか食えない物が出来るのです。
味付けをしているらしいけど・・・理解に苦しむような味でしたね。

今はミシュランのスターレストランも増えたし、様々なエスニックのレストランが競争して食文化が豊かになりました。

パリよりもエスニック系は豊富でしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

英国旅行は、「困ったときのローストミート」ですね^^

お礼日時:2007/10/09 17:33

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