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 アメリカは何故今世界一の国になったのか、その原因が知りたいです。

・私の推測では、建国してからまだ歴史が浅く、古い体制にとらわれず、政策がとれる点。

・様々な人種が存在するので、それぞれが納得できる合理的で、効率的な制度が整っている。

・色んな資源が豊富にあるから。例えば移民などの人的資源や広大な土地資源、石油など。

・19世紀の世界ナンバーワンの国であったイギリスと、言語が同種のため、容易に色々な事を学ぶことができたから。

などが理由として挙げられるのではないかと思っています。


この他にも何か、理由が分かる人が居たら教えていただけないでしょうか。

また、今後の世界経済がどう進展していくのか、予想できる方がいたら、その意見も聞いてみたいです。

因みに私は21世紀はアメリカの一人勝ちとは行かないと思います。

かと言って中国もなんだか危うい。

一体、どこの国が覇権をにぎるのでしょうね。

A 回答 (12件中1~10件)

>アメリカは生産基地だった、とありますが、要するにアメリカは独立前、南米で取れた作物などを輸出するための基地だったということでしょうか。



いえいえ。
アメリカ大陸がモロに生産基地だったのは、スペインが南米に進出した頃です。
日本で言えば、戦国時代の頃ですね(ポルトガル人が種子島に漂着した時期)。
この頃欧州はアジアの強国と比べてさほど大差ないレベルでした。
新大陸に人を送り込む力がそれほど強くなかったのです。航海技術も不完全でしたし、身も知らぬ新大陸に行きたがる人がそれほど多くなかったわけです。ですから、南米では金銀の採掘と砂糖などの生産だけを行いアメリカで食べる食糧は欧州から輸入していたほどです。欧州でも出来る事はアメリカでやる余裕はなかったわけです。

英仏が北米に進出したのはもう少し後です。
だいたい、徳川家光が徳川幕府の足場を固めた辺りです。
この頃欧州はアメリカからの富でかなり力をつけてきました。さらに、100年以上も海を行き来していたので航海技術もかなり上達しています。大量の物資を安全に欧州に運ぶ事が出来るようになったわけです。つまり、海を横断するコストが下がったわけです。
またアメリカ大陸が発見されて100年以上経っていたので、アメリカ大陸で生まれアメリカ大陸で育った人も増え始め、見知らぬ大陸が身近になり大陸へ進出する事への抵抗感が和らいだというのもあると思います。当初は出稼ぎの場だった新大陸が第二の故郷になり始めていたわけです。
そうすると、今まで見向きもされていなかった北米でも儲けられるようになったわけですし、アメリカ大陸でも食糧が生産されるようになったのです。

初期の北米の植民地もヨーロッパの為の植民地だったことには変わり有りません。しかし、スペインが中南米でやった事は、略奪に近かったのに対して、英国が北米でやった事は普通の産業に近かったわけです。
普通の産業に近い事をやれば、その植民地が普通の国に近くなるのも当然でしょう。かくして北米は普通の国に近づき、普通の国のように他国の支配を受け入れる事に反発して、独立したわけです。


>給料が良かったから欧州から様々な人がやってきたとは、まるで高度成長期の日本のようですね。
>東京に職を求めて地方から集団就職するみたいな感じですね。

正しくその通り、基本的には全く同じです。
経済では、ヒトでもモノでもカネでも、余っているところから足りないところへ流れるのが基本です。
何故なら、ヒトが余っているならば給料が安くなり、ヒトが足りなければ給料が高くなるからです。同じようにモノならば価格が、カネならば金利が、上下に動きます。
今で言えば中国はヒトが余っているので、人件費が安く。日本はカネ(貯蓄)が余っているので、金利が低いのです。

>産業革命が生まれたのはイギリスだが、それを育てたのはアメリカ…まさにそうですね。自動車や電気・電話など画期的なものばかりですよね。

その通りです。
ぶっちゃけ1860~1950年くらいまでのアメリカは、本当に『神』です。アメリカは、良くも悪くも20世紀のありとあらゆる事に大幅に関わっています。

電気が一般化したのはエジソンが電球の商品化に成功し、普及させたからです。
石油を大々的に利用し始めたのもアメリカが最初です。元々は灯油を光源として用いられていましたが、灯油ランプが電球に駆逐された後は、内燃機関(エンジン)が開発されコレが後のガソリン車に繋がりました。
また、WW1を契機に石油科学が発展し、天然ゴムに変わる石油ゴムが開発され、その後石油繊維も開発されました。WW2ではプラスチックが開発されました。
電話も、ベルがアメリカで開発しました。
コンピューターも殆どアメリカが発展させたようなものです。戦後、電話ネットワークの維持に真空管大量に必要になり、真空管より長持ちして高性能なトランジスタが開発され、これがコンピューター産業発展の起爆剤になりました。

科学技術だけでは有りません。
前述のフォードがはじめた大量生産方式もアメリカ発ですし、何万人という従業員を管理する為の『大企業』という組織形態もアメリカが開発した物です。松下幸之助が考案しその後の日本企業のモデルになった事業部制も、GMのアルフレッド・スローンが考えた組織形態を日本流にアレンジしただけです。
日本の品質管理方法もアメリカのエドワーズ・デミングが研究した物を日本が発展させたものですし、テイラーの科学的管理法がなければ日本の労働者の技能がここまで急速に進歩する事はなかったでしょう。

日本の戦後復興の要因一つは、アメリカで開発された最新の技術をパクリまくったからというのもあります(トヨタの自動車も、ソニーのトランジスタも、シャープの液晶など、戦後の日本の技術の大部分は元を辿ればアメリカ由来のものです)。

当時の日本の技術者たちはアメリカの学会に参加しまくって、発表内容を写真で取り捲ったそうです。当時は『ジャップがなんかやってるぞ』とか笑われていたようですが、必死に研究しまくって一時は追い抜いちゃったわけです。
(当然現実では、このようなやり方よりも本などで勉強したり、特許契約をした事の方が多かったです)

昔の人がアメリカを特別視するのも当然の事だと思います。

・オマケ日本の果たした役割
ただし、新技術開発が得意なアメリカに対し日本が得意だったのは『既存のモノを安く作る』ことでした。良い例が電卓で、当初十万→数千円にしてしまいました。安い→普及という事ですので、日本の果たした役割は小さくないです。
つまり、コンピューターを開発したのはアメリカですが、それを安くして電卓を作ったり、炊飯器や掃除機に搭載させたのは日本で、これが世界のコンピューター市場を飛躍的に拡大させたわけです。
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アメリカが超大国になったのはいつかご存知でしょうか?


それはWW1の時です。絶頂を極めたのはWW2の後です。その後はじりじりと縮小しています。

アメリカ成長の歴史を見るとその経緯が分かると思います。
(1)コロンブス後の時期
この頃は植民地を築いたのは専らスペインとポルトガルで、その大半が中南米を植民地にしました。
何故中南米かというと
この頃のアメリカは欧州へ資源を運ぶ為だけの生産基地だったので、当時の技術で態々海を越えて運ぶ価値のあるモノを作る必要があったわけです。つまり、欧州では作れないものを作る必要があったわけです。
(当初は逆に欧州から食糧を輸入していました)

それは二つ有りました。
一つは、金と銀です。
メキシコやペルーからは銀が取れて、コロンビアやブラジルからは金が取れました。
二つ目は、砂糖やタバコなどです。
どちらも、気候の関係で欧州や北米で育てるのは難しく中南米で作りやすい作物です。

(2)アメリカ独立前
新大陸が発見されて100~200年たつと、生産基地である新大陸にも定住する人たちが増えてきました。
また経済的にも自給自足を初め、欧州の生産基地ではなく一個の独立した国家のようになりました。

この頃の北米に、南米の争奪に出遅れた英仏が進出しました。
この頃になると航海技術も進歩していますし、木材や魚、タバコに綿花など様々なモノを欧州に輸入するようになったようです。
また、南米などの植民地に対する食糧の輸出も行なっていたようです。
当然この貿易は植民地の自立を促しました。

(3)アメリカ(合衆国)独立
イギリスの植民地として、力を付けたアメリカは独立戦争を起こしフランスの助けも有り独立しました。
この時点のアメリカの領土は東部の一部だけで今の1/10程度の広さしか有りませんでした。
その後西に領土を広げ、イギリスやメキシコやインディアンを蹴散らし今の領土を勝ち得たわけです。

(4)アメリカ覚醒
アメリカが覚醒したのは1860~1870年以降です。
つまり、江戸幕府に開国を迫った頃のアメリカはまだまだ弱小国だったのです。

アメリカが覚醒したのは以下の理由です。
1.鉄道と情報通信技術と南北戦争
あれだけ広いアメリカはあまりにも広すぎて、連携がなかなか取れませんでした。
それが戦争によって政治的に結束しなおし、情報通信技術の発展と何より鉄道によって時間的距離が激減したのです。
また鉄道建設のため大量の鉄を生産する事によってアメリカの生産力は飛躍的に増加しました。
コレによってアメリカは殆ど別の国のようになりました。アメリカが『一つになった』のです。

2.新大陸ゆえに古くからの慣習や既得権益が存在せず。能力主義が徹底されており、自由な競争が徹底された。
2と3は植民当初からの条件です。

3.とにかく土地はあるけど人が足りなかった。
ゆえに移民をガンガン受け入れました。欧州の人々が新大陸を目指したのは、給料が良かったからです。これは企業の側から見ると常に人手不足で人件費が高い事を指します。その結果、人件費削減の為の設備の開発を促しました。

4.古くからの慣習や固定概念がなかった。
欧州にはギルド的な慣習や固定概念や秘密や拘りがあったわけです。したがって画一的な規格など存在せず、部品ですらオーダーメイド的な作り方をしていたわけです。
しかしアメリカは徹底的に効率主義を取っていたので、科学的に効率だけを追い求めました。その結果行き着いたのがフォード生産方式です。

5.新技術の開発
1+2+3+4の結果として、既存の技術の改良に加え電気や石油→エンジンなど様々な技術が開発されました。

6.第二次産業革命
1+2+3+4+5の結果として、アメリカはイギリスが生み出した産業革命を更に発展させました。
今までのようにただ『手動機械を自動機械にする』というだけでは有りません。アメリカという広大な国土を物で埋め尽くす為に編み出された、大量生産大量消費を可能とする、今の工業の基礎となる全く新しい生産方式です。
今人類が行なっている工業は元を辿れば、イギリスで生まれアメリカで育まれたのです。
コレによりアメリカの生産力は飛躍的に上昇しました。対してイギリスは製造業では全く遅れを取っており、既に貿易赤字を垂れ流し続けてました。(ただし当時のイギリスは金融で食べていたので問題は有りませんでした)

7.WW1
コレがトドメでした。1913年まで世界の中心は欧州でした。
しかし欧州は4年間戦争だけに全精力を傾け続け、他の国は欧州に物を売り続けました。
その結果両者の立ち位置は完全に逆転します。アメリカは世界最大の国家となりました。
元々製造業は駄目駄目で資産の利子で食っていただったイギリスは戦争で貯金を使いきってしまい没落しました。他の欧州の国家も軒並み没落しました。
アメリカはその勢いのまま、1929年の世界恐慌まで拡大を続けます。

・北米の栄えた理由
(4)アメリカ覚醒の1234567が、アメリカがあれだけの超大国になった理由です。
今聞くと当たり前のように聞こえる事が多いと思います。しかし当時は革命的なだったのです。
当時は『自由で公平な競争』なんていうモノは、アメリカ以外ではありえませんでした。規格の統一が徹底されたのもWW2前後の事です。今では信じがたい事ですが、アメリカが第二次産業革命を起こすまで『生産性』や『効率』という概念は存在しなかったのです。
今では当たり前になっているものの多くはアメリカで開発された概念なのです。

・中南米
さて態々中南米から説明したのは、北米に対して何で中南米があんななのかという説明をするためです。
中南米と北米の違いの原因は殖民した人の違いです。
中南米を殖民したのは1500~1600年のスペイン人とポルトガル人です。対して北米を最初に殖民したのは1600~1700年のイギリス人です(+フランス人)。当時の欧州は思想的にも激動の時代でした。たった100年で欧州は大きく変わったのです。
さらに、スペイン人ポルトガル人よりもイギリス人の方がより近代的だったのです。
つまり、中南米に殖民した人たちのは今だ中世を引きずった絶対王政の時代の古いヨーロッパ人だったのに対して、北米に殖民したのは市民革命直前の新しいヨーロッパ人だったわけです。
その違いが今にも続いているわけですね。
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この回答へのお礼

すごくわかりやすく丁寧な回答ありがとうございました。

今まで曖昧だった事が色々とクリアーになった感覚です。

60年ほど前のアメリカが世界のGDPのおおよそ半分を占めていて、今は2~3割といったところでしょうか。

アメリカは生産基地だった、とありますが、要するにアメリカは独立前、南米で取れた作物などを輸出するための基地だったということでしょうか。

通信とはベルが発明した電話の事ですよね?

給料が良かったから欧州から様々な人がやってきたとは、まるで高度成長期の日本のようですね。

東京に職を求めて地方から集団就職するみたいな感じですね。

そしてアメリカは人件費を削減する必要に迫られ、効率の概念が生まれ、フォード生産方式が生まれたわけですね。

産業革命が生まれたのはイギリスだが、それを育てたのはアメリカ…まさにそうですね。自動車や電気・電話など画期的なものばかりですよね。

お礼日時:2007/12/13 14:25

>韓国や台湾は北朝鮮や中国との問題があったにも関わらず、


>比較的順調に経済発展してこれた理由は、
>アメリカの後ろ盾があったからなのでしょうか。
(1)経済以前に滅亡していたかもしれない
アメリカ経済自体の話からはだいぶ離れますが、
そもそも、アメリカの後ろ盾がなければ、
韓国や台湾は存続していなかった可能性も高いようにも思われます。
1950年代には韓国の工業力は北朝鮮に及んでいませんでしたし、
中国側も台湾上陸が国共「内戦」の総仕上げだと考えていました。

(2)アメリカの援助
確かに、アメリカは初期の韓国や台湾に対して、
その経済規模から見れば不相応なほどの巨額の援助を行いました。
初期の政権にとっては死活的な重みがあり、
これを背景に戦後の復興が進められました。

今日から見れば滑稽ですが、当時は資本主義と共産圏のどちらが
経済を成長させるかという競争意識もありました。
初期の中国や北朝鮮は大規模な投資を動員して重工業化を進めていました。
効率に注意を払わなかったため、やがて困難を来すようになりましたが。

(3)でも国際関係で経済成長が決まるわけではない
経済成長に関しては国際関係からは説明できない部分が大きいです。
確かに軍事負担や戦争は経済成長にマイナスの影響を与えますし、
国際関係にも影響はされます。が、因子は他にもたくさんあります。
マイナスの因子を多く抱えていたとしても(実際、課題のない途上国はない)、
それを上回るプラスがあれば経済は成長します。

アメリカ自体も、第二次世界大戦後の20~30年は
大きい軍事費用を費やすようになりました。
同じ費用を民用の科学研究やインフラ整備、教育、職業訓練などに配分するか、
減税していた方が、より経済は成長したかもしれません。
しかしそれでも、経済基盤が堅実で、大きい景気後退を免れていたため、
この時期の経済は好調を維持していました。
メキシコのように、軍事負担が小さくても
経済が十分に成長していない国ももちろんあります。

(4)国際関係ではなく国内関係・・・
非常に広範な地域で、対立・紛争が経済を揺るがしています。
先進国から強い関心をもたれなくても、深刻な地域は相当多いです。
妨げとなっているのは、多くの場合、外国との対立・戦争ではなく、
国内の民族・宗教・信条の違いに起因する対立・内紛です。
途上国の大部分に独立や武力革命を訴える勢力はいたように思われます。
フィリピンも、インドネシアも、インドも、スリランカも、
アフリカのほとんどの国も、こういった問題に大きく悩まされてきました。
反政府武装勢力、民族テロ、暴動の頻発といったリスクは甚大です。
リスクが高ければ、経済に関心を集中できませんし、
経済活動に望ましい信頼関係が国民の間にうまく構築できず、
信用も失われ、外国企業の進出や輸出取引にも悪影響が出ます。

(5)東アジアの奇跡
韓国、台湾と、香港、シンガポールに対しては、
アジアNIESとか、アジア四小竜、アジア四虎といった表現が使われます。
韓国は40年で最貧国の1つから高所得国に転身しました。
これまでの世界史上では前例のない成長でした。
香港とシンガポールは、日本と同様に、
購買力平価で調整した1人当たりGDPは30,000ドルを超え、
欧米諸国の一部を凌駕するほどになりました。
(2006年にはIMF発表の購買力平価1人当りGDPで台湾も30,000ドル突破
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_b … )
目覚ましい発展は「東アジアの奇跡」と言われました。

原因が何かというのは、議論の絶えないトピックです。
度々指摘される事には下記のようなものがあります。
[a]他の途上国が自給体制を目指していた時期に
  輸出指向工業の創出に成功した事
[b]貧しい時期から教育が非常に重視されていた事
  国際学力テストでも突出している教育の充実
http://ja.wikipedia.org/wiki/OECD%E7%94%9F%E5%BE …
[c]韓国・台湾は日本と並んで農地改革が成功した希有な例
[d]勤勉に働く風土(儒教圏?気候の影響?)
[e]貯蓄率が高く投資規模が大きい事
[f]日本やアメリカからの知識拡散・国際分業の恩恵を受けた事
  盛んな技術吸収が試みられた事
[g]80年代以降、低付加価値の労働集約型輸出工業から
  高付加価値産業への構造転換に成功した事
経済政策としては、経済が自由であったからか、
政府の介入があったからかを巡って意見が大いに分かれています。
経営面で見ても国・地域によって違いが大きく、
韓国は財閥経済ですが、台湾は中小企業王国と言われます。

>ロシアと、北朝鮮が何位にランクされているかを
>探していたのですが、見つかりませんでした。
この辺りは正確な数字が分かりません。
公式の予算は過小な報告といわれ、CIAを含め、アメリカ政府は
中国やロシアの軍事費は公式報告を大きく上回るものとして推計しています。
ただ、反論としては、アメリカ政府側も防衛予算の必要性を訴えるため、
旧共産圏の軍事費を大きく言い立てる傾向がないかと言う人もいます。
旧共産圏の軍隊組織は、軍隊らしくない経済活動
も色々と兼務していたりもするため、
(つまり当局側に言わせると「軍事予算」ではない)
単純に数字を比較することができない事情もあるようです。
北朝鮮に関しては、GDPや為替レート自体からして不明で、
完全に神秘の領域にあります。

・アメリカ国務省 アメリカ政府の推計
(GNPに対する割合)
1985年 ソ連13.1% 北朝鮮20.0%
1995年 ロシア5.8% 北朝鮮28.6%
1999年 ロシア5.6% 北朝鮮18.8%
・SIPRI スウェーデンの軍縮機関=独自の推計
1988年 ソ連15.8% 北朝鮮39億ウォン
1999年 ロシア3.4% 北朝鮮29億ウォン
2005年 ロシア4.1% 北朝鮮50億ウォン

>普段我々が食べ物に使うお金ってかなりの金額だと思います。
>例えばエンゲル係数で勘案すると先進国は10~20%ぐらいなのに、少し信じられません。
>それだけ、第三次産業、特に知識集約的産業の儲けが大きいという事なのでしょうか。

(1)GDPの構成比は、原材料等を差し引いた付加価値が基準となっています。
農業のために買った機械・化学肥料、
燃費・水道代などのコストを引いているものと思われます。
これらを引かない総算出高を基準にすると、もっと割合は大きくなります。
といっても、アメリカの農業の算出高はGDPの1.6%で、
スーパー最大手であるウォルマートの売上高
(海外含めれば米国のGDPの3%)の半分に過ぎないとも言えるのですが…。
(2)農産物は加工されてから売られます。
経済的には農業よりも食品工業の付加価値の方が大きいとはいえます。
それから卸売業、小売業、運輸業などを経て消費者の手に渡ります。
食料品中に占める第三次産業の付加価値の数値自体は私は分かりません。
ただ、注意するべき点は、国の豊かさは国際競争によって決まると思われがちですが、
実際には貿易を行う産業の占めるウェイトはそれほど大きくなく、
内需産業の効率が国の生活水準を大きく左右するということです。
(3)エンゲル係数は家計消費に占める食費の割合だったかと思いますが、
そもそもGDPに占める家計最終消費の割合が5~7割くらいだったりもします。
(4)経済的には、農業は先進国が優位を発揮する産業ではないため、
実のところ途上国・農業に適した国に移転させた方が豊かになるとも考えられます。
といっても食のナショナリズム、安全・健康意識など経済以外の要因もあり、
現実的には困難なものがあります。

・日本
農業/GDP 1.1%(付加価値) 2.2%(総算出高)
食品工業/GDP 2.6%(付加価値) 6.6%(総算出高)
食糧貿易赤字/GDP 1.1%(算出高)
GDP中の家計最終消費の割合:57%
家計消費中の飲食費の割合:20%
・アメリカ
農業/GDP 1.2%(付加価値) 1.6%(総算出高)
食品工業/GDP 2.6%(付加価値) 5.6%(総算出高)
食糧貿易赤字/GDP 0.1%(算出高)
GDP中の家計最終消費の割合:70%
家計消費中の飲食費の割合:11%
・イギリス
農業/GDP 0.9%(付加価値) 2.1%(総算出高)
食品工業/GDP 2.0%(付加価値) 6.2%(総算出高)
食糧貿易赤字/GDP 1.1%(算出高)
GDP中の家計最終消費の割合:65%
家計消費中の飲食費の割合:16%
・ドイツ
農業/GDP 1.1%(付加価値) 2.0%(総算出高)
食品工業/GDP 2.3%(付加価値) 7.7%(総算出高)
食糧貿易赤字/GDP 0.5%(算出高)
GDP中の家計最終消費の割合:59%
家計消費中の飲食費の割合:14%
(欧州委、WTO、世界銀行、ILOのデータより。
飲食費は酒・タバコ含む。年度にはばらつきあり)
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>軍事費がGDPに占める割合の多い国


CIAのファクトブックに一覧があります。
https://www.cia.gov/library/publications/the-wor …
世界地図で見るならば↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Military_expe …
どうもサウジアラビアは無駄に使っているように見えてしまいますが…。

>そういったものを全て勘案した上で、一番経済的に損をしている国はどこなのでしょか。
>私は韓国ではないかと思うのですが、いかかでしょうか。
確かに韓国(や台湾)は、一番とまで言わないまでも、
徴兵制度で新卒の年齢が遅れて経済的に損したりはしているようには聞きます。
民主化しても、なかなか軍事を縮小することもできません。政治的な苦労もあります。
それでも、韓国と台湾は戦後最も華やかな経済成長を遂げた地域だったりもしますが。
「先軍政治」を自称する北朝鮮の徴兵はもっと凄まじい制度だと耳にします。

経済的に損したというならソ連の例はどうかなと思います。
1970年代のソ連は、アメリカよりも大きい軍事費を捻出しようとして、
経済的破たんへの道を辿りました。

アメリカの軍事負担も時期によって大きく変動しています。
クリントン時代には冷戦終焉で削減されたかと思いきや、
イラク戦争では1兆ドル以上(?)使われたりもします。
http://www.truthandpolitics.org/military-relativ …

>色々な文化が混ざり合う事で結果的に経済的に得なのか否か、
>経済的には得なのかもしれないけど、
>それ以外に関しては損な事が多いというのが回答者さんの結論でしょうか?
>その辺のところを詳しく教えていただけないでしょうか
私は個人的には文化相対主義的な見方に賛同的ですし、
異文化は尊重するものだと考えています。
ただ、途上国の政治としては深刻な対立が生まれている場合が多く、
人種・民族・宗教の対立から起こる政治的・経済的損害も大きいということです。
社会不安のはけ口になっている部分も多分にあり、
1960年代のように、完全雇用が実現され低所得層の収入が上がっていれば、
改善ムードが出てくるのかもしれませんが。

それでもなお、アメリカ経済が拡大した理由を
1つだけ挙げるならば、移民人口だと考えられます。
アメリカとカナダ、オーストラリアは、
資源的な条件としては類似しているともいえます。
しかし、1820年から1920年までの間に絞ってみても、
3300万人の移民がアメリカに来ました。
イギリスだけではなく、ドイツ、北欧、フランス、
イタリア、アイルランド、東欧など、様々な地域から、
アメリカに職を求めてやってきました。
大きい摩擦を経験しながらも発展したきたのがアメリカ経済です。
今日、先進国の1人当り所得水準の差は限られていますから、
日本とアメリカ、イギリスとアメリカの一番の違いは人口の差になります。
(別に増やさなくてはいけないわけでもありませんが)

>天然資源や土地資源が豊富なのは
>確かに経済発展の初期の段階では有効だが、
>今の世界状況では人的資源の豊かな国が
>最も有利だと考えているのでしょうか?
今日のアメリカ経済としては、物的資本もありますが、
人的なものの役割が大きくなっている印象を持っております。

先進国では、天然資源や広い土地がなくても、
豊かな経済を成り立たせることができます。
アメリカの広大な土地を動員した第一次産業さえ、
GDPの1%しか占めず、莫大な補助金を動員して成り立っています。
第二次産業さえも縮小して以前までとは異なる経済環境が出現しています。
天然資源でも「オランダ病」なんて言葉もあるくらいで、
悪いわけではないけれども、絶対必要というわけでもない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%A9% …
逆に、資源に富まないように見えても、
人口集積の大きい地域が経済的な力を発揮したりもします。
ただ、国際政治の慣例のようなもので、
天然資源を交渉の武器にしようとする傾向があることは否定しませんけれども。

>民主主義が経済に与える影響は科学的に説明はされていないのですか?
>結局憶測の域を抜け出せないという事でしょうか?
統計的に解析されてはいますが、良い悪いと一言で片づけられません。
傾向としては、民主主義でない国の経済成長率は分散が大きいです。
例えば中国のトウ小平と北朝鮮の金正日を足して割ったり、
シンガポールのリークワンユーとフィリピンのマルコスを足して割ったりすれば、
色々とばらついた結果が出てきます。
もちろん、経済的に有利になるとは限らないからといっても、
民主主義の価値がないと言っているわけでは決してないのですが。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。

文化相対主義、オランダ病など新たな言葉を知ることが出来ました。

また、CIAの統計データーも非常に参考になります。

このデーターを見る限り、韓国は必ずしも軍事費のせいで損をしているとは言えないですね。

韓国や台湾は北朝鮮や中国との問題があったにも関わらず、比較的順調に経済発展してこれた理由は、アメリカの後ろ盾があったからなのでしょうか。

ロシアと、北朝鮮が何位にランクされているかを探していたのですが、見つかりませんでした。

農業大国のアメリカでさえ、GDPの1%ですか、第一次産業は。

普段我々が食べ物に使うお金ってかなりの金額だと思います。

例えばエンゲル係数で勘案すると先進国は10~20%ぐらいなのに、少し信じられません。

それだけ、第三次産業、特に知識集約的産業の儲けが大きいという事なのでしょうか。

お礼日時:2007/12/10 06:15

6です。


軍事力については兵器同士の性能は必ずしも勝敗に結びつきません。たとえばWW2当時のアメリカの戦車は最初から最後までドイツの戦車に対して性能で負けています。現代戦で重要なのは補給と術です。術には戦略(どこと戦争するのか?)から始まり仮想敵の設定。同盟国の設定等から始まり戦闘教義(所謂得意技や必殺技)を考えてそれに特化した兵器を開発・生産し軍の訓練を含みます。これだけで本が10冊位書けるので詳細は省きます。
これを踏まえた上で言うとアメリカは典型的な海軍国&空軍国なんです。最近は陸軍も相当に充実していますが冷戦時代でも本気で陸戦でソ連とぶつかり合う気は無かったと思います。まぁその為の核戦略が発達したんですけどね。
実際の所戦争じゃ戦車同士がタイマンで戦う事はありません。最初に爆撃してロケットで念入りに潰してから戦闘ヘリ(戦車相手だとヘリが一機落ちる前に相手の戦車は10両位は破壊できるらしいです)で戦車狩りしてから残った分を戦車同士で戦う事になります。例えて言うならば相手は将棋で歩・桂馬・玉しか無い状態なのにこっちは全駒揃えて更に特別ルールで同時に3手指せて+飛車や角が無限に持ち駒で出せる様な将棋を想像してみせてください。

しかしソ連等の国は核(飛車や角)がお互いに使えずルールも地形その他の条件で有利にできない状況でした。

軍事力を図るコンペや大会等はありません。その代わりに軍事パレード映像から装備の質や将兵の錬度を量ったり、公開している軍事費を比較したり映画の007みたいにスパイを使って調べたりします。他には実際の戦争ですね。

日本は江戸時代までは大きくても県サイズ小さければそれ以下の地方自治体レベルで争っていました。戦国時代ってヤツです。
明治になって約千年振りに天皇という神輿を日本全体で担ぐ事にしました。日本(天皇)神輿を担ぐには日本そのものが団結しないと無理でしたが外国からの植民地化と言う脅し(というよりも対策を立てなければ将来の現実そのものでした。支那はそうなってたし)は相当効いた為上手くいきました。誤解されがちなのが天皇には実権を持たせないと言う事です。そうじゃなければ明治憲法なんて必要ありません。憲法の中の国務大臣の輔弼(天皇の代わりに政治して責任も大臣がとるという意味)事項も要らないし、悪名高い治安維持法と抱き合わせの選挙法(20歳以上の男性への選挙権)も要らないし、第一国会は邪魔です。この辺りはイギリス国王と議会の関係を見てれば分かるかと思います。それを踏まえた上で天皇が政治と軍事に対して独裁していればほぼ全ての歴史書にある「軍部の暴走による日支事変や太平洋戦争」は勃発しやしません。暴走とは普通はコントロールから外れる事を言いますよね?話が脱線しました。

イギリスの外交方針はヨーロッパを常に分裂させる事です。統一されたら後はロシアかイギリスにムラムラっと征服欲が出てきますからね。実際古代ローマしかりナポレオンしかりナチスしかりですからこれは当分続きそうです。

ロシアと支那は民主化しません。民主主義とは一定以上の国土と国民の数以上ではその発揮は不可能です。

戦争についてですが宗教や経済は看板にもなるし理由の一つにもなります。しかしそれだけで戦争にはなりません。領土問題もありますしその他利権も絡んできます。そして恐怖。これらが赤から紫にいつの間にか色が変わる虹の様に複雑に絡み合って戦争になります。現在の中東の紛争はイスラムvsイスラエル(ユダヤ)、イスラム原理主義(イラン等)によるアラブ統一への回帰、イスラムvs欧米との三つが交差している状況です。これが別々の地域で当事者がバラバラだったら分かり易いのですが重なっているのが複雑になっている原因です。順番に解説すると領土問題・宗教&歴史経緯・文明&地政学&エネルギー&交通問題が底にあります。でこれらは私自身も把握できてません。分かるのは私が生きてる間は解決しないだろうと言う事だけです。
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この回答へのお礼

 軍事力はスパイ行為などで測るのですね、とても参考になりました。
回答ありがとうございます。

 19世紀中葉に、欧米の帝国主義、植民地をどんどん海外に求める動きの中、中国が占領されたという情報が、日本に危機感を与えた、そして天皇を再び担ぐことにしたという経緯があったことも参考になりました。

ただ、天皇には実権を与えず、象徴のような存在に近かったのですね。

私は天皇が中心に全てが回っているものだとばかり思っていました。


これから戦争が起こるとしたら、対立軸がどこ対どこなのか、私には検討がつきません。

回答者さんが言うように、複雑に絡み合っているのですね。

お礼日時:2007/12/10 07:06

経済規模が大きくなった結果、


国際政治の影響力が強くなったという副次効果はありますが、
私は逆ではないように考えております。
(おそらく考え方が色々別れるんでしょうか?)

現時点でも、ルクセンブルク、アイルランド、
ノルウェーの1人当りの所得水準はアメリカよりも高いですし、
ヨーロッパや日本だってそれほど低くはないから、
経済面ではそれほど一人勝ちというわけではないかもしれません。
(ただしアメリカの成長率は欧州や日本よりも高いけれども)
オランダやドイツのようにアメリカよりも余暇時間のずっと長い国もあります。
経済規模としても、ユーロ圏・EUとそれほど違いはありません。

経済史としては、アメリカは19世紀末には世界一の工業大国となりました。
1人当りの所得水準でも1900年前後にはイギリスに追いついていたようです。
それでも第二次世界大戦前までのアメリカは孤立主義的な傾向が強く、
軍事に大きい費用をかけてはいませんでした。

基本的に戦争は経済に大きいマイナスをもたらします。
超大国になって軍事費を多く費やしても、それだけ経済は病みます。
先進国の経済外交でさえも、度々国益という名目が掲げられながらも、
自国の経済にとってもよい影響を与えない場合も多いです。

移民に関しては、人口増加率を支え、
多くの労働力と知識をもたらしました。
20世紀になると、西欧の一国とは
比べ物にならない規模の経済ができていました。

多様性がイノベーションの風土を生むという人もいます。
今日では、多くの優れたヨーロッパ人、インド人、中国人が、
アメリカで科学者・技術者として働き、産業界にも活躍し、
新しいイノベーション(技術だけではなく経営も含む)を生み出しています。
アメリカでは多くの新興企業が生まれて育ちます。
欧州や日本では、企業の新陳代謝がアメリカほど活発ではありません。

しかし、民族・文化的な分断・対立自体は、
経済発展にマイナスに作用するという見方が強いです。
(別に極右思想とは関係なく)
アメリカの「人種のるつぼ」というのも、
どちらかというと出自を捨ててアメリカ人になることであって、
文化相対主義とはまた異なるように考えられます。

天然資源は、初期の発展にとっては役割を果たす可能性がありますが、
ある程度まで経済が成長すると(もっともその時には世界一だった)、
産業集積や人的な集積の効果が主であるように思われます。
ベネズエラやナイジェリアのような産油国では、
十分に資源を経済に還元することはできませんでした。

歴史的背景としては、貴族階級のようなものが存在せず、
西欧と異なって民主的社会主義の思想が常に煙たがられた点なども、
違いとしてはあるかもしれません。
なお、民主主義が経済に与える影響は実証的には不明瞭です。

先のことに関しては、現時点では何ともいえません。
未来予測はほぼ100%外れます。
ただ、中国やインドに関しては、南側世界の大国ということで、
特定の分野で市場規模や交易規模がアメリカよりも大きくなったとしても、
生活水準としては到底追いついてはいないわけです。
これまでの覇権サイクルのようなものから類推されるものとは、
また異なるのではないかと言う印象を持っております。

この回答への補足

字数制限に引っ掛かってしまいましたので、こちらに今後の予想について書きます。

確かに、インドや中国のような国が一人当たりのGDPにおいても先進国に追いつくとは考えにくいですね。
どの国も可能性はあるけど、どの国も危うい面を持っているので、本当に予想が出来ません。
しかし、外れても良いので一応予想はしておきたいと思います、その方が楽しいじゃないですか。
私はどの国が経済・経済のヘゲモニーを握るというのはあまりないと思いますね。
「どの地域が」と言われれば、日中韓を中心とする東アジア経済圏が一番可能性があるのではないかと。
うーん、贔屓目で見すぎですかね。
日中韓の課題は、韓国の南北統一。あとは貨幣。
ユーロのように通貨を統一する暇はないと思うから、三つの通貨をそのままにしておきながら、どこででも使えるようにしたらどうかなと。
中国や韓国が日本を嫌っているのは、高齢者層に多く、若者層にはあまりいないため、あと20~30年もすれば、そう問題はないと思います。
アメリカは確かに優秀な人材を世界中からうまく取り入れ、常に世界の最先端を行って、権利収入を得ているようにも感じる。
うーん、やっぱりアメリカもこのまま世界のリーダーでいそうな感じ。
ユーロ圏。
ここは確かに完璧に統合されれば、アメリカを凌ぐ。
イギリス・フランス・ドイツのリーダーシップが必要だろう。
ユーロもアメリカみたいに合衆国みたいな感じになれば、うまく行くのかもしれないけど。

補足日時:2007/12/07 06:39
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この回答へのお礼

 詳しい回答ありがとうございます、とても参考になりました。
確かに一人当たりのGDPや余暇などを考慮すれば、先進国内ではそう大差ないでしょうね。
ただ、アイルランド・ノルウェー(人口500万弱)やルクセンブルク(人口50万弱)の国と、人口が何千万とか、億を越える国と単純に比べるのは難しいと思います。
ただ、一人当たりのGDPで見れば、アメリカを凌ぐ国もあると言う事は頭に入れておかなければいけない事でしょうけどね。
ふと疑問に思ったことがあります。
軍事費がGDPに占める割合の多い国はどこですか?
アメリカ?日本?韓国?北朝鮮?
また、お金だけの問題じゃなくて例えば、徴兵制度があるかどうか、もしくはその徴兵制度が厳しいか厳しくないかなども考慮する必要があると思います。
そういったものを全て勘案した上で、一番経済的に損をしている国はどこなのでしょか。
私は韓国ではないかと思うのですが、いかかでしょうか。
色々な文化が混ざり合う事で結果的に経済的に得なのか否か、経済的には得なのかもしれないけど、それ以外に関しては損な事が多いというのが回答者さんの結論でしょうか?
その辺のところを詳しく教えていただけないでしょうか。
天然資源や土地資源が豊富なのは確かに経済発展の初期の段階では有効だが、今の世界状況では人的資源の豊かな国が最も有利だと考えているのでしょうか?
私もそう思います。
優秀な人材にしろ、使い捨て労働者にしろ、豊富に取り揃えている国・もしくは企業が最終的には勝つと考えています。
ナイジェリア・ベネズエラ・中東地域は石油資源が豊富にありながら、それを生かしきれなかった一つの原因として、人的資源に欠陥があったからだと考えます。もちろん理由はそれだけではないと思いますが。
民主主義が経済に与える影響は科学的に説明はされていないのですか?
結局憶測の域を抜け出せないという事でしょうか?

お礼日時:2007/12/07 06:38

古くは他の質問者さんと同じ意見で膨大な土地と資源を確保した事が大きいです。

最近ではインターネットの普及が大きいでしょう。

とまぁ教科書的な回答はここまでにしておいて・・・
私なりの回答です。

1国土の位置
国土の位置としてはヨーロッパとアジアから離れているにも関わらずアメリカ大陸はポジション的にはユーラシア大陸に対しての孤島とも言えます。そういった意味では日本やイギリスと同様ですが自給自足が可能であり海洋国家と大陸国家としての特徴を併せ持ちます。 海洋国家としては必ずしも海外領土に対し大陸国家よりは執着がマイルドな気質となりやすいです。では何に執着するのか?それは航路と港湾です。日本人は勘違いし易いのですが海は天気さえ荒れなければ陸路よりも簡単に安く大量に品物を運ぶ事ができます。交易するルートとしては最良だということです。軍事行動については反対に障壁として機能します。実際、日本が海路で侵攻を受けたのは元寇くらいで平和ボケしてますしアメリカは独立戦争位で南北戦争以外で国土が近代戦の洗礼を受けた事がありません。だからこそ9.11であれほど揺さ振りを喰らったわけです。
余談が過ぎましたが同じ北米のカナダとは歩調が同じで軍事衝突の可能性は現時点では相当低く脅威となったのは20世紀のキューバ危機が目立ちます。キューバの方は本当に核戦争一歩手前でしたからアメリカも相当焦りました。大陸国家の特徴とは土地を確保し交易ルートとしての活用や戦争が勃発した際の防衛エリアの確保にあります。陸地は南極以外のすべての土地は持ち主(覇権)の空白はありません。それで四六時中戦争が起こる訳です。それだけが理由じゃありませんけどね。 海は陸地の3倍以上の広さがありながら公海という形で覇権が及びにくい空間が存在します。海洋国家としては必要時(自国の船舶の通行時)に安全が確保されれば良いからこれだけの差が出てきます。
そしてアメリカは常時10隻以上の原子力空母を運用しています。簡単に言えば機動部隊一つの戦力が他の諸国(日本・欧州各国)の一国家と互角以上の力を持つといえば凄みは分かるかと思います。


2資金の流れ
不思議に思いませんか?アメリカは世界で一番豊かな国なのに外国への借金も一番多い事に。 常識的に言えば普通は借金があれば返そうとするか踏み倒すかどちらかだと思いませんか?
借金とは小額であれば借主が弱く多額であれば貸主が弱くなる性質があります。日本もそれを経験しています。失われた10年の原因の一つはバブルで銀行が無差別に貸して回った借金がバブル崩壊で帰ってこなくなった事にあります。一時期のニュースで言っていた「不良債権」って奴です。これが小さければ政府も動かなかったでしょうけど金額が天文学的であり倒産が増加すれば経済へのダメージも大きい為公的資金(税金)を投入して解決しました。
仮にアメリカが潰れると貸してる資金が回収できなくなり貸主の他国や企業が相当困ります。なので味方する破目になるのです。逆に日本みたいに優等生で他国に貸してばっかりだと踏み倒されたらそれで終わりです。個人とかサラ金ならば嫌がらせに回収をヤクザに丸投げなんて事もありうるのですが日本は戦争を放棄してるのでそうした荒業に訴える事も出来ないんです。


3仮想敵の設定。
人の集団の団結を図るにはどうしたら良いと思いますか?
一つは団結するのは素晴らしい!!とか格好良いと思わせる事です。これはハリウッド映画で毎日やってます。
二つ目は国内で敵を作る事です。言い直しましょう「いじめ(差別)」って事です。ユダヤ人・黒人・インディアン・日本人(WW2、戦後の経済摩擦)中国人・アラブ人等時代の空気読んでコロコロ相手を変えていじめることで団結を維持します。他の国じゃ国民=同胞ってパターンが多いのでなかなか難しいですね。ドイツのユダヤ人(っていうか欧州のスタンダードですけど戦後はドイツだけがやってた事になってます。)支那のチベット問題。インドのカースト辺りはその典型です。
三つ目これが本題ですが外国に敵を求める。WW2時の枢軸国、冷戦時のソ連、その後は他国の独裁者と続き今はアラブがそれに当たります。
なんでそんな事するかと言うと国は独裁しなければ内部崩壊する宿命にあるからです。古代ローマ・旧ソ連なんかは独裁して済ましてますがアメリカは民主主義なのでそれが出来ない為これらの手段を取っています。



今後の事はイマイチ不明です。ただEUはイギリスと他の諸国との利害が一致せずに何らかの変化があるのではないでしょうか?
ロシアは伝統的に独裁が好きなので同じ独裁好きな支那と摩擦が生じるでしょう。
国連については利害調整が更に困難になりサミットが更に幅を利かせるかと思います。
後は急速な高齢化を迎える支那に対しインドが優位に立つ日がくる事が考えられます。
あくまでも個人的な予想の羅列ですけれど今後はイデオロギーじゃなくて剥き出しの国益のぶつかり合いつまりは戦国時代が来るだろうと思います。
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この回答へのお礼

 詳しい回答本当にありがとうございます。

アメリカは海を有効活用できたから、と言う視点がとても参考になりました。

一昔前のアメリカの軍事力は弱かったと聞きます。

今では陸・海・空全てにおいて世界最強なのでしょうか?

日本・韓国・ヨーロッパと比べてどうなのでしょうか。

軍事力を測るコンペやワールドカップのようなものはありますか?

あと、興味深かったのは団結を強めるためのツールとして差別が存在するということです。

差別は必要悪と言うことでしょうか。

そしたら、真のアメリカ人(WASP)にとっては差別は問題ではありませんね。

翻って日本はどのような形で団結を保っているのでしょうか。

基本的に単一民族で、移民も多くない日本ではどうなのでしょう。

戦前の日本では天皇が独裁者として君臨していたから、団結を保てていたのであるとすれば、戦後の日本の団結を支えているものは一体なんなのでしょうか?


EUの動向、特にイギリスの動向が気になるところです。

いつになったらポンドを手放すのかなど。

あれだけ昔戦争をしていた国々がどうやって団結していくのか。

ロシアと中国は民主主義国家になる可能性はないのでしょうか。


国連より、サミットの方が幅を利かせているというのはなんだか面白いですね。

結局、先進国だけで世界が回ってしまっている。


今後は経済戦争が起こると予測しているわけですか?

じゃあ例えば、キリスト教VSイスラム原理主義のような宗教戦争はもうあまり起こらないということでしょうか?

お礼日時:2007/12/07 05:59

アメリカは資源や国土、人口に恵まれています。


これらが大きな理由であることは疑う余地がありません。
しかしそれだけで超大国になれるものではありません。
資源や国土、人間に恵まれただけなら中国やロシアだって恵まれていました。

アメリカは歴史が浅く、独裁者が現れることなく、抗争はあっても常に求めるものは自由や平等でした。
また内乱はありましたがその理由はなんと奴隷解放です。
やはり大きく発展するには民主的であることが必要不可欠なのです。
これが確保されて初めて人間の潜在能力が十分に発揮され、人口が生きるのです。
またアメリカのとった体制である資本主義には、弊害があるのかもしれませんが、
競争を促進し、人間の潜在能力発揮を加速させました。

なぜ中国やソ連は停滞したのでしょう。これを考えれば明らかです。
民主的でなければ、搾取階層が発生し、その利権を維持しようとします。
その為には能力の高いものが利益を得るような仕組みは邪魔でしかありません。
何かと資本主義を「搾取」と批判していたのに滑稽ですね。
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この回答へのお礼

 独裁者がいなくて、求めるものが常に自由・平等だったというのも確かにアメリカ経済をここまでのし上げる事ができた大きな理由だと思います。

全体のパイが大きくなってこそ、経済は発展するものだと思っているからです。

人口大国であっても、その人口が活きるような制度(民主主義や競争原理)がないと意味ないですもんね。

例えば貧しい所に生まれたものでも能力のある人は居ます。

その人達を救い上げる仕組みがないと100年ぐらいしか持たないと思います。

お礼日時:2007/12/07 05:40

個人的にはヨーロッパの戦乱に嫌気が差した一群がアメリカに押し寄せたことが原因の一つと思います。


ぞくぞくと最高の頭脳群と最高経営者群がアメリカに押し寄せました。アポロ計画を実現したフォン・ブラウンやデュポン財閥のエルテール・デュポンなどもヨーロッパからの逃避組です。
一番大きいのはユダヤ人の大量移住でしょうね。ユダヤ人は金儲けや科学技術にかけては天才的な才能を持つ人種なのであっという間に富がアメリカに集中しました。
それと寛大な移民政策ですね。今もインドや中国、日本からも最高レベルの頭脳、莫大な資本がぞくぞく集まっています。

今後の世界経済はブロック体制になっていくと考えています。アメリカ連合、アジア連合、アフリカ連合、EU、インド諸国連合の5つのブロック経済共同体がしのぎを削ることになるでしょう。
簡単にいうと華僑とユダヤとヨーロッパ財閥群とインド新興財閥、アフリカ新興財閥との経済戦争ですね。
どこが勝つかは正直わかりません。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

私は移民が押し寄せたと聞いたとき、貧民しか頭になかったのですが、優秀な人達も数多く流入していたのですね、とても参考になりました。

質問があるのですが、ユダヤ人は因みにどれほど移住したのでしょうか。

今のアメリカの中でユダヤ人の割合はおおよそどれぐらいなのでしょうか。

寛大な移民政策、確かにこれもアメリカ経済発展に貢献したと思います。

要するに、今のアメリカを支えているのは、WASPがまず基礎にあって、優秀なユダヤ人・インド・華僑・日本人がその少し下にいるといった感じで捉えてもいいのでしょうか。

あと、WASPには何か特長はないのですか?(例えばユダヤ人や華僑のように金儲けが得意だとか)

今の日本でも、少子化問題・経済停滞問題を打開するために移民政策が検討されているようですが、どうなるのでしょうね。

移民政策はアメリカだから出来た芸当なような気がしますが。

今の日本には移民を積極的に受け入れられるほどの下地がまだ整っていないようにも感じます。

今後の世界経済についてですが、私は日中韓を中心とするアジア経済圏、米・加・墨を中心とする北米経済圏、そしてユーロ経済圏の三つがしのぎを削ると予想しています。

大まかに分けると、こうなるという発想で、インドやアフリカの存在を無視しているわけではありません。

ただ、私の勉強不足でインド新興財閥、アフリカ新興財閥というのが具体的にどういうものがあるのか見当がつきません。

例えばどの国ですか、エジプトや南アですか?

どういった産業ですか? 石油ですか?

インドで言ったらどの地域ですか?

バンガロールなどのコンピューター産業ですか?

お礼日時:2007/12/07 05:32

ちょいと読み返してみると、戦争部分の記載が時期が前後しててわかりづらくなっていますが、そこの部分の戦争による産業生産地の移転は二つの世界大戦が大きな理由であり、基本的にはアメリカ本土で大量殺戮大量虐殺大量爆破という戦争が起こらなかった事が理由であることは変わらないので、あしからず。

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