こんにちは
ダークエネルギーは、観測データ(宇宙の加速膨張等)から必要ということなのですが、 ダークエネルギーを理論に採用することで、問題はないのでしょうか?
例えば、「宇宙論はいま」(丸善)の、「不思議な物質、クィンテセンスとは何か?」p144を見ますと、「ダークエネルギーは銀河による重力をどういうわけか感じない。
小さなゆらぎが、たとえば銀河の中心の密な領域で成長しないのはなぜか?
この問いに対する確たる答えがわからない。」と記載されています。
同じページに「今日の宇宙論学者はΛのことを好ましくないものと思っている、、、120桁食い違いが生じる」と記載されております。もし宇宙の加速膨張の観測結果が無ければ、宇宙論学者は、宇宙項Λを、方程式に入れたくなかったのでしょうか?また入れなくても問題はないのでしょうか?
ダークエネルギーについて、否定的な考え方をした本やHPがありましたら教えてください。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
たぶん、「月は地球の母だった」(たま出版)あたりの書籍が、ビックバン宇宙論を否定しており、かつまた、宇宙項による調整(インフレーション及びダークエネルギー)を否定しています。
一般相対性理論を下にして計算してみると、確かにΩΛ(ダークエネルギー密度パラメータ)の比は、驚くべきことに観測値と理論値との間に121桁もの違いが生じており、この問題が困難であるという事実を示します。
観測値からすれば、0.73±0.04という値であり、これは約73%が見えないエネルギーによる輻射が存在しているという事実を示しています。
まあ、そんな意味では、否定的仮説を述べているのは、ほかにもありそうな気はします。それは、理論と観測の桁数の違いやΛモデルにおける物理モデルが無いためであると言えばそれまでなのですが・・。
この回答への補足
お返事有難う御座います。
>「月は地球の母だった」(たま出版)あたりの書籍が、ビックバン宇宙論を否定しており、かつまた、宇宙項による調整(インフレーション及びダークエネルギー)を否定しています。
本のHPを見ましたが、アインシュタインが間違っている旨のことを見た瞬間、怪しい本に相違無いことを感じました。この本は参考にはならないです。
No.4
- 回答日時:
>ダークエネルギーは過去に遡るととても少なかったことになる。
宇宙項の力は、距離に応じて大になる。
宇宙項。
これは「ハッブル定数」「後退速度」V(運動量)と同じ。
ここで100桁に焦点を当てられると非常に困る。
過去、収縮していればV(E)=100桁違うのが当たり前になる。
「こうでなければ計算が合わなくなります。」
こんなの「高校生レベル」で解決してしまう問題なんです。
こう考えると、この本は教程としては薦められません。
著作者は編集部とあります。
2003年です。執筆は2001~2年です。
当時は誤認なされた方が多く、(過半数)回答に苦悩してました。
監修は普通名前を貸します。
明らかな間違いや誤認、主張以外に監修は出来ないでしょう。
桁数と今と昔では数値が違うのは事実ですが、
もう少し、
フリードマン・ルメートル・ロバートソン・ウォーカー計量などの
アインシュタイン方程式の厳密解の復習。
まともな教授の論文に目を通して下さい。
No.3
- 回答日時:
>宇宙の「加速膨張」の観測結果(1999年観測以降)
(それ以前の解釈はまるで違う)
この要因を宇宙項とすると、
ロバートソン・ウォーカーの計量を元に、
M=(4π/3)a^3(ρ/C^2)
とすると、
宇宙項の力は、距離に応じて大になる。
宇宙項は、「真空エネルギー密度」と同等である。(H19年)
(宇宙加速の方程式による)
だと思いましたが?
皆様、ご回答有難う御座います。
ダークエネルギーすなわち宇宙項についての問題点を以下に纏めます。如何でしょうか?
1、「ダークエネルギーは銀河による重力をどういうわけか感じない。小さな ゆらぎが、たとえば銀河の中心の密な領域で成長しないのはなぜか? この問いに対する確たる答えがわからない。」
2、現在という時刻に物質の密度(観測可能な物質とダークマター)とダークエネルギーがほぼ同じ量(27%と73%)存在している。ダークエネルギーは、過去に遡ると、とても少なかったことになる。小さい宇宙では物質の密度は大きかったのだが、ダークエネルギーのエネルギー密度は変わらないからである。宇宙の最初には物質や放射の100桁以上も小さな値だったと計算されるのだが、それがなぜ、たまたま現在という時刻に、物質の量とほぼ同じになるのか、不明である。
3、宇宙項の源の有力な候補としては真空のエネルギーなどが挙げられ、これを仮定すると宇宙項の大きさは、自然単位系で評価して1の程度になる。しかし、観測的には10 ^(-120)以下であることが分かっており、このギャップを埋めるメカニズムは現代宇宙論の未解決問題のひとつになっている。
等々の問題がありますので、宇宙論学者の中にも「観測が示唆しなければ入れたく無い。かつては継子扱いで、一つの余分なパラメターではあるけれども、考えないで観測が説明できるなら考えないですます。」というふうに思っている専門家もおられるようです。
No.1
- 回答日時:
この回答への補足
お返事有難う御座います。
近藤陽次先生著『世界の論争・ビッグバンはあったか 決定的な証拠は見当たらない』(講談社ブルーバックス B1300)に定常宇宙論と共に記載されていましたので、知っております。
ちょっと質問の趣旨とずれています。
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