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サブプライム問題で大揺れのアメリカですが
その不良債権を基金を発足させ、自国の銀行はもちろん
世界の銀行にも買い取り要請をしている現状です。

基金が取り扱う
買取資産は質の高いものになっているとの事ですが

欧州そして日本のメガバンクが援助を見送った事からも
わかるようにリスクの高いもののようですね。

過去日本も多額の不良債権を抱えましたが公的資金の注入など
で乗り切り、欧米の企業はそれに乗じたハゲタカ的な売り抜けで
援助はおろか資金をかすめとっただけでした。

なぜアメリカはリスクのある商品の引き受けを求める
=事実上の不良債権の肩代わり
を求める立場にいるのでしょうか?

アメリカ経済が破綻すれば世界経済に多大な影響を与えますが
日本の場合ももし日本が破綻すれば世界に与える影響は
未曾有のものになったでしょう。
それを助けずに今何故?という疑問がわきます。

1.サブプライム問題が数十兆あった日本の不良債権よりも
多額な負債が今後も含めて見込まれるため

2.世界中の企業のお金がアメリカに入っているため、世界経済に
影響が出ない範囲でもアメリカの資産が目減りするとリアルに
企業に経済的な損失がでるため、引き受けるだろうと予想した
ため

3.その他

のどれでしょうか?

A 回答 (3件)

> 直接投資より、実際はリスクも少なく株主に対しても


> 説明のつく商品だという事ですね。

ここでおっしゃっている「商品」が、証券化商品のことを指しているのでしたら、原債権(証券化の対象となった債権)のリスクをきちっと評価できる投資家にとっては、正当な投資対象の一つになりうると思われます。

ただ、証券化商品の中には極端に複雑な仕組みのものが一部あり、そんな複雑なものは、きちんとリスク評価できるような投資家がいるのかどうか実際には疑わしいところで、昨今のサブプライム問題も、そんなところに原因の一つがあるように思います。

> ただ、それを前提にしてもなんらかのリスクはないのでしょうか?

この疑問はごもっともだと思います。

ご存じかも知れませんが、問題になったSIVの多くは、長短のミスマッチのリスクをとって儲けていました。短中期で調達した資金を、中長期の証券化商品などで運用していた訳です。ところがサブプライム問題が脚光を浴びる中で、証券化商品に投資している投資ビークルに対する投資家の不信感が高まり、短期での資金調達の転がしがうまくいかなくなって、今回のような救済策が浮上してきました。つまり、大多数のSIVに関して言えば、問題の本質は、持っていた資産の質ではなく、資金繰りが行き詰っていることだったと思われます。

一番最初の回答で書かせて頂いたとおり、今回の件は、実態としては、「手数料払うから資金繰りに手を貸してくれ」というお願いに近いものです。資金繰りに苦労しているところ(この場合はSIV)に金を貸すのですから、その手数料・金利が貸出に値する水準なのかは当然議論されるべき点であり、M-LECの件に関して言えば、言いだしっぺの米銀3行以外には賛同が得られなかった(とみるべきでしょう)のは、きっとその見返り(手数料その他)が安すぎたのも大きな理由の一つなのでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
とても良くわかりました。

今回質問してよかったです
ありがとうございました

お礼日時:2007/12/24 16:21

> ただ、「高格付だが価格がつかないもの」という矛盾した


> 対象が潜在的な不良債権(格付けは勝手格付けのため)と
> 思うのですが。

誤解されやすい点ですが、現在、格付会社がつけている格付けは、元利金払いの確かさに関するものであり、流動性(途中で売りたいと思った時に価格がつくか)に関して何らかの意見を表明したものではありません。

従って、必ずしも「高格付だが価格がつかない」ことが矛盾だとは限らないですね。例えば、現時点では、一般企業向けの貸出を束ねて証券化した「CLO」については、その信用力に関する懸念はほとんど聞かれていないと思いますが、それでも「高格付だが価格がつかない」状況にあります。

証券化商品は、いずれも「高格付なのに利回りが高い」のが特徴です。普通に考えれば、高利回りには訳があるはずで、その訳が「買い切りを前提にし、流通市場での価格がつきにくい」という商品設計であるに過ぎないと思われます。

なお、M-LECが購入する資産には、発行体が依頼した格付がついていないものは含まれないので、「(格付けは勝手格付けのため)」とお書きになっているのは完全な誤解だと思います(勝手格付ではありません)。

この回答への補足

結構理解ができました。ありがとうございました。

日本の企業は様々な制約のため手を出さなかっただけで
直接投資より、実際はリスクも少なく株主に対しても
説明のつく商品だという事ですね。

ただ、それを前提にしてもなんらかのリスクはないのでしょうか?
アラブのほうからずいぶんと高い金利で資金の調達もしているので
当座の資金が必要だという事は理解できるのですが

補足日時:2007/12/24 03:21
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流産したM-LECのことを指しているんだと思いますが、あれは買取対象債権にはサブプライム関連資産は含まれず、しかも高格付のものに限定することになっていましたので、不良債権という表現は必ずしも当たっていないと思います。

実態としては、「手数料払うから資金繰りに手を貸してくれ」というお願いに近いもの。

日本の銀行は、バブル崩壊後に正真正銘の不良債権を、外資に大量に売りさばきましたので、(アメリカではなく)日本こそが、海外の銀行に不良債権の買取をしてもらった国ですね。もちろん、外資はバカではありませんので、思いっきり買い叩かれた訳ですが。

この回答への補足

>高格付のものに限定することになっていましたので

ご回答ありがとうございました。

ただ、「高格付だが価格がつかないもの」という矛盾した
対象が潜在的な不良債権(格付けは勝手格付けのため)と
思うのですが。

補足日時:2007/12/23 13:33
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