プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

用途・目的は「車内の静粛性向上」です。自分の車に適当な部材を敷き詰めて、静かな車にしたいと考えています。
アドバイス等よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

 遮音(材)と吸音(材)はまったく違います。

吸音材はグラスウール、ロックウール、壁用クロスなどのような割と柔らかい材料で、音のエネルギーを吸収するものです。
 波長の短い高音(たとえば8kHzでは4cm余の波長です)はよく吸音されますが、波長の長い低音(とくにズンズン腹に響くような低音、たとえば80Hzでは4m余の波長です)は、ほとんど吸音されません。吸音材の厚みは波長の1/4か半分と同じくらいにしないと、吸音の効果が薄れます。
 低音の吸収には、表面にベニヤ板のような板材を貼り付けて音波でそれを振動させるような、音響構造的な工夫が必要です。それでも80Hzの低音を吸音しようとすると1メートルほどの吸音層(空気層)の厚みが必要です。車内のような狭い部屋では高音だけしかできないでしょうね。
 車内吸音を幾らやっても、外部からの騒音を減らすことはできません。遮音とは意味がまったく違います。
 なお、高音だけ吸音すると、車内で再生した音は潤いや艶(つや)に欠けた音になります。オーディオマニアはそんなことはしません。美しい音を再生するのとは逆行します。吸音するのであれば、低音も中音も高音も吸音率を同じにする必要があり、これは狭い部屋では出来ません。

 遮音材は、鉄板などのような密度の高い重い(つまり質量のある)材料が効果的です。コンクリートでもOKですが、密度が少ないものは厚さで稼がなければなりません。
 音波(粗密波)は空気の振動ですから、音波が遮音材に当たっても遮音材が振動しては遮音でなくなります。空気の振動が伝わらないようにするのが遮音材の役目です。音波が当たって「びびる」ようではダメなわけです。
 遮音は、その材料で密閉しないと効果が薄く、空気が流通する隙間があれば、そこから音が漏れます。
 現状の車に手を加えて、外からの音をもっと遮音するのは困難です。車の音響的な視点での造りや構造を変えなければ、ほとんど効き目がありません。

元音響マニアより
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この回答へのお礼

マニアさんのおっしゃる事は解ります。こだわりもごもっともだと思います。
当方、改変の楽しみを「レベル不問。(安価な)限られた材料で、どこまで持っていける(この場合、静粛性向上できる)のか?」とか、その辺りに置いております。
..フレキシブルな発想といいますか。

何れにしても、詳説戴きありがとうございます。

お礼日時:2008/01/18 10:47

高速道路等に設置してある「防音パネル」を思い浮かべてください。



「外形の金属パネルケース」が「遮音材」で、役目は音を反射するものです。

「内部のグラスウール等」が「吸音材」で、役目は音の振動を熱変換してエネルギーを低下して音圧値を下げるものです。

上記から「遮音材」はある程度質量がないと、逆にそれ自体が振動して騒音の原因になります。

普通、車の静音向上の為に、車自体のボディーを利用して、「遮音効果」を向上させる為、振動防止の制振材を貼ったり、塗ったりして振動を抑えます。

ただ車の場合、外部から侵入する騒音を低減させる事は大変難しいです。もっとも簡単で効果があるのは、車内のイスを外し、マットを全て取り、むき出しになったフロアーに静音材を敷き詰める事です。
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この回答へのお礼

ご回答戴きありがとうございます。それぞれの用途等々について、よく理解できました。
 >もっとも簡単で効果があるのは、車内のイスを外し、マットを全て取り、むき出しになったフロアーに静音材を敷き詰める事。
想定内ではありますが、やはりそれが一番でしょうか?
ちなみに「遮音材」「吸音材」「静音材」と三の言葉が出てきていますが、「静音材=吸音材」で捉えてよろしいんですよね?

お礼日時:2008/01/18 10:37

静粛性向上に使用するなら基本は遮音材でしょうね。

吸音材というのは名前のとおりある一定周波数の音を吸収するためのものですが、すべての周波数を処理するのは構造上無理です。音は空気が動くことによって発生するので、振動を抑えることも静粛性向上になります。

ただポイントを抑えて施工しないと、ここを施工したらあちらの音が目立ち、あちらを施工したらそちらが響く、といういたちごっこになりかねません。

でも、自動車用で遮音材ってありましたっけ?
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この回答へのお礼

ご回答戴きありがとうございます。それぞれの用途等々について、よく理解できました。
 >ここを施工したらあちらの音が目立ち、あちらを施工したらそちらが響く、といういたちごっこになりかねません。
想像はしていたのですが、やはりその辺りは難しそうですね。

当方「自動車専用品」ではなく、オーディオ(SP)や住宅建材用の「安価な」部材流用を目指しています。(にわか遊び程度に考えていますので..)

お礼日時:2008/01/18 10:34

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