死後の世界が正確に分からないのはなぜなのでしょうか。色々な宗教で死後の世界は語られていますが、小説みたいで現実味がありません。死後の世界が正確に分かっていれば、現世でそのための準備をしたり、無茶をし過ぎないようにできるのに。
現世でも確かに「原因と結果」はあり、多くのことは現世で完結します。でも、現世で良く生きるのは何のためなのか、死後に無になるとしたら、現世は何のためにあるのか、と思うと、死後の世界のことがやはり知りたくなります。
分からないなら分からないで、受け入れて生きるなり、自分に合った教えを見付けて信じるなりするしかないと思うのですが、気持ち的にすっきりしないです。皆さんはこういうことを考えたりするのでしょうか。
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
「死後の世界」という想定を思い付いて、そのような実体が、存在するのか、存在しないのかを考える時、まず、不存在の証明は、論理学的に大変困難で不可能だと考えられています。
あらゆる事象を観察して、ないと断言するには、宇宙の果てまで支配下にないと無理でしょう。あらゆる可能性を否定し尽さねばなりません。
人知の及ぶ範囲で対応可能とは思えません。もっと、高度な知能水準に達していなければなりません。
それに対して存在証明は、簡単です。ひとつでも、該当事象を見つければいいのです。ところが、ひとつも証明されていないから、質問者はすっきりしないわけです。当然です。そもそも証明できる問題ではないからです。
ある意味、死後の世界の概要は、言った者勝ちなところがあります。
存在しないと言えないので、言わせておくしかないわけです。
そこに迷信が生まれる土壌があるわけです。
しかし、死後の世界という想定が、破綻するような論理的な考察は可能です。生命活動が次々と低下し、意識の昏睡、心肺停止、細胞組織レベルの腐敗へと進み、肉体的に滅ぶ時、どの時に死んだのかよく分かりません。日本では、脳死で死んだとされますが、本当の死はいつか、誰も分かっていないのです。
死は、息を引き取る時だと心肺停止ということになりますが、短時間の心肺停止後に蘇生すると死んで生き返ったことになります。
臨死体験者は、完全に死にきっていないので、死後の世界を体験していません。死に掛けた経験だけです。最初の心肺停止では早すぎます。医師が臨終を宣言する時は、さじをなげた最後の瞬間であって、本当の死ではありません。
心肺停止が確定して腐敗が始まるまでの間に死があったのでしょうか。
生きながら腐敗が始まる場合もありますから、腐敗開始の瞬間とも言えません。つまり、死の瞬間がいつかと言える人はいないはずです。
火葬してしまえば、完全に肉体が滅びていますから、死は確定している状況ではありますが、焼却中に死があったというのは、遅すぎる感じもします。
つまり、死という概念があいまいで、いつ死んだのかはっきりしないのであり、はっきりした死が始まっていない以上、はっきりとした死後の世界に移行したとも言えないというのが正解だと思います。
死んだ瞬間を特定できない以上、死の概念はぼんやりした霧のようにつかみどころがなく、心肺停止から致命的な腐敗や火葬の頃らしいという程度です。死の時に意識、精神、霊魂だけは、死後も別の世界に移行するという想定は幼稚な空想であって、真実と言えるほどの精度がありません。
生物個体が、発生し、消滅しただけで、肉体の死と死後の霊魂という想定はあいまいな定義なため、証明の対象にすらならないのです。
回答ありがとうございます。無いことは否定できないけど、あることも証明できないというのは、本当にその通りで、心の中を見透かされた気がしました。死の瞬間というのも、言われてみるといつなのか分かりませんね。とても深い回答だと思います。
No.13
- 回答日時:
>>死後の世界が正確に分からないのはなぜなのでしょうか。
「この世」が、試験場・試しの世界としての意味を持っているから、「死後の世界」を正確に分かるようには決してやらないそうです。例えば、死期の迫った身寄りの無い老人が、ホームレスを装って、優しくしてくれる人に財産を譲ろうとしているとき、「私は大金持ちです」とは明かさないですよね。そんなことをすれば,ほとんどの人が「優しい人」になってしまいます。ミシュランの調査員が身元を隠してレストランやホテルを利用するように、あるいは、試験場で教科書や参考書を見れないのと同様に、「死後の世界」は明確に分からないようにされているそうです。
また死後の世界に関しての話を「オカルト」って言ったりしますが、これはラテン語の「隠されたもの」から由来します。つまりは、意図的に「死後の世界」は分からなく、隠されているのです。
それが分からない状態で、ちゃんとした人生をおくれるか?「人生はこの世しかない。警察にわからなければOK」って思って、犯罪行為に生きるか、まじめに生きるか?等を試されているわけです。
それでも、死後の世界を完璧に隠すのは、この世に生きている人には可哀想、ってことで、若干の霊能者を誕生させたり、一部の人に臨死体験をさせたりして、ちらっと、ほのめかしているそうです。
この回答への補足
重いテーマにも関わらず、多くの回答を寄せてくださり、ありがとうございました。気持ちがすっきりしました。より良い人生のために、回答を役立てようと思います。
補足日時:2008/01/22 06:31回答ありがとうございます。そう考えると生きることにも油断ができませんね。気が引き締まります。オカルトの語源は初めて知りました。わずかなことは分かるけど全ては分からない、というのが良いバランスのような気がしてきました。
No.12
- 回答日時:
ひとり一軒の家を与えられて暮らすことになります。
人生80年として、死後50年。
時が来ればまた赤ん坊として生を受けます。
記憶が被ることはないので前世のことや、生まれる前の記憶はありません。
この世は修行の場でもあり、永遠に幸せに暮らすための世界でもあります。
死んだ後、えんまさまとお話をして、後の動向を決めます。
よっぽど行いが悪いと 罰を与えられます。
基本的に我の存在が消えることはなく、人は永遠に孤独であるとも言えます。
自分と同じ人間がいる国へ行くことになり、あの世よりも、この世のほうがいろんなことがありますが、良いといえるでしょう。
それ故に生きて身を寄せ合って、遊んだり、会話したり、食事するのはとても幸福な時間で有ります。
基本的に人は「生き」なければいけません。
各個人の修行によりレベルがよほど高くなれば、それなりの有識者が現れ、ある程度教えてくれたり、導いてくれたりします。
しかし様々な運や、積み重ねた徳や、判断が絡むでしょう。
死んで名を上げるという行為も、全くの無駄ではないのではないのでしょうか。これはよくわかりませんが。
おそらく信じられないし、確かめようがないでしょう。
まあ皆とうまく共存して、あまり迷惑をかけないよう、「ぜんに基づいて」この世をできうる限り思い切り楽しむのがべすとじゃないっすか?
更に言えばたくさんの人や命や人ならざる存在を楽しませつつ、楽しむ。
想像ですが良い魂を持てば高いレベルの宇宙へ。
悪ければ下がるのだと思います。
この現宇宙は、多次元。
様々なレベルが混在し、修行や、救いの場として恵まれた場であると同時に、まだまだ理不尽、安定していないといえます。
ま、とりあえず正解とか答えじゃなくて禅問答の一種としてお受け取り下さい。
人間ひとりの存在はとても重く、不思議なひともたくさんおられます。
見たところ、本を読む と実践の修行を50対50で積み上げていくのがベストの状態だと思います。
たくさんの人と出会い、会話していってください。
友達と自分自身を大切に。
回答ありがとうございます。人生を修行と考えると、それが本当ではないとしても、より良い生き方につながりそうですね。人生が良くなるように考えることが大切だと思いました。
No.11
- 回答日時:
直接の回答にはならないかもしれませんが。
大学時代、後輩にお坊さんがいました(後輩とはいえ、20歳近く年上の人でしたが)。その後輩と、「死」について話をしていた時のこと。
私が「死ぬのはやっぱり怖い」と言うと、そのお坊さんは、「生まれる前はどうだった? 生まれる前にいた所が怖かったと思ったことある? 死ぬということは生まれる前にいた所に帰るのだから、怖いことはないんじゃないか?」と言われました。
そう言われてから、死への恐怖が少し和らぎました。
死後の世界という、特別な世界があるのかどうかは分かりません。また、生まれる前にも“世界”があったのかどうかは分かりませんが、この世に生まれた以上、“生まれる前”は誰にもあったのでしょう。そう考えると、“この世から死んで去っていった後”もあるのではないかと考えます。
ただ、誰もが通ってきたはずの“生まれる前”を誰も説明できないのと同様、“死んだ後”も、誰も説明できないのだと思います。
回答ありがとうございます。そう言われてみると、死後の世界が無であったとしても、恐怖は感じませんね。死後の世界もそうですが、前世が分かると言う人の話も、ちょっと怪しいことがあります。こうした発想も死への恐怖をやわらげるために有効ですね。
No.9
- 回答日時:
まともに調べたことが無いというのが本当のところじゃないでしょうか。
死や死後の世界というものが、宗教やオカルト的なものと結びついてしまっているから、科学として扱うことを敬遠してしまうんじゃないでしょうか。
回答ありがとうございます。どのようにでも解釈できることはオカルトに結び付いてしまいますね。科学的にすることは難しく、その需要もあまり無いのかもしれません。
No.8
- 回答日時:
「死後の世界」というものの見方のそもそも不明確なので正確に理解することが出来ないのです。
まず、客観的「死後」というのは、他人が死亡した後のことですから、
「死後の世界」はその人のいない現実世界です。これを意味するならおかしくありません。明確に理解できますね。
一方、主題である「死後の世界」は、主観的「死後」を意味しているわけで、死んだその人に世界があるなら、いまだ死んではいないことになりますね。死ぬとその人にとって自分も世界も消失するから死なのです。
次に、肉体的死の後に残る魂のような精神的世界を考えます。
肉体的感覚は時空間認識である一方精神は空間は占有していません。
しかし、精神作用には時間と記憶と自意識が不可欠なのです。
空間を占有するものが一切なくとも、これらがあるならば、
やはり死んだとは言えません。
つまり、「死後の世界」が存在するなら死んでいないのであって、「死後の世界」が無いから死ぬのです。さらに、肉体のない精神世界を「死後の世界」と表現するなら、本当の世界が「死後の世界」であって肉体を持っている方が一時的世界です。そうすると、正確にわかるのは肉体没後なのではないでしょうか。
回答ありがとうございます。死後の世界の話が他人の話であるというのは、核心をついた理由だと思います。他人の話を聞いても自分が同じとは限りませんね。生き方も全て違う訳ですし。肉体があるうちは分かりませんね。生きている間は生きることを考えることにします。
No.5
- 回答日時:
こんばんは。
死後の正解が正確にどういうものか分からないのはそれを見て語る者がいないからです。
そもそも死後の世界というは精神世界の中にあるもので現実に存在するものではありません。
人類の歴史が始まって以来人々には死がつきまとい、死への恐怖から死後の世界を作りだし
死ぬことへの不安を少しでも少なくしようとところから始まっています。
また、死んだ人間を思う残された人々が思いを寄せる場所でもあるのでしょう。
知らない=不安、恐怖という人間の基本的な心理から作られた世界です。
>現世で良く生きるのは何のためなのか、死後に無になるとしたら、現世は何のためにあるのか
この考えだと“死後の世界の為の現世”ということでしょうか。
「死ぬために現世を生きる」ということですよね。
ちょっと違くないですか。あるかどうかわからない死後の世界をどう生きるか考えて今を生きるって。
ちょっと極端な話ですが人を傷つけることでいい死後の世界を得ることができるとしたらあなたはそうするのでしょうか。
いい行いをして生きることはいいことですが、
それが死後の世界での生き方を決めるためという気持ちがあればそれは下心というもの。
本当にいいおこないとは言えないでしょう。
宗教的な考え方で言うなら、いいおこないをする「無欲の人」が求められるのではないでしょうか。
小説みたいで現実味がないのはそれを誰も見たことがないからです。
空想の世界でしかないのです。
臨死体験は記憶にある臨死体験の話を実体験としてとらえているいわゆる偽りの記憶です。
色んな宗教感と死後の世界があるのに臨死体験をした人の話がほとんど同じなのはこの為です。
もし本当に存在したとしてもそれを見ることができる人は死んだ人間だけなので
それを現世に伝えることは不可能です。
あるかどうかがわからないものを正確にわかる方法はありません。全てにおいて。
回答ありがとうございます。精神世界というか、想像が基本になっているのですね。すごく良い世界にも、すごく悪い世界にもできるので、過度の期待はできませんね。現世は現世できちんと生きようと思います。
No.4
- 回答日時:
客観的な記録を残せないからでしょう。
人は自分が体験した事のない、あるいは行った事のない場所などを
いくら「言葉」で説明されても「理解」できる訳はありません。
ある種の客観的な記録(映像や数値)などがあれば
ある程度には理解が可能かも知れませんが
やはり「実体験」には遠く及ばない事だと思います。
「死後の世界がある」と仮定して「輪廻転生」が行なわれるモノだとしても
その記録がないのですから、誰も証明することができない訳です。
あるのか、無いのかさえ不明な「死後の世界」のことですが
誰もが「この世から消える」ことだけは確かな事のようですね。
回答ありがとうございます。客観的にというのは難しいですね。現世のルールで理解できない世界だったら表現できません。この世から消えるのは確かですね。生きている今を大切にしようと思います。
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