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素人の単純な質問ですが、お答えをお教え願います
母が1人日本海側に住んでおり、かなり高齢になってきていますので
特に冬の寒さ・雪が心配です
お聞きしたいのは、夏の太平洋高気圧が太平洋側にはりだすとよい天気
をもたらすのに、冬に日本海高気圧が日本海側にはりだすとどうして
大雪になるのか、その違いがわかりません
レベルの低い質問で恐縮ですが、お教え頂ければ幸いです

A 回答 (3件)

 こんばんは。

ANo.2 で回答した者です。

No.2 に書いた私の回答が分かりづらかったようで、申し訳ありませんでした。

今回は、基礎知識として、大気の「安定」・「不安定」という概念に、
ごく簡単に触れておきましょう。

一般に安定な大気とは、下層は重い空気、上層は軽い空気で構成されています。
よい例えを思いつきませんが、ダルマ(起き上がりこぼし)を思い浮かべてください。
ダルマはいくら倒そうとしても、胴が重くて頭が軽いため、安定していて倒れませんね。

これと一緒で、大気の状態が「安定」だと、上層の空気と下層の空気は
入れ替わることが出来ず、対流性の雨雲や雪雲の発生もありません。
したがって、大気が安定だと天気も安定すると考えてください。

これに対し、「不安定」といわれる時には、大気が「頭でっかち」になっています。
つまり、上の空気の方がより重く、下層では軽い状態です。

ダルマさんを、逆さまに立てた状況をご想像ください!
手を離すとダルマは、すぐさまひっくり返って起き上がろうとしますよね。

大気の場合でも同様に、上の空気と下の空気がひっくり返ろうとします。
その際に対流が起きますから、積雲系の雲を生じ、雨や雪を降らせる原因になります。
大気が不安定だとお天気も不安定です。

さて、以上の事柄をふまえ、夏、冬、それぞれの高気圧に日本列島が覆われた時、
天気がどうなるのかを考えてみましょう。

夏の高気圧が張り出す時には、大気が安定していること。
一方、冬の高気圧では、日本海の存在により大気が不安定な点に注目してください。


■ 夏に張り出す高気圧では?

安定、不安定で考えますと、夏の太平洋高気圧はとても「安定した」高気圧です。

高温かつ、かなり湿潤な気団ではありますが、上空高い所まで温度が高いため、
雲は出来にくくなっています。(=ダルマを普通に置いた状態)
この高気圧に覆われますと、日本海側、太平洋側を問わず、
猛暑干天が長く続くことも珍しくはありません。

ただ、時折上空に寒気が侵入して不安定になり(=ダルマを逆さにした状態)、
夏の風物である夕立や雷雨が起こりやすくなることもあります。


■ 冬に張り出す高気圧では?

冬に大陸から日本列島に張り出す高気圧は、乾燥した寒冷な空気を伴っており、
気団下層は著しく低温で重たいですから、安定していて天気もよいはずです。
実際、この気団の支配下にあるユーラシア大陸各地では、厳寒の冬晴れが続きます。

ところが、この気団が季節風として日本海を旅する際、
No.2 で述べたようなことが起き、成層は次第に不安定化していきます。
気団下層のみが暖められて軽くなり、ダルマを逆立ちさせた状態に変化するのです。

そんな訳で、大陸の強い高気圧の勢力下にあっても、概して日本海側の天気は陰鬱です。

※ この回答もちょっと分かりにくいかも知れませんが… 説明下手ですみません。
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この回答へのお礼

2度もの回答有難う御座います
素人ながら、概念は理解できたように思います
大変感謝申し上げます

お礼日時:2008/02/03 16:11

昨日、「この Q&A…」カテでのご質問に回答した者です。

再び、おじゃまします。

「高気圧に覆われると天気がよい」… これは常識でもあり、間違いではありません。
夏場、太平洋の高気圧に広く覆われるケースは、その見本のような例で、
夕立など局所的な天気の崩れはありますが、おおむね晴天が長く続きます。

しかし冬季、大陸から強い高気圧が張り出しているにもかかわらず、
日本海側の地方では、なぜ悪天が続くのか…?
私の回答は、そのあたりを中心に述べてみようと思います。

冬の間、優勢な勢力で日本付近に張り出す大陸高気圧(=シベリア高気圧)は、
元来が大陸育ちのため非常に乾燥しており、かつ、寒冷な気団として形成されます。

ところが、この低温で乾いた気団が海(日本海など)を渡る際、
海面から「熱」と「水蒸気」をたっぷりと供給され、下層部分の性質が変化して、
モクモクした積雲系の雲を生じます。これを「気団の変質」と呼んでいます。

以前、ある本で読んだのですが、真冬に船で日本海の真ん中へ出かけると、
海面から湯気が「もうもうと」立ち昇っている光景を拝めるそうです。(蒸気霧)
酷寒の冬の大陸からやって来る季節風にとって、
温かな日本海の海水は、さしずめ湯船に張った「お湯」みたいなものなんでしょうね。

さて、雪はすでに海上でも「ちらついて」いますが、雲は日本列島に近づくにつれ、
さらに厚みを増して行きます。
そして、日本海側の陸地にさしかかると、海上でもらった水分を降雪として
一気に吐き出すのです。

ただし、列島の脊梁山脈を越えてしまえば雪雲は消え、冷たい「空っ風」だけが
太平洋側の地方に吹き渡ります。

好天をもたらすはずの高気圧が張り出していても、日本海側でなぜ天気が悪いのか、
ご理解いただけたと思います。
この悪天候は、ひとえに気団の変質のなせる業です。
夏の太平洋高気圧との相違点は、気団が変質するか否かの違い、ともいえますね。

この「太平洋高気圧」と呼ばれるおなじみの高気圧は、地球を取り巻く亜熱帯高圧帯
の一部で、気団自体の温度が上層まで高いため、成層は非常に安定しています。

ところで、最後に突飛な空想をひとつ!
仮に、日本列島が大陸と陸続きで「日本海がなかった」としたらどうなるでしょうか?

きっと日本の冬の天候は、一変すること間違いなしです。すなわち、連日乾燥した
晴天が続くようになり、気温はおそらく現在と比べて、ぐっと下がるでしょう。
乾いた冷たい高気圧にいつも覆われている訳ですから、当然といえば当然ですね。

世界的にみても珍しい我が国の豪雪も、日本海がなければ決して降らないはずです。
長文、失礼しました。
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この回答へのお礼

回答有難う御座います
単純に言うと、日本海側の高気圧は水蒸気を含んでいる
太平洋側の高気圧は水蒸気を含んでいない
これは、気温の高低の違いによる
こう考えてよろしいのですね
感謝申し上げます

お礼日時:2008/01/31 23:11

いくつかありますが、


太平洋高気圧が夏張り出して天気がよいときというのは、
太平洋側に張り出している以上に、日本上空を覆っているような場合です。
対して、冬に日本海に高気圧が張り出すことはほとんど無く、シベリアの大陸で発達することが多いように感じます。

また、冬はオホーツク海から太平洋・ベーリング海にかけて、非常に強い低気圧が発達します。さきほどのシベリアの高気圧と併せて「西高東低」の冬型の気圧配置と呼ばれるものができます。
この「西高東低」がはっきりしているときは、日本付近では北から北西の風が卓越します*1。日本列島の北西には対馬海流という比較的暖かな海流の流れる日本海があります。この日本海が北風に水蒸気を供給し、その北風が日本列島の山に当たって雲を作り、日本海側が荒天になりやすくなっているのです。

*1 北半球では、高気圧の周りの風は時計回り、低気圧周りの風は反時計回りに吹くので、西に高気圧・東に低気圧だと、その中間では北からの風がお互い強め合うという理屈です。

中学生用のwebサイト等もご覧ください。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/tenki.html
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この回答へのお礼

回答有難う御座います

お礼日時:2008/01/31 23:07

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