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小説(ライトノベルを除く)で、男性を一人称で「僕」や「私」と表現しているのを多くみかけますが、「俺」という表現をみたことはありません。
小説を書く上で、何か決まりがあるから使わないのでしょうか?それとも、使ってもいいのでしょうか?僕の場合、「俺」をもちいると違和感があるように思います。これらのことについて知っている方は、できるだけ理由をつけて答えてください。お願いします。

A 回答 (4件)

 面白い(失礼・・・)質問でしたので「俺」をザッっと手許の本で探してみました。


○石田衣良の『池袋ウエストゲートパーク』シリーズ:「おれ」
○芥川賞作家でもある藤沢周の『藪の中で・・・[ポルノグラフフィ]』:「俺」
○舞城王太郎のデビュー作『煙か土か食い物』:「俺」
○連城三紀彦の直木賞受賞作の短編集『恋文』の中の「十三年目の子守唄」:「俺」。 この作品などは語り口調の短編なので「地の文」が会話文(セリフ)の中での「俺」と同じになっている例だと思います。
 古い作品だと戦後派と呼ばれている作家の梅崎春生が軍隊時代の経験を書いた佳作『赤い駱駝』なんかも同じ会話調の短編で「おれ」を使っています。
○芥川賞作家でもある吉田修一の山本周五郎賞受賞作『パレード』:「俺」。この作品は連作短編集なんだけど仕掛けとして(ネタばれになるといけないので詳細は書けませんが)人称の使い分けがされています。劇団ひとりの『影日向に咲く』なんかも同じパターンですね。

>「俺」をもちいると違和感があるように思います⇒結論としては書き手が一番しっくりする「人称」で書くということだと思います。小説に力があれば人称などは読み手にとってはどうでもいいことだと個人的には思っています。
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私がよく読む一般小説では、かなり「俺」を見ますので、たまたま出会っていないだけではないでしょうか?


パッと思い出せるのは、真保裕一の「奪取」だけで、申し訳ないのですが。

「僕」「私」「俺」という一人称の使い方ですが、作品のイメージや構成にかなり左右されます。
作品の冒頭に「私」とあれば、女性か成人男性だとの判断になりますし、「僕」なら少年かおとなしい青年、「俺」は粗雑な人間か自分に自信を持っている人間(年齢は関係ない)、というのが多いかな。
「ぼく」と「僕」、「おれ」「オレ」「俺」、「わたし」「私」「わたくし」でも印象が変わりますしね。
決まりというよりも、その作品を書く上での味付けだと思いますよ。
作品によっては、「僕」と「俺」のように、二つの一人称が混在しているものもあります。

どうしても、好みのジャンルや作家さんは偏りますから、そのジャンルや作家さんの作品に、「俺」が似合わないのだと思います。
ある一定年齢以上の主人公だと、「私」が多くなってしまいますしね。
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日本SF3大巨頭の1人である筒井康隆には、「俺」が多いです。

別に、「俺」という表現をしてはいけない理由など、思いつきません。

筒井ほどの作家が使っている以上、社会的にも文学的にも受容された表現技法の範疇に入ると思います。
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>「俺」という表現をみたことはありません


読むジャンルが偏りすぎているだけ。
唯我独尊系の主人公の一人称は大概がオレです。ただライトノベルならオレ様系の主人公はよく見かけますが、一般の小説ではあまり見かけないです。ちょっと雰囲気を間違えるとコミカルなノリになってしまいますから、多くの小説では僕や私の方が雰囲気にあいやすいでしょう。ただ例えば私立探偵モノやハードボイルド系だとオレ語りが似合うと思います。タフガイが「僕」ではちょっと似合わないです。
まぁ一人称小説に限定しなくても会話文は普通に書くでしょ? その中で俺様系な人物は必ずといって良いほど出てくるはずですが、そういう場合でも会話文内で「俺」とは呼ばせないのでしょうか。やっぱりこのキャラなら「俺」だよなとなるはずで、で、その俺様を主人公にした一人称小説を書いてみたら必然的に「俺」しか選べないはずですが。
つまりは基本的には主人公の性格次第でしかありません。質問者さんはそのような「俺」が似合う主人公の小説を読んだことがないというだけでしょう。

ちなみにタフガイの第一人者であるフィリップ・マーロウは訳者によって「私」と「俺」と異なります。村上春樹が訳すとなったときにはこれが「僕」にされてしまうのではとファンの間では戦々恐々となっていましたがw
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