チョコミントアイス

子供と一緒に1年半程楽しく通っていますが、単技と型の練習が主体で、護身術としてどう使うか良く分かりません。
例えば蹴りは、膝を伸ばしたまま高く蹴るのですが、スピードが遅くなるし、(股間以外)どの急所を狙って使うのでしょうか?
ちょうど同じ時間に、隣では(フルコンタクトの)空手教室があっています。
例えば、空手や拳法などで見られる「上段への2連突き+中段蹴り」に対して、長拳ではどう受け、どう反撃するのでしょうか?
先生に聞いても「競技化されているので」と不明確な答え。刀、剣、棍、槍を使えるレベルになれば解決するのでしょうか。
アドバイス宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

 「膝を伸ばしたまま高く蹴る」、「競技化されているので」……ということは、それは近年になって中国大陸で作られた【表演武術(制定拳)】だと思われます。

武術としての実戦性を追求するのではなく、型を演じてその美しさを競う、器械体操や舞踊と同種のスポーツです。
日本では馴染みのない競技なので、本来の伝統武術と混同してしまう方も多いようです。(もともと存在する武術の名称をそのまま表演種目の名称にしていることも混同の原因ですね)
 もちろん伝統武術の外見的要素を多く取り入れているので、完全な別物と言い切るわけにもいかないのですが、まあ、別物です。
 なので、「競技化されているので」という先生の答は、不明瞭というわけではありません(笑)。そういうものじゃないんだけどなあ、ってことです。多分だましてるわけでもないです。
刀や槍も同じですから、進歩のレベルがどうという話でもありません。
 また、実際には「長拳」という名の門派はありません。
もともと長拳(チャンチェン)という言葉は、体を大きく使う技の多い門派の武術を大雑把にくくった言葉です。「査拳是北派的長拳」とか、そういうふうに使う言葉です。
表演武術においては、「長拳」という一つの演技種目になっているようですね。

 表演武術は華麗で見ていて格好いいものですし、体育としては優れていると思いますので決して悪いものではないのですが、もし武術としての実効性を求めるならば、中国伝統武術の門を叩くのが良いでしょう。

 ただし伝統武術は驚くほど地味で、つまらない練習をしなければなりません。
 例えば私などは、初めて入門した頃は、同じ動作だけを何度間も、足腰がガクガクするまで繰り返しやらされたものです。(基本功と呼ばれる「技ですらない不可解な動作」を)。しかも「これはこういう意味の訓練だよ」などという優しい説明は全くありませんでした。自分で理解し、成果が体に身に付いてやっと「ああこういう意味での訓練だったのか」と分かるという……なんとも日本人の感覚では馴染みづらい指導方法でした(口で言われて頭で理解するより百倍確実なので結果的にはその方が絶対にいいんですけどね。最初の基本功が身に付くまでに心が折れる人は何人も見ました)。
 目的があって作られたものですから「楽しむ」要素が全く考慮されてないんですね(笑)。ジャッキー・チェンの映画みたいな奇想天外な動作もありませんし。
 カッコイイ動きがしたいならば、表演武術のほうがお勧めです。これは皮肉でも何でもなく。全て理解した上で表演武術を楽しんでおられる方は大勢いらっしゃいますよ。

 ただし、中国伝統武術の技や練習体系は本物です。
やはり型稽古や約束組手が基本なので、それしか習っていないと他の格闘技経験者に組手で遅れを取りますが、真剣に学べば、他の格闘技には無い高度な技術を獲得することが出来ます。そのため他武道で行き詰った人が転向したり他の格闘技と弊習している人が多いです。私もそんなクチです。

 中国伝統武術には四百を越える門派がありますので、もし習うならば、向いていると思う門派をじっくりと選ぶのが良いと思います。

 また……上段への2連突き+中段蹴りへの対処ということですが、これはケースbyケースだから「こうする!」ってことは言えませんね。さっき言ったように、「長拳」といっても様々なので。
距離によっても全然違ってきますし。不覚を取って相手の理想的な距離でやられてしまえば、その時点で理想的な防御は不可能になっちゃいます(笑)。
中距離でこちらが立身中正なら、相手の攻撃にいちいち反応してさばこうとするよりは、突きの時点で中段の前蹴りなどによって出足をくじくのが普通だと思いますけれど。そのまま蹴り足で踏み込んで自分の攻撃も出来ますし(うまくいけば)。

 蹴りの話ですが、本来の弾腿(タントゥイ)はもちろん、ずっと膝を伸ばした状態で蹴るような技ではありません(まあそういう流派も探せばあるかもですけれど)。それは伝統武術だと柔軟体操やウォーミングアップとして行う動作です。
 また、そんなに高く蹴ることも無いですね。普通はせいぜい腰の高さまでです。
掴み合った状態など、近接距離で脚を鞭のように使って蹴り出し、股間や下腹(相手が腰を曲げた状態なら)を狙うのが普通です。

 また、弾腿よりも実戦的でポピュラーな蹴りとしては「斧刃脚」があります。

大変地味な技ですが、威力が高く使い勝手も良いです。形は多少違えど、ほとんどの伝統門派にある技です。つかみ合っているときにも使えますし、突きや肘の際の前進としても使えます。
 それにしてもこの動画の方はすごいですね。おそらく軸足に急転直下で体重が落ちているのでしょう。
私はここまでのことはできません(笑)。
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>例えば蹴りは、膝を伸ばしたまま高く蹴るのですが、スピードが遅くなるし、


>(股間以外)どの急所を狙って使うのでしょうか?

空手で言うところの前蹴上げですね。ご存知だと思いますが中国武術では高てき腿(こうてきたい、漢字変換できませんでした)、高弾腿(こうだんたい)などの技があり、相手の急所以外にも主にアゴなどを蹴り上げるためのものですが(高弾腿はのども狙う)、中国武術において足を高く上げるのはそれだけではなく、例えば上げた足を振り下ろしてかかとで倒れている相手を攻撃する、正面に高く蹴る振りをして側面から回し蹴りを入れる、など他の変化技に応用するために行います。足を高く上げる練習をするのはそういった次の変化技を自由に繰り出すための柔軟体操的な意味合いもあります。いろんな応用ができるんですよ。

前蹴上げのスピードは練習次第で速くなると思いますよ。フルコンタクト空手でもよく女子選手などが前蹴上げを多用しますが非常に実践的な技です。アゴにもらうととても効きます。例えば右足の蹴上げを連続して10回~30回やってみてください。繰り返しやれば必ずスピードアップできます。(弓歩だと歩幅が広いので、練習の時はもっと縦の足幅を狭くしてやってもいいです。)フルコンタクト空手の道場では基本の中に左右の前蹴上げ連続蹴りがあります。すごくスピードが速いですよ。

>ちょうど同じ時間に、隣では(フルコンタクトの)空手教室があっています。
>例えば、空手や拳法などで見られる「上段への2連突き+中段蹴り」に対して、
>長拳ではどう受け、どう反撃するのでしょうか

本来中国武術は顔面への突きに対する受けを型においてでも習うはずですが一年半経っても教えてもらってないのでしょうか?私が中国人の先生に長拳を習っていた時、型の中の一つ一つの技を分解して具体的に教えてくれました。あなたの習っている長拳と違うかもしれませんが、私が習った上段突きへの受けは、たとえば拳を握り腕をまっすぐに伸ばして左右から半円を描くように受けたり、空手の上段受けと同じく腕の小手部分(外腕)で下から上に跳ね上げるように受けるやり方でした。中段蹴りに関してもバックステップしながら片手もしくは両手の掌で相手の脛、足甲をはたく、相手の左右に回って足を抱え込む技を習いました。もし私だったらですが「上段への2連突き+中段蹴り」に対しては例えば一歩一歩後ろに退きながら連続して上記の技を行うと思います。

>先生に聞いても「競技化されているので」と不明確な答え

型の分解、対打(約束組手)をやらず、一人で行う型しか教えない先生は多いですよ。武器を習えば解決する問題ではありません。一年半経っても教えない、不明確な答えしかしないというのは知らないのだと思います。これは先生を変えるか、ご自身で研究されるしかありません。もし近くに他の中国拳法道場がないなら、ネットで中国拳法に関する文献を集めるとか、また他流、他武道の道場を見学するしかないかもしれません。厳密には中国拳法の戦闘理論と違いますが、伝統空手は約束組手において基本的な突き蹴りの攻防を早い段階から教授していて見学されるとリズムや間合いを学ぶ上で役立つかもしれません。

参考文献を紹介します。長拳に関しては
「教門長拳」松田隆智 土屋書店

他の門派ですが中国拳法において役に立つものでは
「少林拳術 羅漢拳」  松田隆智 土屋書店
「中国拳法 少林拳入門」笠尾恭二 日東書院

などが基本的な技の説明、対打(約束組手)の解説が詳しくわかりやすいです。
これらはアマゾンなどで購入可能です。

また護身術として使えるレベルになるには対打を繰り返し練習する以外に、実際に当て合い、打ち合いをやるしかありません。防具やグローブを購入して仲間と軽く当て合いをやってみることから始められたらどうでしょうか?散打には賛否両論ありますが、型だけの練習より絶対早く確実に結果が出ます。フルコンタクト空手、柔道、剣道、意拳が強いのは実際に試し合いを毎回しているからです。型、対打を否定したいのではなく、型、対打を練習したら、それを使えるように実際に試してみる作業が必要だと言いたいんです。また何よりも、当て合い、投げ合いをやると闘争心、勝負度胸が身に付きます。いざという時に闘争心、勝負度胸はどうしても必要です。
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 「こんなことやっていて。

強くなれるのか?」と疑問を持つ練習で強くなることは絶対にありません。
 「ここまでやったから、絶対に勝てる」と思っていても、相手がそれを上回る合理的練習をしていれば負けてしまうのがこの世界。意拳の創始者王向斎が中国拳法を批判したのもこの点。
少なくとも、質問者の疑問は全てスパーリングの中で解決されていかなければならない問題です。それを解決出来ないのならば、その拳法を千年死ぬほどやろうが分かりません。
 今後も続けていくのならば、あくまでお遊戯としてやるしかありません。疑問があるなら、極真空手などのオープントーナメントに出場してみては如何?身体で理解できますよ。
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表演長拳って、受け技の形が見えにくくなっているのでわかりずらいですよね。

塘路などいくつか習われていると思いますが、攻めの前後に手を振り回していませんか?これは遊びではなく、受けを回転で行っていたりします。つまり、受けと攻めが、あまりにも前後していて見分けが付かないのが本質です。その受けも「ガッチリ」受けるのではなく、流し(例:後方にしゃがんで受け)、相手の動きをさばく(受けた手で相手を前に引き込み、バランスを崩させ、)、そして反撃したり(例:立ち上がり弓歩で撃つ)しています。
空手の受けの練習は、それだけで単独で成立している、というか、初心者向けに一部分を取り出してあります。でも、中国武術は分解できません。分解すると持ち味である、流れるような連続動作にならないからです。初心者空手が一個一個バラバラで練習していても、上手になると連続連携する型の動きになる教授方法と比べることができません。
長拳の実戦応用方法をご存知の方が少ないのは事実ですが、ヒントは中国武術の本などにあります。名前は長拳なんですが、中身は査拳の解説書などには、二人で行う対打の練習を解説されていたりします。このような本が受け方のヒントになります。
長拳は中国武術の基本動作で構成されていますので、他の中国拳法を学びやすくなります。無駄にはなりませんので、まずは競技用として割り切って、少なくとも3年は続けてはどうでしょうか。オリンピックにも出場できるかもしれませんし。
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