プロが教えるわが家の防犯対策術!

巷では「パンダは元々チベットのものだった」
という話が広まっていますが、
いったい何を証拠にそう言い切れるのでしょうか?

パンダの生息地がもともとはチベット領だった、
という話を聞きました。

調べてみると集中的にパンダが生息しているのは
四川省の岷山―甘粛省の南部―陜西省の秦嶺にかけての山脈だそうです。
当時チベット領だった青海省と四川省(まだカム地方と併合する前の)
の境界にある岷山、
それと甘粛省の南部(同じく元チベット領)、
この二箇所だけにパンダが生息してたら
まだ「元々チベットのものだった」という話も理解できます。

が、もう一箇所の陜西省の秦嶺は当時も(解放軍結成前)中国領だったので、
パンダはチベットのものであったと同時に中国のものでもあった、ということになりませんか?

可能性として、
当時はチベット領にのみ生息していたパンダだが、
保護して野性に返す際に元々中国領だった地域にも帰した、
というのも考えられますが・・・あくまで空論です。
何分、正式なパンダの生態調査が実施されたのが
1968年と、1955年のチベット各地方が中国に併合されたずっとあとなので、
パンダが果たして当時チベット領にのみ生息していたのかを知るのは
困難を極めると思うのです。

チベット政治学の権威ペマ・ギャルポ教授をはじめ、
いったい何を根拠にパンダはもともとチベットのものだった、
(だから五輪のマスコットにパンダを使用するのは政治利用だ)
などと言えるのか、何かご存知のかたはぜひ教えてください!

A 回答 (9件)

ずばり言うと、質問主さんの言われることが正解です。


全てはこのサイトのブログ及びパンダの記事を参考にしてください。

http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/2566760/
http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/2572052/

陝西省に住む340頭のパンダはチベットにこじつけることは全くの不可能であり、
元々、漢民族の土地にもパンダがいたという決定打です。

ただし「パンダはチベットの固有種である」自体は確かに間違いですが、
世界のパンダの80%はチベット人居住地に生息しており、
中共が世界中にパンダ外交として使っているパンダもアパチベット自治区のパンダを使用しているわけて、

その意味で「中国はチベットのパンダを奪って外交に利用している」は事実です。
    • good
    • 12

回答にはならないかもしれませんが、


私はこのような中国発のデータがどこまで正確なのか、
少なくとも私達日本人が知る術はほとんど無いと思います。
よって、チベットの方々が「パンダはチベットのものだ」
と主張する、本当の理由やその経緯もまた、
私達には正確な情報を入手する事すら困難なのかもしれません。

例えば、チベットでは数年前にこの動画のような暴動が起きてますが、
(注意!冒頭にショッキングな映像があります。苦手な方は見ないで下さい)


国境や併合(という言い方も違和感がありますが)の過程を含め、
ここまでの弾圧を日常的に行っている国家の記録を
どこまで信頼するかしないかは、それぞれの価値観に委ねる以外に
ないのかもしれませんね。
    • good
    • 8

パンダの住んでいないチベット自治区出身のペマ・ギャルポ氏以外に、パンダはチベット人のものというチベット人がいますか?


パンダの生息域にはチベット人だけが住んでいるわけではありませんよ。さらに、昔から四川省はチベット人だけが住んでいたわけでなく、漢族の居住している地域に後から移り住んできた場合もあります。後から移り住んできた故に山岳などの人が住んでいない、やせた土地に住む結果となったケースなどもあります。チャン族(チベット系)、漢族、チベット族がパンダの生息域に住んでいることになり。パンダの生息域イコールチベット人居住地域でもありません。ペマ・ギャルポ氏のもともとはチベット人の居住区にいたという発言は不正確であり、極めて政治的な発言ですが、いい加減な知識に基づいた無責任なものでしょう。漢族もチャン族もチベット族もパンダは自分たちの住んでいるところにいたから、自分たちのものなどと言う人などいるでしょうか。
 そもそもパンダを政治的にあつかう事について、チベット人が不満を言うこと自体おかしい事ですし、そんな不満は存在しないでしょう。それはチベット人を含む中国国民が決めることでしょうが、中国国民としてのチベット人が不満をもつ理由もありません。
 なお中国内にはチベット族をはるかに上回る数のチベット系少数民族もいます。必ずしもチベット人イコールチベット仏教徒ではないことも知って於いて下さい。
    • good
    • 1

> パンダはチベットのものであったと同時に中国のものでもあった、ということになりませんか?



ジャイアント・パンダそのものについては客観的にそういうことになりますし、今は三カ所に分かれているように見えるのはその昔はその三カ所を含む全地域にいたわけですから。

しかしチベット人から見れば本来のチベットに生息している動物ですから、中国の動物と無神経に言うことは最低限でも、配慮に欠けますし、とくに世界中に持ち出して外交に使っているパンダは四川省の、本来ならチベットであった地域にある保護区の産で、そこにある研究所から輸出してますからね(今回の地震で被害が出ているようですが)。輸出されたパンダは、チベット側の立場からみればチベット産です。

どうも中国側はチベットとはチベット自治区だけであるかのように装って誤摩化しを続けていますが、その区分自体が中華人民共和国が決めたことですから、まあ手前勝手な俗論もいいところでしょう。

ちなみにパンダに本人(?)たちとっては、人間が「どっちの国」と言おうが、まったく関係ないでしょうけどね。ただパンダ保護区は戦略的に自然保護をしている一方でチベット地域での自然破壊をどんどん進めている以上、パンダにとっても今の中華人民共和国とダライ・ラマ14世が提案する「人間と自然の平和と調和の地域としてのチベットのアヒンサー地域構想」とどっちがいいかと聞かれれば、もし意味が分かれば「チベットの方がいい」と素直に言うでしょうねぇ。

http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/message/1987 …

核ミサイルを配備して核廃棄物のずさんな投棄を続け、森林をどんどん伐採して…となると、実は中華人民共和国全体にとっても、少しはダライ・ラマの言うことにも耳を傾けた方が実は賢いだろう、ってことにはなります。なにしろ中国全土の水源地域でもあるので。

ちなみに実際には、この最悪のタイミングで中華人民共和国がなつかしの「パンダ外交」に回帰するあまりにもの間の悪さに、ちょっとムカっと来た、というところでしょうね。いわゆる「K.Y.」っていう…。
    • good
    • 2

ジャイアントパンダ(以下パンダ)がどの地域で棲息しているのかお調べになったのなら、ペマギャルポ氏のいうことはおかしいと正しく判断できているじゃないですか。

チベット問題で騒がれている地域は主にチベット自治区内でしょう。その地域には昔からパンダは棲息していないでしょう。
四川省、陜西省、甘粛省などパンダが棲息している地域にはチベット族も住んでいるという事がパンダはチベット人のものでもある理由。などというのは勝手ですが、その地域がもともとチベット人の領土というのは政治的発言になります。ペマギャルポ氏の発言の真意はそこにあるわけだと思えば妥当だと思います。もともとはチベット領という地域を調べましたか?亡命チベット政府のホームページでも見ればわかりますよ。今のチベット自治区の2倍以上の広大な領域で数億をこえる人口があります。その中に280万人のチベット人がチベット自治区にいますが、それ以上の数のチベット人が自治区以外に自治州をはじめとする地域に散在しているのです。
中国がパンダをシンボル動物として独占しているなどとチベット人が抗議するというのも理論的にはおかしな話です。パンダがいる地域のチベット人はチベット人であり、中国国民であると当然思っているわけですから。しかもパンダは中国政府の手厚い保護政策によって生息数が維持され、それでも絶滅危惧種ですが、一方では世界中の動物園から需要がある人気者です。中国が国のマスコットとして宣伝することはあれだけ手厚い保護をしているわけですからある意味当然でしょう。四川省でのパンダ生息域にはチベット人が昔からいなくて漢族の農民が古くから田畑を耕している地域もあります。チベット族、漢族、其の他の民族などがモザイク状にある地域にパンダも棲息しているといっても良いのではないでしょうか。昔、雲南省にもパンダがいたという話もありますから。
なお、チベット自治区はチベット族人口が90%以上しめていますが、他の地域に住んでいるチベット族人口の方が大きい。
こういう事実を意図的に無視して、漢族の移住政策により、チベット人人口が少数派になったというのは俗論だと思います。
    • good
    • 0

> 「どこそこの動物」と言って政治に結びつけること自体、ナンセンスです。

少なくとも科学的な整理とはいえません。

政府の問題ではなく単に「ふるさと」というものへの感情の問題だと申し上げてますが?

それからすれば中国政府の「パンダ外交」がチベット人にとっては理不尽で無神経だ、という話なんですけれど?
    • good
    • 1

>「トキ」だって中国にも生息していることが分かり、一方で日本で自然生息していたトキは絶滅してますが、学名は「ニッポニア・ニッポン」ですし、日本の「国鳥」ということになってます。


→ 日本の国鳥は「キジ」ですよ。いい加減なことを回答するのはいかがかと。それに「中国にも生息していることが分かり」とありますが、別に近年発見されたわけではなく、かつては東アジア一帯に広く分布していたわけですから、日本列島、朝鮮半島及び大陸に居住していた人間にとっては、一般的な鳥だったということです。
 付け加えれば、トキの学名が「ニッポニア・ニッポン」なのは、これをヨーロッパの動物学会へ報告したのがシーボルトだった(学名の名付者はさらに別)からという経緯によるもので、日本固有種を意味したものではありません。

>たとえて言えば中国が日本を占領して、天皇を中心に「亡命日本政府」が組織されているときに、トキを中国が自国の代表的な生物のように外交に用いれば、日本人にとっては決していい気はしないでしょう。
→日本で飼育され、兵庫県の豊岡で秋篠宮殿下が放鳥されたニホンコウノトリは、中国産の個体が移入されたものです。(日本産は1971年に絶滅のため)しかし、他国との動物交換では、日本産動物として扱われていますが、中国人はこれに異議を挟む資格があるということでしょうか。野生生物は人間の決めた国境とは関係なく生息しており、国鳥や国花が重複している例もあります。「どこそこの動物」と言って政治に結びつけること自体、ナンセンスです。少なくとも科学的な整理とはいえません。

参考URL:http://www4.ocn.ne.jp/~ibis/q_and_a.htm#namaenoy …
    • good
    • 0

> おそらく「パンダはチベットの動物で中国の動物ではない」論



…というのは、元々は「パンダはチベットの動物でもあるのに中国の独占物のように政治的に扱われているのはおかしい」という主張が、ゆがめられているだけでしょう。

> チベット政治学の権威ペマ・ギャルポ教授をはじめ、いったい何を根拠にパンダはもともとチベットのものだった

ペマさん自身がチベットの出身ですし、チベット人で実際にパンダが生息している地域やその近くで育った人間にとって、パンダという動物が自分たちの故郷への意識と結びついているのは、むしろ自然なことだと思いますが…。

「トキ」だって中国にも生息していることが分かり、一方で日本で自然生息していたトキは絶滅してますが、学名は「ニッポニア・ニッポン」ですし、日本の「国鳥」ということになってます。たとえて言えば中国が日本を占領して、天皇を中心に「亡命日本政府」が組織されているときに、トキを中国が自国の代表的な生物のように外交に用いれば、日本人にとっては決していい気はしないでしょう。そんなところです。
    • good
    • 2

 おそらく「パンダはチベットの動物で中国の動物ではない」論は、チベット民主化・中国からの自立を支援する中で生まれた一種のプロパガンダの類かと思われます。


 ペマ・ギャルボ氏をはじめ、この論を唱える方々の中には動物学の専門家や、昔から動物やパンダに関心を持って勉強されているような方々は見受けられません。(自分で文献や研究論文をあたるのではなく、流布されたネタを鵜呑みにして、にわかパンダ通を気取るような方が多い)その意味では、「パンダ外交」を展開する中国政府と同程度に、この方々もパンダの政治利用、政治的主張のために科学的に立証されている事実を捻じ曲げていると言えるかも知れません。

 なお、この問題については下記サイトでも、客観的・科学的な検証を加えていますので、ご参照ください。

参考URL:http://panda100.jugem.jp/?eid=70
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!