

先日、中学生の息子の授業参観に行きました。
教科は社会(公民)だったのですが、その中でちょっと疑問に感じることがありました。
憲法について授業を行っていたのですが、社会の先生が「日本国憲法の読みは「にっぽんこくけんぽう」です。「にほんこくけんぽう」ではありません」と発言したのです。
確かに、今日、「日本」を「にっぽん」と多く言う傾向にありますが、国号の完全な統一はなされていないはずです。
それなのに、二つある読み方を一つに断定するという、この先生の指導は正しいのでしょうか?
それと、この先生は「日本国憲法前文」は「にっぽんこくけんぽうまえぶん」と言ってました。
これも正しいのでしょうか? Wikipediaでは「ぜんぶん」となっていましたが……。
この二つの点、どなたかご見識をお願いいたします。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
「日本」をどう読むかとうことについては,幾度か国会で議論になっています。
「お札にNIPPONと書いてあるからニッポンだ。」という答弁があったことを記憶しております。日本国憲法公布の折に昭和天皇が「にっぽんこくけんぽう」と読み上げています。
古語では「日本」は「Nifon」と発音したそうです。
明治期,「にほん」より「にっぽん」の方が勇ましく聞こえるということもあり,国号を「だいにっぽんていこく」と発音したという話を聞いたことがあります。
ただし,「日本国」は「にっぽんこく」なのか「にほんこく」なのかは定まってはいません。どちらも正解ということになります。さすがに「ひのもとのくに」と読む人は極少数です。でも,「ひのもとのくに」と読んでも正解なんです。
ちなみに,「天皇」は普通,「てんのう」と読みますが,「すめらみこと」と読んでも正解です。
「前文」を「ぜんぶん」と発音すると,「全文」と混同するため,法律に携わる者は混同を避けるため「まえぶん」と言います。
同じように「権原」も正しくは「けんげん」と読むのですが,「権限」と混同しないように「けんばら」と言ったりします。「借家」も正しくは「しゃくや」ですが,「しゃっか」と言うなど,いわゆる業界用語(業界内で通じる言い回し)であり,日本国憲法「前文」は正しくは「ぜんぶん」と読むべきであり,「まえぶん」と読むのは私ども法律業界(?)の言い回しです。
日本語は非常に奥深いようで、色々と難しそうですね。
ただ、やはり回答者の皆さんがおっしゃるように、「にほん」でも「にっぽん」でも良いようですね。
件の先生については、今度の懇談会のときにでも、指摘しようかと思います。
ご回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
歴史的には「にっぽん」の方がよく使われていますが、戦後は「にほん」と読む事が多くなりました。
現在では、日本は「にっぽん」と「にほん」のどちらで呼んでも正しいとされています。
「日」と言う漢字は「に」と言う読みはありませんが、例外的に、日本の場合のみ「に・ほん」と呼んでも問題になりません。
しかし、日本語の研究者たちの通説として、
「日」は、音読みでは「にち」「じつ」、訓読みでは「ひ」「か」なので、「日本」は「にちほん」→「にっぽん」が正しいと言われています。これが、1934年の文部省国語調査会で「にっぽん」と定めようとした大きな根拠です。
ところで、
対外的には「にっぽん」(NIPPON)でほぼ統一されています。
お札や切手にはきちんと「NIPPON」と書かれてます。
会社定款によると日本航空も英語表記は「NIPPON KOKU」です。
NHKは「Nippon Hoso Kyokai」です。
興味深いことに持株会社の日本航空は「にっぽんこうくう」なのに、航空会社の日本航空インターナショナルは「にほんこうくうインターナショナル」のようです。
そして、全日本空輸は「ぜんにほんくうゆ」なのに、海外では「All Nippon Airways」らしいです。
実に奇妙なものです。
他の方もおっしゃるとおり、やはり対外的には「にっぽん」で統一されているようですね。
そうなると、「にほん」は国内でしか呼ばれないことになり、そうなると「にほんこくけんぽう」となるような気もしますが、これは結構難しい問題のようですね。
ご回答ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
1934年に文部省臨時国語調査会が、国号の呼称を「にっぽん」に統一しましたが、今に至っても統一されていないのが現状であり、どちらが正しいかの判断はできません。
ただし、旧文部省が定めたという歴史がある以上、「にっぽん」が正しいとも言え、その社会の先生は間違ってはいないと思います。http://fumi-ya1.at.webry.info/200705/article_1.h …
にあるように、昭和天皇は、帝国議会(現在の国会に当たる)で、公布の文書を「にっぽんこくけんぽう」と読み上げています。
ご参考までに。
国の力をもってしても、統一を果たせなかったということは、それだけ二つの読み方とも広がりを見せていたということでしょうか。
やはり、「にっぽん」と「にほん」は慣用的に使い分けるべきですね。
ご回答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
日本国憲法の読みはわかりません。
教育関係はイデオロギーのつよい方がおおいので、教育指導要領が出てるのかもしれません。お調べになっては?http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index …
「日本国憲法前文」については、「ゼンブン」と音がおなじなので、あえて「マエブン」ということはあります。
教育指導要領を見てみましたが、読み方までは載っていないようです。
やはり、読み方は各々の考えによるものなのでしょうが、恐らくその先生は、「日本はニッポンだ」という確固たる考えの持ち主だったと思います。
「前文」についてですが、これは「市立」を「イチリツ」、「私立」を「ワタクシリツ」と読むのと同じようですね。
ただ、やはり、件の先生のような「まえぶん」という読み方しかないような教え方をするのは納得できませんね。
No.1
- 回答日時:
日本 読み - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC# …
にあるように、
> 日本政府は正式な読み方を明確に定めていない。
と、言うこと、但し、外国語表記は「Japan」から「Nippon」に統一
元々、対外的には「ニッポン」、国内向けには「ニホン」と読んでいたらしい
と言うことは、憲法は対外的なものではなく、国内向けのものなので「ニホン」が正解と思いますが・・・先の通り明確に定めはないそうです
Wikipediaの「日本国憲法」でも、(にほんこくけんぽう、にっぽんこくけんぽう)としていますし、やはり明確に定まっていないようですね。
「大日本帝国憲法」はまず間違いなく、「だいにっぽんていこくけんぽう」なんですけどね……
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