「使用貸借は片務契約」というところの片務契約についてですが、どちらが債務者なのでしょうか?
片務契約とは契約の一方の相手方だけが債務を負う契約となっているみたいですが・・・
その、「一方」とはどちらのことなのでしょうか?
物をただで貸す人の、貸す義務のことなのでしょうか?
それとも借りる側の物を返す義務のことを指しているのでしょうか?
条文上では
(使用貸借)第593条
使用貸借は、当事者の一方が無償で使用及び収益をした後に返還をすることを約して相手方からある物を受け取ることによって、その効力を生ずる。
と,あるので借りる側の返還する債務のことなのかなあと思っているのですが、基本的過ぎる疑問のためか、なかなか答えが調べだせずにいます;;
どなたかお教え願えませんでしょうか?
よろしくお願いします m(. .)m
あと、「消費貸借」は「無償」でも「有償」でも「片務契約」となっていて、その場合の「片務契約の債務」とは、無償でも有償でも、「借りたほうが返す債務」のことを指す?(すいません、ここは自分の勘違いの可能性高いです・・・・「無償」の場合は「貸す債務」を指すことに変わるのでしょうか?)みたいですが、これでいう「消費貸借の無償の場合」は、使用貸借とどう違うのかもわかりません;;
1)使用貸借の片務とはどっちの債務?
2)消費貸借の片務(有償のときのみ?)は、お金を借りた側の人が貸した人に返す債務らしい・・・
3)消費貸借の「無償」の場合の片務は貸す側の債務に変わる気がする・・・
1~3の理由により、「消費貸借と使用貸借の違いがよく解らない」状態になっています・・・(´;ω;`)
No.1
- 回答日時:
法律の条文は、「てにをは」まで正確に解釈することが重要だと思います。
消費貸借・使用貸借、両方とも、「物を受け取って」成立する契約なので、後に残るのは、いずれも返還する義務(債務)だけです。
消費貸借の有償・無償とは、借りた物以外のものを引き渡す債務を負うかどうかです。例えば金銭なら、利息などです。
ありがとうございます!
第587条 (消費貸借)
消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる。
消費貸借は、「当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して」
というところが片務契約での債務の表れで
「相手方から金銭その他の物を受け取ることによって」、その効力を生ずる。
というところは、「借りる方が変換することを訳している状態」なら、「物を渡すだけで契約が成立する」から、契約成立後は「借りた方が借りたものを返す義務しか残らない」
と、読むと良いんですね!^^
そして、「有償」になっても、「利息等」を返す義務が債務者(借りた方)に「プラス」されるだけで、貸した方にはなんの債務も負担されるわけではないので、「無償」の時と変わらず、片務契約のまま。ということで良いのですね!
そして使用貸借も・・・
第593条 (使用貸借)
使用貸借は、当事者の一方が無償で使用及び収益をした後に返還をすることを約して相手方からある物を受け取ることによって、その効力を生ずる。
消費貸借とまったく同じ読み方で、片務契約でありその債務の内容は・・・
「当事者の一方が無償で使用及び収益をした後に「返還」をすることを約して」 の・・・・・
「借りた側の、返す債務」であるのですね!^^
すごいスッキリしました(^0^)
ありがとうございます!!
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ANO.1です。
一点もれました。質問は条文では無いので御許しを。(笑
使用貸借は、使ったものを返す契約。(使っている間、借り賃を払えば賃貸借契約。但しこちらは双務契約。つまり契約が成立したら借りる側は「貸せ」と言える)
消費貸借は、対象物を消費した後、同等のものを(有償の場合は、利息や決められた礼品やらも)返す契約です。
お心遣いありがとうございます!!^^
使用貸借は「有償」になると(貸すのでその見返りにお金を払ってください。になると)、「賃貸借契約」になり、「借りてる方もお金を払うことになる」のだから、貸主(大家さん等)に、「目的物の引渡しを請求できる」ことになり、互いに債務を負うので「双務契約」になるのですね!^^
債権は苦手意識があったのですが(今もまだありますが^^;)、おかげでだいぶ重さというか、債権の分野に対するイメージが、ふっと軽くなったような気がします!^^
少なくとも今までよりはだいぶ好きになりました^^
条文とおりの結果になって、すごく安心しています。
ほんとうにありがとうございます!!
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 法学 建物の転貸借契約について質問です。 賃貸借が賃借人の債務不履行により解除された場合、転貸借も履行不能 2 2022/06/01 21:35
- 借地・借家 賃貸人の承諾がある転貸についての質問です。 賃貸人と賃借人との間の賃貸借に基づく賃借人の債務の範囲を 2 2023/07/24 09:44
- 法学 著作権譲渡契約における「債務」の意味についてお聞きしたい 2 2022/08/15 17:08
- 借地・借家 賃貸保証サービス契約書における保証人とは? 3 2022/03/25 20:18
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 行政書士の民法(時効)についての質問です。 ①時効の援用についての質問になります。 後順位抵当権者の 1 2023/04/27 21:01
- 不動産業・賃貸業 賃貸契約契約の解除 1 2022/11/07 18:02
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 売買契約とそれに付随する公正証書の記載について 2 2023/08/23 14:30
- 訴訟・裁判 少額訴訟の損害賠償請求で請求原因事実の書き方 3 2022/05/26 03:58
- 借地・借家 故人名義の借地物件の相続登記と賃貸借について。 1 2022/04/07 23:45
- 政治 日本のODA(政府開発援助)金について。 5 2023/06/19 21:41
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
機関保証の奨学金を任意整理す...
-
法人成りによる債務引受に関す...
-
債務のため友人に特別送達が届...
-
権利能力のない社団(任意団体...
-
身元保証書の内容について
-
連帯責任について・・・アリな...
-
連帯保証人&不動産担保&相続...
-
指定債務者の合意と利益相反行為
-
賃貸借契約における連帯保証人...
-
利益相反?
-
認知症の母親が弟の会社の連帯...
-
連帯債務と連帯保証の違いって...
-
民法 連帯債務と不可分債務 違い
-
連帯債務と連帯保証人との違いは?
-
クレジット加盟店の連帯保証人...
-
【民法】請負の担保責任と売買...
-
債務不履行は不完全履行、履行...
-
質問です。 次の債務不履行の問...
-
抵当権の解除と放棄の違いを教...
-
被担保債権ってなんですか?
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
債務のため友人に特別送達が届...
-
「継続費」と「債務負担行為」...
-
機関保証の奨学金を任意整理す...
-
更改と準消費貸借
-
リニア新幹線は儲かるはずがな...
-
ふと気になりました。 アコムや...
-
商法512条の適用について
-
主債務者の地位と連帯保証人の...
-
電話占いで偽名を使って4500円...
-
「金額の端数計算に関する法律...
-
法人成りによる債務引受に関す...
-
契約書「期限の利益の喪失」特...
-
債務者が和解した場合の保証人...
-
帰責事由不必要の理由?
-
格付けの読み方を教えて下さい。
-
五円玉の支払いは、何枚から断...
-
民法の使用貸借は片務契約とい...
-
賃貸人の承諾がある転貸につい...
-
前金、前払金、内金、手付金の...
-
連帯責任について・・・アリな...
おすすめ情報