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 子供に聞かれて困っています。
 平行四辺形はなぜ平行四辺形というのでしょうか。

 向かい合う1組の辺が平行な四角形は既に<台形>という言い方があったので、向かい合う2組の辺が平行である四角形を<平行四辺形>と読んでもさし支えないと言うことは想像がつくのですが、ではなぜ<平行四辺形>と言うようになったのかが分かりません。
 英語で見ても<平行四辺形>は"par・al・lelo・gram"となっていて直訳すると「平行図」となり、<平行四辺形>に繋がりそうな手がかりが得られませんでした。

 なぜ<平行四辺形>と命名されたのか謂われをご存じの方、是非お教えください。お願いします。

A 回答 (9件)

#5です。


質問者さんへの直接の回答にはなっておりませんが、参考になると思うことを書きます。多分これは、哲学欄で書く内容かもしれませんが、質問者さんの面白い質問に免じて、ここで書くことを許して下さい。

日本の数学者の方の翻訳のセンスは中々良いと思っております。平行四辺形のほかにも、complex numberを複雑数と訳さず、複素数と訳したり、2階常微分方程式のregular singular point を正常異常点とか、正常特異点とは訳さずに、確定特異点と訳すセンスは大したものです。無理数だって、センスのない方に訳させてしまったら「不合理数」なんて訳してしまったかもしれません。

その反対なのが、日本の哲学者の方々だと思っております。どう言うわけか論理を重要な道具としているはずの哲学者達の道具に対するセンスのなさは、噴食ものです。大工さんだって、板前さんだって道具は大切にするものだと考えているはずなのに。そもそも、はじめて「哲学」という訳語を見てこれが何を論じる学問かを判る方はいないでしょう。下手な訳ですね。形而上学、止揚、実存、概括、微表、格率、原信憑、投企、どれもこれも、不透明で濁っていて中がよく見えない訳語ばかりを作っているようです。そうかと思うと、アイデアと言えば初心者でも「あっそうか」とその意味が分かることをイデアといって人を煙に巻いています。日本の哲学者には、思索の過程では、場合によっては精確さ以上に、透明さが重要な役割をすることがあると言うことを経験してない方が多いからなのでしょうか。こんな不透明な訳語を考え出してしまった理由は、私は、多分日本の大学で教鞭を取った方々はご自分で哲学を実践したことのない哲学輸入業者たちがほとんどだからだったのではないか、との独断と偏見を持っております。

その点、日本の数学者達にはいくらでも本物の方がいらっしゃったので、哲学業者と比べて桁違いにセンスの良い訳語を作る出すことが出来たのでしょうね。

ただし、私にはreal number を「実数」、imaginary numberを「虚数」と訳したのは失敗だったと思っております。特に「虚数」と言う訳をしてしまったお陰で、その数はありもしない不思議で架空な数だと思っている方が、数学や物理学や工学の専門分野の方を除いた学者の方に幾らでもいると言う状況を産み出してしまったからです。
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この回答へのお礼

 再度の興味深いご回答をありがとうございます。
 ただ私個人としては関心があるものの、質問趣旨から遠くなってしまったこのご回答が消えてしまわないか少し心配しております。
 それはさておき「虚数」は確かに語弊を招いていますよね。
 それと同じかそれ以上に「割り切れる」という用語も誤解を多く招いている用語で何とかならないかと思っています(ただ「割り切れる」が明治期に作られた用語なのか分かりませんが)。1/3のように循環小数になることを「割り切れない」と言うわけですが、このことを、例えばケーキを1/3に<分けられない>と混同させてしまうことが何と多いことか。適切な用語・訳語がいかに大事であるか考えずにはいられなくなります。
 cyototuさんの言われるように哲学の用語も同様で、お名前は失念してしまいましたが、ある哲学者が、明治期の西洋哲学者たちは権威主義的な考えで自分たちの学問がいかに高尚であるかを用語を難解にすることで示そうとしていたと言っていたことを思い出します。
 用語・訳語の大切さを改めて考えさせてくれるご回答をお寄せくださり、ありがとうございました。

お礼日時:2008/09/28 19:54

#6、#7です。


#7で修飾語の脱落というのを書きました。
これはpentagram、hexagramについても成り立つことだろうと思います。

普通は説明のいる一般的な名詞が特定のものを指す場合は説明がなくても分かるので説明が省略されてしまうと言う例は多いようです。
hexagramがダビデの星を意味するのでしたら「of Dabid」がついていたのかもしれません。

#7に挙げたsecondや携帯は 形容詞+名詞の場合に後ろの名詞が脱落した例です。
英語でも日本語でもこういう例が多くあるようです。

「平行四辺形」がいつごろ日本で使われ始めたかということについて
「平行」という言葉自体、以前はなかった言葉だろうと思います。この言葉の翻訳の方が難しかったのではないでしょうか。

柳父章という人が翻訳語の成立事情についての本を書いています。
ご存知ですか。
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この回答へのお礼

 再び改めてのご回答をありがとうございます。
 修飾語や名詞の脱落について、よりよく分かりました。
 また追加の質問についても回答をお寄せくださりありがとうございます。確かに「平行」は難しい訳語ですよね。明治初期には漢文の素養が知識人たちの常識だったようで、それらを背景とした当時の訳語を知ると感心せずにはいられません。
 柳父章さんというお名前に初めて触れました。大雑把にネットで見てみましたが、翻訳論について詳しい方なのでしょうか。もしお手数でなければ、数学の訳語に絡めて当時の翻訳事情についてお教えいただければ嬉しく思います。そこから手がかりが得られることを期待しています。

お礼日時:2008/09/28 19:11

#6です。


#6に追加です。

もしかしたら
parallelogram of ~
parallelogram with ~
という表現の後ろが落ちてしまったのかも知れません。

時、分、秒 は hour、minute、second です。
元々は時だけでした。時よりも細かい目盛りが必要になってきて60に分けた単位を作りました。細かいという意味のminuteをそのまま名前にしました。読み方が少し変わっています。ミニッツ、マイニューツです。日本語で分けるという意味の「分」を単位にしたのと発想に共通点があります。
さらに細かい区切りが必要になってきました。第二分割の意味でsecond minuteと呼んでいました。これが秒です。後ろのminuteが落ちてしまってsecondだけで秒の意味になっています。

「携帯」といえば携帯電話の意味になってしまっています。もうすぐ辞書にも載るでしょう。でも元々の「携帯」という言葉には電話に関係した意味はどこにもありません。日本語を習う立場の人にとっては不思議な意味でしょうね。
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この回答へのお礼

 さらに別の手がかりをお寄せくださり、ありがとうございます。
 なるほど「平行図」には何かの修飾語があったのかもしれませんね。
 そうなると元もと「平行図」とはどのようなものだったのか、ますます興味が募ります。継続して調べてみようと思います。

 なお、この欄に記載するのは相応しくないかもしれませんが、「平行四辺形」がいつから日本語になったのか、明治期でよかったのか、それとも江戸時代までの和算の頃に既に用語として定着していたのか疑問を抱くようになりました。これについても調べ始めているのですが、なかなか答えが見つかりません。
 もしよろしければ、この点についても何か手がかりでもお教えいただけたらと思っております。(htms42さん、この欄をお借りし失礼しました。)

お礼日時:2008/09/27 20:35

#5のご回答を見てふと思いました。



parallelogram には単に図形としての「平行四辺形」以外の意味合いが含まれていたのではないでしょうか。

#5にもあるように平行図形は1つではありません。
初めは平行四辺形を含むもっと広い意味に使われていたものがだんだんと平行四辺形だけを意味するように変わってきたということがありそうです。そういう変化は言葉の使い方の背景が変化してきたからだということになります。
占星術とか、図象学とかで使われていた言葉だということはないでしょうか。-gramという語尾にもそういう雰囲気を感じます。

三角形をtriangleと言うのはそのまんまです。そういう背景は感じられません。
四角形はそのまんまでしたらtetragonです。ところがquadrangleというのがあります。四辺形はquadratです。これはどちらかというと「方形」に対応します。

五角形、六角形はそのまんまでしたらpentagon、hexagonです。辞書を引くとpentagramは五ぼう(草冠に亡)星型です。☆ではなくて一筆書きの星です。特別な意味を持つと考えられていた図形です。hexagramは六線星型です。ダビデの星とも呼ばれている正三角形を2つ逆に重ねた図形です。

日本語への翻訳は幾何的な概念だけを表そうとしていたのですからより意味を明確にしているのだと思います。翻訳した人もこの言葉の意味が分からなかったのかもしれません。言葉に背景があったとしたらparallelogramでは分からないのは当然だという気がします。

辞書では -gram という語尾は「書かれたもの written」という意味だと書いてあります。そこから 記録、図、文書、の意味が出てきます。
teregram は telegraphで送られた電文の意味です。
tetragramというのは4字語です。幾何的な言葉ではありません。

図形に対してgramを使っているのは幾何的な意味合いだけではなくてその図形を言葉と同列に扱っている場面があるからではないかという気がしてきました。図形がメッセージ性を持てば言葉と同列に扱うということが出てきます。

面白い言葉を見つけました。
gramary:(古英)魔法、魔術
全く関係のない言葉かもしれません。でも興味を引きます。

一度、言語の方のカテか歴史の方のカテかで質問されるといいようにも思います。
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この回答へのお礼

 -gramには単なる「図」以外の何か魔法や魔術にも通じる図形を表しているのではないかというご見解を興味深く拝見しました。特に、「五芒星」と「六線星型」という例を挙げてくださったことに説得力を感じます。
 そうした場合、では「平行四辺形」にはどんな意味があったのか、さらに興味が募ります。
 私も自分なりに平行四辺形がどのような経緯で発見され、どのように利用されていたのか調べてみたのですが手がかりが得られないでいます。どうもそこに答えがあるように思えます。
 私の薄っぺらな質問に奥行きを与えてくださるようなご見解をお寄せくださり大変ありがとうございました。

お礼日時:2008/09/27 20:26

> 英語で見ても<平行四辺形>は"par・al・lelo・gram"となっていて直訳すると「平行図」となり、<平行四辺形>に繋がりそうな手がかりが得られませんでした。



手がかりは、日本人独特の創造性です。日本人は良く物まねが巧いと言われていますが、その反対で、物まねが下手なのです。ですからそのまま直訳をすることができなかったのです。質問者さんのようにそのまま英語を真似して「平行図」としてしまうと、少なくとも日本人に取ってはそれが四角形なのか、正六角形なの、あるいはたった二本の平行線を言っているのか、どれをイメージして良いのか分かりません。そこで、日本人は英語の言葉をそのまま真似するのではなくて、その意味を考え、英語では表現しきれなかった部分を創造的に入れ込んで、新しい概念を創り出したのです。そのような創造的な能力がなく、真似することしか出来ない連中は、例えばどこかの国の知識人などのように、英語などの外国語を取り入れる時に、そのまま真似をして、カタカナで表すような馬鹿なことをしてしまいます。

他の例では「Laws of nature」という言葉を、江戸時代後期の先人達は「自然の法律」とは訳さずに、「自然の法則」と訳すことに決めました。質問者さんもご存知のように「Law school」と言う言葉は「法律学校」ですね。日本人には、この全く違った2つの概念になぜ同じLawという単語を使えるのか理解できなかったので、そのまま真似をすることができず、西洋人にはなく、日本人が持っている独特な自然観を表現する言葉として、法則という言葉を使うことに決めたのです。

今どきのどこかの国の知識人だったら、自然の法則でも法律学校でもそのままカタカナにして、ローなんて言っているかもしれませんね。
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この回答へのお礼

 質問の趣旨をご理解してくださった回答をありがとうございます。
 まさに「平行図」に<平行四辺形>という訳語を与えた理由・経緯を知りたいと思っています。
 そこには、cyototuさんがおっしゃる「日本人独特の創造性」があるだろうと私も考えています。特にeconomyを「経済」と訳した明治日本人の独特の捉え方には感銘を受けますが、それと同じような経緯が「平行四辺形」にもあれば是非知りたいと思っています。
 #6さんの回答にも繋がるご回答をお寄せいただいたことをありがたく思います。

お礼日時:2008/09/27 20:15

台形はtableが由来だからでしょうか。


-gramは、-で書いたもの、-で描いたものという意味だから、
parallerogramは平行線で描いたもので、角よりは辺の意味が
強いので、四角形ではなく四辺形というのでしょうか。
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この回答へのお礼

 私も2種類の平行線が無数に並んだ線図(「平行線図」(?)とでも呼ぶのでしょうか?)で区切られた図形が「平行四辺形」だからなのか、などと思っていますが、本当にそれでよいのか不安を感じています。
 そもそも「平行線図」(?)というものはあるのか、それを英語では parallelogram か或いはそれに近い言葉で言うのか、それも分からないでいます。
 その辺りのことが分かれば自信が持てるのではないかと考えています。
 ご回答をお寄せくださり、ありがとうございました。

お礼日時:2008/09/27 20:47

数学じゃなく、英語・語源のハナシですね。



そもそも、英語 "parallelo + gram" がギリシャ語由来で、前半が "parallel" 「平行」、後半が "line" 「線」。
辞典見れば、出てます。
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この回答へのお礼

 ご見解によれば「平行線」が「平行四辺形」になったとのこと。
 ますます何故そのように意訳されたのか不思議に思います。その辺りの経緯が分かればと思っています。
 ご回答をありがとうございました。

お礼日時:2008/09/27 20:41

英訳からその名前になったのです。

少しアレンジして分かりやすく
してあるだけ。
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この回答へのお礼

 私もそう思うのですが、その「少しアレンジして分かりやすく」した経緯が分かればと思っています。
 ご回答くださりありがとうございました。

お礼日時:2008/09/27 20:39

私の想像に過ぎないのですが・・・



「向かい合う2組の辺が何れも平行な四角形」なので、素直に命名すると、平行四角形

でも平行なのは「辺」なので『四「角」形』と呼ぶよりも「辺」を強調したい。そこで平行四辺形。

「等対角四角形」とする手もあるが、少し長い。
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この回答へのお礼

 私もそのように思ったのですが、なぜか人に説明するには説得力が感じられないでいます。
 もっともだな、と思わせるような謂われが見つかればと思っています。
 早速のご回答をありがとうございます。

お礼日時:2008/09/27 20:37

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