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 公定歩合についてです。
 ゼロ金利政策が行われてから、
 公定歩合が、機能をしていないとききました。

 これは、なぜでしょうか?

 どなたか、わかりましたら、よろしくお願い致します!!

A 回答 (3件)

 公定歩合が機能しなくなったのは、1994年10月(ゼロ金利政策が始まる前)の民間銀行の金利の完全自由化によってだと、私は理解しています。


 (ちなみに、1999年2月から開始されたゼロ金利政策は、2000年8月に解除しています。まあ後に再度ITバブルの影響で、実質的なゼロ金利状態と新たに量的規制緩和政策の実施に成りますが)
 
 一般金融機関が、自由に金利を設定(公定歩合より低い利息を設定可能)出来、しかも日銀から融資を受ける為の条件は厳しい(国債などの極めて安全性が高く、且つ流動性がある物が担保として必要等)ため、低利子で融資条件が緩い(通常無担保)短期金融市場(無担保コール翌日物など)が、銀行の資金調達の主流と成ってしまったからです。
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%AE%9A% …

 その為、日銀の介入も公開市場操作によって基本的には行われています。
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E9%96%8B% …

 あと、2006年に解除された量的金融緩和政策の復活など、日銀が取りうるオプションはまだ存在しています。

 ちなみに、金利には極端な事例としてマイナス金利という物もありえます。(スイスが一度採用しました。銀行等にお金を預けると懲罰的にどんどん資金が目減りしていってしまう金利。)

 スイスの事例は極端ですが、短期金融市場では度々マイナス金利が発生しています。資金を貸付けた側が、為替やデリバティブ(スワップ取引など)コストの影響で受け取る利息を超えてしまうような状態です。
   http://www.boj.or.jp/type/ronbun/ron/research/da …

 日本のような、低利息の国が利息を下げるという事は、短期金融市場でのマイナス金利発生に繋がりますから、他国と比較して利息の下げ幅が小さいからと言って影響など無いと断じる事は出来ません。(融資による収益が縮小するのでなく、黒字から赤字に転落するのですから)
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ものすごく簡単にいうと従来は日銀が銀行に貸し付けを行い、その利率で金融政策をしてきたんですが、自由化の影響で日銀以外からでも自由に銀行が資金を調達できるようになってその意義が薄れたのです。


現在は公開市場操作という手法で金融政策を行っています。ゼロ金利政策は公開市場操作で市場の金利を引き下げる政策ですね。
ゼロ金利政策が行われてから、公定歩合が、機能をしていないというよりは公定歩合が使えないために公開市場操作に切り替えたという所でしょうか。
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自民学会連立政権下で、「景気向上・好景気が続いている」と政府が判断していても、日銀に対しては「公定歩合のUPは認めない」との圧力をかけていました。


ですから、10年以上も世界最低水準の低金利政策が続いたのです。
ところが、ブッシュ政権の失策により世界金融恐慌になった途端、日銀に対して「自由に判断しろ」と責任を転嫁しました。
0.5%が0.25%になっても、何ら景気には関係ありません。
誰でも理解出来るでしようね。

今回の利下げは、「日本も世界の金融界と同じ行動をします」という政治的な意味あいでしかありません。

ですから、日銀には既に金利政策(公定歩合)を行なう余裕は存在しないのです。
今後、世界各国の中央銀行が金利を下げれば、日銀は金利0%にするしか手段がありません。
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