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noble savage

この語は「高貴な野蛮人」と訳されて、その出典はルソーである、みたいによく聞きますが、実際にどの部分から引用しているのでしょうか?

ご存知の方、ぜひ教えていただきたいです。

A 回答 (2件)

ルソー本人が使用したかどうかはわかりませんが、不平等論の解説には、この言葉が載っています。



「最後に、自然状態と自然人の具象化、現実的なイメージの源流の問題がある。プラトン、ルクティウスは先にあげた。セネカの『ルキリウスへの手紙』も『不平等論』と比較対照されるに値するほどの重要性をもっている。それだけではない。十六、七世紀以来の「善良な未開人」・「気高い未開人」(ノーブル・サヴェージ)のイメージも、ルソーが最も親しんだ古典モンテニューの「カライブ人」とくにフェヌロンのペティック国(『テレマックの冒険』第七編)を介して、『不平等論』のなかに再解釈されているにちがいない。」
(『人間不平等起源論』岩波文庫 解説 平岡 昇)

ルソーのフィロポリスへの返事の最後の記述が端的に表わしていますが、性善説と性悪説の問題のようです、当時は冒険家の旅行記が沢山出版されたようで、その中で未開人への関心が高まり、性善説と性悪説の議論になったようです。

「私はいつでも人間は本来善良であると主張する怪物であり、私の論敵たちは、いつも、公衆の教化のために、自然は悪党しか作らなかったことを証明しようと努めている紳士であることになっています。
どなたかまったくわかりませんが、どうぞ失礼おゆるしくださいますよう。」(同上)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

ヒントになりそうな部分ですね。

お礼日時:2008/11/26 22:52

ルソー自身は使ったことがないと思いますが。


初期ロマン主義の礎となる、自然礼賛および、同時代の文明批判、ギリシャ・ローマのお手本からの脱却、
といった思潮の流行により、知識人執筆者たちが好んで描写したキャラクター(物語の、または人物の特徴)の呼称であるかと。
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