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No.3
- 回答日時:
こんにちは。
<貫工法について>
私の地域では、
現在は「HM」におされて「在来工法」と呼ばれる建て方さえあまり見かけなくなりました。
その在来工法も更に30年~40年遡ればご質問者さんの言われる、建てる時に貫を入れながら組み立てる工法がありました。
建築様式の流れの中の、所謂一つの「文化住宅」の前までの段階にその様な工法があったのですが、現在は貫を入れるにしても「後から、行って来い」で入れ、釘或いはビスで止めています。
組み立て方法は、概ねANO2さんの通りです。これがまた大変だったのです。手で貫穴を掘ったり、浚ったりすれば良いのですが、角鑿で掘ったにしても、微妙にずれていれば入らない訳です。角鑿以前のチェーン鑿で掘った貫穴は(中が逃げるので)最悪です。
上記の様な状態でも(貫を)入れなければ建てられないので、2尺間隔の貫を下から上まで7段~8段入れ組み上げれば、もうそれでまず動きません。
ですから、壁全体が角度が出ていない状態で起こして、家全体を(適当に)組んでしまうと、建て方が終わった後に垂直に治す事は(限りなく)不可能に近いのです。
これだけで、横方向からの応力に対して物凄く強度が上がってしまうのです(楔、釘を打っていない状態でさえも)。
柱に貫穴を掘る場合、決まったパターン、方向性を予め決めておいて、角の柱は貫一枚分ずらして掘ります。
貫は予定の場所まで入れたら、下側の貫は下から、上側の貫は上から、各々楔を打ち込みます。
これで、角の柱は貫と貫が上と下から柱の真ん中で強く密着する訳です。場合に拠っては、内部の貫もその様な施工をします。
開口などがあって何処も全てという訳には行きませんが、なるべく、交差する貫同士は上記のように仕組みます。
貫を止める作業が終われば、これで、家全体がほぼ動かなくなります。
しかし、動かない理由は他にもあります。このころの住宅は化粧でなくともかなりの数の鴨居、敷居に大きな角材が使われていて(貫を止める前に込み栓は絞めます)、横からの力に対して強度が上がっていて、家が揺れても元の位置に戻してしまうのです。
貫穴は、楔が入る分大きく勾配に掘っておきます。
この様な工法は、(特に)3×6や定尺の様々な建材が出回るようになると共に逆に廃れていきました。
(折り合いが付かなかったんでしょう・・・)
No.2
- 回答日時:
貫は組み立てる順番により、最初にある程度入れておく場所もあれば、建てた後に入れる場所もあります。
その時の組み方・建て込み方によって経験により判断します。説明すると長くなるので割愛しますが、西側の壁はすべて塞ぎますし、下屋にする場合が多いので先にあるていど入れて置くことが多いですね。(もちろん寝起きを出す前なのである程度差し込んでおくだけです)
窓台・まぐさに付ける束なども、貫を差し込んで上げる場合も多いです。その時ほぞの部分に釘あるいは込み栓は打ちません。
建て込みの時に束を斜めにしなければならない場合もあるからです。
片方の管柱にのみ繋いで吊り上げる場合もあるので、その場合落ちないように要らない貫などを使って振りっぱなし側の上下をとめ、貫と窓台などを紐で縛って上げる場合もあります。
建った後、貫は一番奥まで差し込んだ後しるしを付け、鋸で切って少し戻します。
状況にもよりますが、下の方(あるいは状況により真ん中くらい)を先に差し込んでしまったほうが、上の高い位置の貫を差し込む時に足を掛けたり踏ん張ったりするのに都合がよいです。
クサビは場所によりますが、上に打ち込む場合が多いです。
足を掛けるとはいいましたが、登り降りには絶対に利用しないようにしなければなりません。そういう事から事故・ケガが起きますので。
No.1
- 回答日時:
北国の設計屋さんです。
通し貫は、柱建てする時に貫長さ3.64m毎に入れながら柱建てします。
この時は、仮止め程度に止め付けます。
建物の垂直・水平を完全に行った後に、釘で本打ちした後に楔を側と上又は下に打ち込みます。
この際、楔に木工用ボンドを付けるとなお良いでしょう。
ご参考まで
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