
A 回答 (2件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.2
- 回答日時:
まず両者は全く目的が異なるものであることを了解してください。
多変量解析はある統計モデルを作成することで、その作成したモデルが統計学的に有用なものであるかどうかを確かめるのが検定であるということができます(それだけに限りませんけど)。
例えば、売上金額(Y)の変動は接客評価(X1)と品揃え評価(X2)によって説明されるというモデルを作るとします。
Y = X1 + X2
この重回帰モデルを解析することがいわゆる多変量解析です。仮にその結果として、
Y = 150*X1 + 100*X2
という偏回帰係数が得られたとしましょう。このとき、それぞれの偏回帰係数について「推定された偏回帰係数は0である」ということを"検定する"わけです。
端的にいってしまえば、
多変量解析はモデルを作成してパラメータを推定すること
であり、検定は
モデルが統計学的に正しいものであるかどうかを確かめる方法
ということができます。
しかし、これはあくまでも「多変量解析において検定とはどのような役割か」という視点での解説です。検定は多変量解析以外の場面でも使われていることはいうまでもありませんね。
この回答へのお礼
お礼日時:2008/12/04 19:21
わかりやすい回答ありがとうございます!
今まで検定ばかりを勉強していたため、多変量解析が出てきたときに混乱してしまっていました。
No.1
- 回答日時:
検定は、群間の差が、偶然ではない、すなわち、統計学的に有意である、ことを見出す作業です。
すなわち、「有意差あり」を根拠にしたい、というときの作業です。相関のように、両者が関連がある、ことを主張したい場合にも、両者の関係は、統計学的に偶然は言えない、すなわち有意なので、関連があると説明したい、などにも応用できます。
検定は、t検定を例にとると、1年生と2年生を比べるのように、2つの集団間の有意差を見つける、が基本です。
これが1年、2年、3年の3学年についてのように3集団に増えるとと、t検定はつかえず、H検定などを利用せねばなりません。このように、集団の数か2つより多い場合が多変量解析です。重回帰分析のように、変数が2つより多い場合も、変数=変量が2つより多いので、多変量解析です。
>どんなときに解析を使い、またどんなときに検定を使えば良いのでしょうか?
素直に書くと、1冊の教科書になります。ただ、私は初級者なので、中途半端なものしか書けませんが。
一番勘違いされているのは、どの検定法を使えば良いか、という質問です。というのは、どの検定法を使うかは、その人の勝手です。たとえば、2群の有意差をt検定でしようが、F検定でしようが、あるいはU検定も利用できるかもしれません。符号検定も。全く自由です。ですから、「有意差は無い」と主張しても、「別の検定法で、私は有意差をだしてみせる」と反論されると抵抗できません。ですから、「有意差は無い」ではなく「見つけられなかった」と謙虚に表現するしかないのです(もっと本質的なものもありますが)。
話が少しズレマシタが、どの検定方を選ぶかは自由ですが、正規分布していないのにt検定をするのは誤り、なんぞの選択していけない方法はあります。それは、経験を積んで下さい。
ちなみに、共分散構造解析は、私には難しすぎるので、手を出しません。相関分析で、因果関係をキチンと判定できるようになってからでないと(審査がある学術論文でさえ、いくつかの誤りの図を指摘できます)、表面だけは撫でられても、本当の解析は無理かも(間違った結論に陥る可能性が大きい)。
アンケートだと、社会(人間全体)が対象ですから、裏側に多いの要因があります。表面には出ていない関係がいくらでもあります。たとえば、日本は少子化が社会問題ですが、地球規模だと人口増加が21世紀の課題です。人口は、日本は減少、世界は増加と正反対の現象ですが、原因は同じです。この原因が分らないようなら、夏山登山の格好で、エベレストへ挑戦しているように感じますが。
この回答へのお礼
お礼日時:2008/12/04 19:24
丁寧にありがとうございます!
検定法の選択については自由があることは了解しています。
多変量解析と検定の違いがわからなかっただけです。
共分散構造解析は難しいですね。ほぼ全ての解析法を学んだ上ででも理解に苦しんでいます。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 統計学 一変量分析(度数分布表)は、結果をもとに特に検定せずに断定してもよいですか? 7 2022/11/24 23:20
- 中途・キャリア さて、社会人になってから13年目。 今まで、機械設計、機械製品の品質管理、部門の経営企画をやってきま 4 2023/07/17 08:59
- 一戸建て アスベスト物件解体に必要なこと 2 2023/07/12 07:10
- 統計学 アンケート分析で用いる検定について 2 2022/09/03 14:40
- 統計学 どの統計を使えばいいのか教えてください(EZ-Rを使用) 5 2022/10/11 13:28
- 教育・学術・研究 仕事の方向性を変えたい。経営分析→数値解析 1 2023/06/18 16:51
- 統計学 データの分析の仮説検定です。 8面サイコロを使う理由がわからないです。解説お願いします。 17 2022/11/17 21:17
- 物理学 物理工学系学科-調査課題 2 2022/04/26 18:57
- 統計学 t検定について教えてください 2 2023/02/23 16:35
- 統計学 加重最小二乗法=①「変数を自然対数変換」=②「誤差項の分散の逆数を重み付け」? 8 2022/11/26 11:15
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
統計学(母オッズ比の推定・検定)
-
二つのデータの波形が似てるか...
-
回帰式と近似式について
-
切片あり回帰と切片なし回帰
-
サンプル数の違うものの比較
-
2つのDataTableをJoin
-
決定係数がマイナスになる例っ...
-
分析法バリデーションで求める...
-
相関の表現について(高い、強い?)
-
ダミー変数を用いた重回帰分析...
-
原点強制通過させたときの相関係数
-
確率の問題について
-
変動係数(SD/平均)を有意差検定...
-
質的データと量的データの相関...
-
自己相関と相互相関
-
影響の大きさを統計学的に計算...
-
最も妥当な相関関係の判断は?
-
理系ー文系、保守ーリベラル、...
-
製品タンク管理
-
修正済み決定係数(R2乗)がマ...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
有意に大きい(小さい)とは?
-
片側検定ってずるくないでしょ...
-
Excelによるχ自乗検定 0で除...
-
統計 片側p値の考え方
-
統計的推定検定の、既知、未知...
-
片側検定か両側検定か分からな...
-
珠算の連盟について
-
統計学(母オッズ比の推定・検定)
-
二つのデータの波形が似てるか...
-
切片あり回帰と切片なし回帰
-
決定係数がマイナスになる例っ...
-
回帰式と近似式について
-
SQLの副問い合わせと相関副問い...
-
ある1点で傾きが急激に変化する...
-
質的データと量的データの相関...
-
相関の表現について(高い、強い?)
-
原点強制通過させたときの相関係数
-
AとA+はどっちがいい?
-
相関係数Rの2乗について
-
統計における危険率
おすすめ情報