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アルコールの径皮吸収のメカニズムを教えてください。

また、塗り薬やニコチンパッドのような薬はどのように皮膚から吸収されるのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

>皮脂をアルコール等で拭き取って


人間の身体の80%は水ですが、それは全て脂質膜で囲まれています。
一般には親水性の部分と親油性の部分を持つ「両親媒性」と呼ばれる脂質で、リポ(油脂の意味)タンパク、リン脂質、脂肪酸などがその主体です。
この脂質が親油性部分を内側に二重に重なった脂質二重膜が身体の全ての構造を作っているのです。
ですので、脂質は水より遙かに身体の中に取り入れられ易いのです。
子供の解熱剤は座薬が主ですが、これも脂質が消化管の膜から吸収され易いことを利用しています。
ですので、塗り薬やニコチンパッドから浸みだした親油性物質は外皮、真皮を容易に通過し、筋肉(これも脂質膜で出来ている)に浸透し、血管へも血管膜を通り血流内へ徐放されていきます。
アルコールは比較的水に近いので思ったほど浸透しません、そうでなかったら、消毒されたら酔っぱらってしまいます。
長鎖アルキル基(脂肪鎖)を持った物質は非常に吸収され易く、一般に思われているより遙かに危険です。
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皮膚は基本的に水を通さない構造です。


これは細胞が脂質の膜でできているからです。水は通しませんが、アルコールは脂質の膜を突破しやすいので、皮膚の表面から組織に浸透していきます。

経皮吸収の薬はアルコールや油に溶けやすい性質の基剤に薬を溶かし込むことで、皮膚から皮下組織に浸透させます。

浸透した後は、皮下組織にある毛細血管から血管内に吸収され、全身に回っていきます。
ニコチンパッドや、気管支を広げる薬、血管を広げる薬(ニトロのようなもの)、痛み止めなどの貼り薬は、全身に回る分を考慮して濃度が設定されています。

肩こりのような塗り薬は、全身に回る分ではなく皮下組織に浸透してその部位で働く量だけを計算しています。また、浸透せずに極表面でのみ効果を発揮する薬もあります(抗生剤を含んだ軟膏など)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

皮脂の膜があるから水は通さないということですが、
例えば、皮脂をアルコール等で拭き取ってしまえばどうなるのでしょうか?
また、
>皮脂の膜を突破し、皮膚の表面から組織に浸透していきます。
このメカニズムを教えて頂けると助かります。

>経皮吸収の薬はアルコールや油に溶けやすい性質の基剤に薬を溶かし込むことで、皮膚から皮下組織に浸透させます。
アルコール入りのヘアートニックや化粧品は経皮吸収されると言う事ですか?

お礼日時:2008/12/13 14:05

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