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以前中国から来ていた方に中国で鬼の漢字は
幽霊、魂、賢い子供(?)みたいなことだよと言われたことがあります。
もしそうだとすれば日本に渡ってどうして
鬼のような(幽霊はともかく逆の)得体の知れない言葉に変わったのでしょうか?

A 回答 (2件)

 『鬼』とは、もともとは『妖怪』と同義だったんです。


 今だからこそ、『鬼は妖怪の一種で、これこれこういう形をしている』という定義があるわけですが、昔はそんなものはありませんでした。

 なので、昔の人にとって『鬼が来る』とは、『何だか知らないがおっかないものが来る』という意味なわけです。

 それが現代になって、『鬼』の姿や形が確定してしまったのは、主には昔の風描画家が『鬼』を絵に描いたからです。
 『鬼』が日本に渡ってきてしばらくは、決まった姿はなかったのです。
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この回答へのお礼

なるほど、だから幽霊などと元々は一緒であとになって
別物になったわけですね。
鬼の姿自信は日本自身が考えたこと(日本の文化)
なのですね

お礼日時:2003/01/28 13:19

日本での「オニ」の語源は難しいのですが、よく「隠」ないし「陰」の転訛したものではないか、とされます。

姿の見えないもの、はっきりしないもの、という意味のオンが、ちょうど「銭」がゼニとなったり「盆」をボニと呼ぶ地方があるように、オニと変化したのではないか、というわけです。

従って、もともとは形のない働きを指すものとしてあった言葉で、その意味で「モノ」「モノノケ」に通じるものだったのでしょう。実際に日本書紀では鬼の字を「モノ」あるいは「カミ」と読ませていますし、平安初期の日本霊異記でも「モノ」と読まれる例がいくつもあります。

ただやはり、目には見えないとはいえ、日本人はその働きを死者の霊、魂に関連づけていたのは事実だと思います。
例えば、民俗学者の折口信夫は、魂に通じる「タマ」を根源において、それが良い方向に働くものを「カミ」とし、悪い方向に働くものを「オニ」と位置づけています。

あるいはそれ以前に柳田國男は、荒れやすく災厄をもたらす死者の魂が子孫の供養を受けるうちに温和な祖霊(カミ)に昇華され、恩寵をもたらすようになることを説いているのですが、「オニ」はまだ完全に祖霊(カミ)になりきっていない中間的な存在を呼ぶ言葉であったのかも知れません。
というのも、実は民俗学では鬼の役割は多彩で、単に追い払われるべき存在だけではなく、鬼が病気を治したり子供を健康にしたり、という「怖いながらも一方で福をもたらす」両義的な存在であることも多いからです。死霊の荒々しさをいまだ持ちながらも、恩寵を与える祖霊に近づきつつある存在として鬼を捉えれば納得できるかも知れません。

かつて日本では正月に先祖霊を迎える風習があったこと、薬師寺や法隆寺で正月に修正会という鬼の出る法要が行われること、などをみても鬼が先祖霊と関連づけられて受けとめられていたのは事実であったろうと思います。

いずれにせよ、こういった日本古来の「オニ」にはっきりしたイメージを与えたのは仏教の伝来です。仏典が漢訳されたことで、「鬼」には死霊という意味だけでなく、人を食べる「羅刹鬼」や「地獄の獄卒」という意味も付与されました。角をはやして金棒を持った「鬼」のイメージは恐らくここからきたものなのでしょう。

つまり結論として、もともと目に見えない霊魂の働きを指す言葉であった「オニ」は、死霊との関連で中国の「鬼」ともともと親和性が高かったために、同じ字で表現された仏教的な鬼のイメージを後代になって様々に取りこんでいったのでしょう。
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この回答へのお礼

やはり中国の人がいったように元々同じような意味だったんですね。
よく人間は思い次第で善にでも悪にでもなると思いますが
それと同じかもしれませんね。
本当に魂があり人間からでた物ならなおさらかな。

お礼日時:2003/01/28 16:05

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