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日本語を勉強している中国人です。
「~とを」の使い方を教えていただけますか。

●それぞれの家や居場所で、それぞれに福と鬼とを思うことが、本来の姿なのだろう。(今日の天声人語の)
→「~とを」の「と」を取って、「~福と鬼を思うことが~」では、ニュアンスが違うんでしょうか。

●そんな作業を一度なさってはどうかとを思います
→「~とを」の「を」は省略していいと思いますが、やはりニュアンスが違うでしょうか。

●AとBとを食べました。
→「AとBを食べました」では、だめでしょうか。

A 回答 (9件)

●それぞれの家や~


→「~福と鬼を思うことが~」でも問題はありませんが、
この場合は「~とを」となっていたほうが
「福(=幸福)だけでなく鬼(=不幸)についても思う(=考えている)」
--ということが強調できると思います。

●そんな作業を~
→この場合は「~とを」とは言いません。「どうかと」だけが正解です。

●AとBとを食べました。
→「を」だけでも問題ありませんが、「福と鬼とを」と同様に、
「を」があると「AだけでなくBも」という点が強調されるように思います。
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この回答へのお礼

ご解答をありがとうございます。
「福と鬼とを~」「AとBとを~」はただの並列ではなく、強調のニュアンスがあるとのことですね。
二番目ですが、「そんな作業~」ではなく、文末の「~どうかとを思います」の「とを」です。

お礼日時:2006/02/03 20:39

質問は3つですね。


1と3は「と」があっても、なくても
意味は同じです。
どちらかと言えば、ないほうが良いですね。

2は、「を」を入れてはいけません。
「とを」を使うのは間違いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
参考になります。

お礼日時:2006/02/03 20:40

文法云々を抜きに(自信ないので)私の日本語感覚ということで回答します。



「福と鬼を」ではなく「福と鬼とを」と記述する違いですが、「を」一文字が入ることで二つの組み合わせが強調されるという所ではないでしょうか。二つを組み合わせることが普通なら「と」で十分ですが、意外な組み合わせとか、予想外の組み合わせの場合に使うように思います。つまり「AとBとを」は「AだけでなくBまでも」という意味に近いような気がします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
Bを強調する・意外な組み合わせ・・・、勉強になります。

お礼日時:2006/02/03 20:42

なるほど、面白い視点ですね。

今、たまたま傍らにいた国語科の教授と議論をしました。以下、その結論です。

【用法】
まず、前提条件として、「~とを」の表現は、【並列】の関係の時のみ使います。つまり、二つ以上の事柄を同じ重さで表現したい場合に使われるわけです。
ゆえに、●そんな作業を~という例文を挙げていただきましたが、これは【並列】ではないので「~とを」は使用出来ません。

【ニュアンス】
xingyeruさんの例を参考にしますね。
(1)私はAとBとC【を】食べました。
(2)私はAとBとC【とを】食べました。
これを英訳すると、次のようなニュアンスになります。

(1)I eated A,B,and C.
(2)I eated A and B and C.

【and】を省略しているのが(1)、省略していないのが(2)、とお考え下さい。
同じく、【と】を省略しているのが(1)、省略しないのが(2)、です。

文法的には(2)が正しいですが、この表現はほとんど使いません。(1)が一般的です。(2)が使われるのは、ほとんど文章の中でしょう。

(2)が使われる理由は、【並列】を【強調】する意味合いがあります。
(1)(2)を話し言葉で解釈すると、以下のようになるかと思われます。
           ↓
(1)私、A,B,Cを食べたよ。
(2)私、AもBもCも食べたよ。
(2)では、A,B,Cが(1)よりも強調されているというわけです。

【蛇足】
議論の末、一応、上記のような結論を導きましたが、「ま、でも気にしてないよなぁ」の一言で片付いてしまいました。その言葉通り、あまり日本人は気にして使っていないと思いますよ。
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございます。
「~(内容・結果)と思う」と「~(対象)を思う」があります。
「~とを思う」の「と」は、ただ並列の意味でしたね。私には難しかったです。
英語例文は参考になります。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/02/04 11:51

「福と鬼を」と「福と鬼とを」は同じ事を表現してはいます。

しかし、微妙にその与えるものは異なります。
これは「天声人語」の筆者が「福と鬼をセットで考えて欲しい」を強調したいための表現法だと思います。

天声人語を読むと、その前節で最近の豆まきが「福は内」だけになったり「福は内、鬼は内」だったり、はては「福は内、悪魔外」という神社もあるということが書いてあります。要するに、「鬼」が軽く扱われたり、敬遠されたりしている事が述べられています。

そのような最近の風潮を受けての筆者の主張は、イベント化した「豆まき」ではなく、自分の居場所(自宅など)で本来の「豆まき」に込められた「福と鬼」というものを考えてみる事が大切ではないかというものなのです。

この「天声人語」の全文を読むと、何故、筆者がここで敢えて「福」と「鬼」の両方を強調する表現を使用したかが判ってきます。

すなわち、「福」と「鬼」を並べて考えるだけではなく、「何故福と鬼が豆まきに取上げられているのか」つまり【「福」と「鬼」とをセットで考えて欲しい】ということが、筆者の主張するポイントなのではないでしょうか。

*「そんな作業を一度なさってはどうかとを思います。」
このような表現は無いと思います。

*「AとBとを食べました=AとBを食べました」だと思いますが、文章の流れで使い分けが必要になる場合もあるのではと思います。

第一の例文でもお分かりのように、筆者は自分の主張をいかに読者に印象付けるかを考えて言葉を選びます。
その時に「強調」のテクニックを使うのです。
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この回答へのお礼

教えていただきありがとうございます。
文脈から読み取る必要がありましたね。
・【「福」と「鬼」とをセットで考えて欲しい】
 「強調」のテクニックですね。納得!

  

お礼日時:2006/02/04 11:56

二番目の表現はあり得ません。


並列を表すときは「AとBと」と言うのが本来の形です。
ただし、後の「と」を省略する言い方は早くからありました。
明治三十八年十二月二日の官報に発表された『文法上許容スヘキ事項』の第十三項に、
語句を列挙する場合に用いる「テニヲハ」の「ト」は【誤解ヲ生セサルトキニ限リ最終ノ語句ノ下ニ之(これ)ヲ省クモ妨(さまたげ)ナシ】として公認されています。
というわけで、「福と鬼とを」はオーソドックスな表現なのです。
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この回答へのお礼

分かりました。
「福と鬼とを」はオーソドックスな表現でしたね。
勉強になりました。第十三項の文名ですが、現代文に直すと、【「テニヲハ」の「ト」は「誤解を生じやすいときに限り、最後の語句の下にこれを省いても大丈夫である」】とのことでしょうか。
しかし、どんな誤解があったのか気になりますね。

お礼日時:2006/02/04 12:04

>二番目ですが、「そんな作業~」ではなく、文末の「~どうかとを思います」の「とを」です。



前回の回答は、もちろんその部分の「とを」について述べたものです。

質問文後半の
「一度なさってはどうかとを思います」という部分を省略して、
前半部分だけを引用した--ということを示すために
「~」という記号を用いたワケです。

ということで、文末の「~どうかとを思います」という部分については、
「この場合は『を』は不要です」ということが結論となります。

ちなみに。
>ご解答
とありますが、今回のような場合は「回答」を使います。
同じ「かいとう」という読みですが、言葉の意味が違うので使い分けに気をつけてください。
http://dictionary.goo.ne.jp/index.html
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この回答へのお礼

何回も、申し訳ありません。ほんとうにありがとうございます。
・「一度なさってはどうかとを思います」
 以前、どこかの文章で読んだ語句です。ずっと気になっていました。昨日の天声人語を読んで、ふとその言葉を思い出し、あわせて質問したわけです。
誤用と分かり、疑問が氷解しました。
・「ご回答」≠「ご解答」
 ご指摘をありがとうございます。
 今後、注意いたします。

お礼日時:2006/02/04 12:11

並び立てて物事を列挙する「と」ですね。



これは「AとBとC…nと」のように、語すべてに「と」をつけるのが本来の言い方です。
しかし、現代語において次第に最後の「と」が省略されるようになってきたものです。(まさに今回、何人かの日本人回答者によっても証明されました)

つまり「福と鬼とを思うこと」は正しい(もしくは正当な)日本語感覚の人が書いたものであると推測できます。

また、このことは次のような混乱を防ぐ目的としても合理的な言い方といえます。

A: (福)と(鬼) → 思う
B: (福)と(鬼を思う) → こと

今回の例において、Bタイプと誤解する人は少ないと思われますが、実際のさまざまな文章では、わかりづらくなる原因となっているることが多いのです。
論理性を失ってきつつある日本語の好例といえるでしょう。

「聞くと見るでは大違い」、「好むと好まざるにかかわらず」の言い方に違和感を感じなくなってきている人が多いのかもしれません。本来は「~見るとでは」、「~好まざるとにかかわらず」になります。

>●そんな作業を一度なさってはどうかとを思います
>→「~とを」の「を」は省略していいと思いますが

「省略してもいい」というより付けてはいけません。


>●AとBとを食べました。
>→「AとBを食べました」では、だめでしょうか。

最初に書きましたとおり、本来は「AとBとを」ですが「AとBを」が普通となっています。
ニュアンスの違いについては、私はわかりません。
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございます。
今回は並列の「と」+対象の「を」でしたね。
このような使い方は普段あまり見ないので、「正当な日本語」にもかかわらず、日本語学習者として分からなかったのは恥ずかしいです。
とても勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/04 12:21

#6です。


『文法上許容すべき事項』について、説明が足りませんでした。
「甲と乙と」の後のほうの「と」は誤解を生じるおそれが【ない】ときは省略してもよいということです。

>最終の「と」を省くときは誤解を生ずべき例
>史記と漢書(と)の列伝を読むべし 史記と漢書の列伝(と)を読むべし

前者は「史記と漢書と」の列伝
後者は「史記」と「漢書の列伝」と
だというわけです。
今、無理に作文してみるなら、
「私は母と姉を迎えに行った。」
「私は母と姉とを迎えに行った。」
前者は「母と一緒に」姉一人を迎えに行ったとも取ることが可能ですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
誤解を生じるおそれが【ない】ときは省略してもいいとのことでしたね。
私は、母と姉(と)を迎えに行った。
私は母と(一緒に)、姉を迎えに行った。

並列の「と」と他の格助詞の併用の問題になります。
かなり面白い問題ですね。
父と母(と)は
父と母(と)が
父と母(と)を
父と母(と)の
父と母(と)へ
父と母(と)に
父と母(と)で
父と母(と)から
父と母(と)まで
父と母(と)より

「~とを~」の質問に、表現のテクニック(強調)から、語感や規範まで、たくさんの方々からご回答をいただき本当に有難うございました。勉強になりました。

お礼日時:2006/02/05 11:16

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