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溶接の仕事について、後継者が減っていると聞きましたが、なぜですか?需要が減ったのか、仕事自体を若者が嫌うのか、どちらですか?

A 回答 (3件)

仕事として溶接をするには技が必要です、簡単には身に付きません。


昔風に言えば「一人前まで10年かかる・・」でしょうか。
雑貨、工業製品などは別ですが建築や造船などにはJISの免許(国家試験)が必要です。
非常に難しい免許ですので初心者がイキナリ行って取れるようなものではありません。
溶接棒や溶接姿勢、溶接対象などに細分化された免許ですので、いろいろな溶接をするには免許がその数だけ必要です。
車に例えれば、その車の専用の免許が必要、他の車には乗れない・・みたいな感じです。
また、取っても、有効期限は3年(更新は1年ごと)しかありませんので、どんなベテランでも実技の再試験(更新の場合は学科は免除される)ですし、うっかり落ちることもあります。
(試験は1年中どこかでやっているのですぐに再チャレンジ可能ですが)
人間の技に工業規格をあてはめるのですから当然ですね、病気や歳をとったら更新は難しいですし、免許が無くなれば退職です。
作業環境も、鉄骨建築や造船などは広い工場ですから冬でも外と同じような環境で寒いですし夏は暑いです、また、自分の溶接に責任も持たされます。
(直線とか、単純な溶接部分は機械に換わってきています)
溶接後に超音波などで検査されて、NGならやり直しです、失敗は許されないのです。
有害なケムリも出ます、熱いので軽いやけどは日常的、紫外線による目の焼けなど、たいていはウルサイので難聴など・・どんな仕事にも職業病はありますが、けっこう条件は悪いというのは間違いありません。
鉄の溶接ならまだましですが、ステンレス、アルミ、チタンなどになってくると、まさに人間の出番ですし高度な技が必要です。

現在は、単純な物や量産品などはロボットで行いますので、そういう溶接作業の仕事はあまりないと思います、ロボットのセットやプログラムや資材供給とかになるでしょうか。
人間の溶接に求められるのは、ある意味でロボット以上の柔軟性や技です。
全てとは言いませんが、今の若い人達はそういう「職人仕事」を嫌う傾向のようですし、ベテランは引退・・・結果、後継者不足でしょうか。
なので、会社によりますが、職人を大事に育てている所もあります、ただ、不景気とかで新規に人を雇って1から育てる余裕が無いところが多いのが現状のようです。
今は、派遣とか素人でも「パッ」と言って「パッ」と金になる仕事が受けるのでしょうね。
製品を安くするためには人件費を削るしかないのが現状ですので賃金は割りに合わない・・とも言えるかもしれませんが、技を身に付けて「仕事をした」という満足感は味わえる仕事だと思います。
鉄骨建築などは今は不況ですので就職はむずかしいかもしれません。
お金の額で仕事の良し悪しを判断する風潮で言えば「悪い仕事」と言えるのかもしれません。
溶接にかぎらず、多くの技術系の職人仕事は「人手不足」だそうです。
これから景気でも回復してくるとすれば、将来的には問題が大きくなるのではないかと思っています。
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NO1の方がかなり的確な回答を出されているので書くこともないのですが、


比較的溶接工の人と一緒に仕事をする機会が多いものですから
そちらの目線から回答してみたいと思います。

溶接の仕事って大変なんです。
まずは目を焼くくらい発光が強烈です。防護面はつけますが、
時にはなしでやらざるを得ない場合もあり、顔を焼いたりする
場合もあります。

有害な煙も出るため、専用のマスクも着用しなければいけません。

火花は暑いですから夏場でも厚手の長袖服は必須です。
隙間から火花が入ってこないように裾も閉じるように処理します。

同じ姿勢で作業することも多く、一日腰をかがめっぱなしなんてこともあります。
まずはこれを嫌って離職する人が非常に多いです。というか、身体がもたなければ自然と辞めることになります。

その割に給料があまりよろしくありませんし、独立して高給取りになろうと
思ったら今度は仕事がこなかったりして、やっぱり低賃金でも
安定したところに就職する人もいます。

そんなこんなで溶接の技術を学べる職場がどんどん減っています。
単純で大量にできる部分はすべて機械に置き換わっています。
間口が狭くなったというのが一番の原因だとは思います。
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量産品で容易な形状は、ほぼ全てロボットに置き換わっています。


人間がしなくてはならないのは、人間でしかできない
例えばトーチが入りにくい、溶接姿勢が取りにくい場所に限られます。
または、ロボットに作業プログラムを入力する工数の方が大きい、
単品ないし小数ロットのものに限られてきます。
(実際、私が設計した設備でも、熟練工の3~5倍の力を
 安定して発揮する上、春に騒ぎません。
 そういう意味では、私も溶接工の雇用を奪っているのかも)

溶接(一般にはアーク溶接)は、どうしても部材が歪むため、
単品ものの溶接はノウハウ(職人技)が必要です。
求められるレベルが高いのですが、学ぶ機会が少なく、
熟練工がなかなか育たないのが現実です

無論、その労働環境の過酷さに対して、賃金が不当に低いことも原因です。
溶接は高温とヒュームに晒されるため、夏でも防護服とマスクは欠かせません。
近年はBINZELなどと言ったメーカーから、
ヒュームを吸い込む機能の付いたトーチなども出ていますが、
高額なため、一部のメーカーでしか使われていません。

そういった、求められるレベルの高さ、作業環境の過酷さ、待遇の低さ、
これらの原因が複合しているものと思われます。
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