「かつて島が豊かなヤシの森に覆われていた時代には、
土地も肥え、バナナやタロイモなどの食料も豊富だった。」
という本文で、
「かつて」が直接かかっていく一文節を書きなさい。
という問題です。答えは「覆われていた」でした。
答えを言われるとそんな気がするのですが、
「豊富だった」と答えてしまいました。
修飾語は詳しく説明することばだと思いながら探しても
なかなか100%正答できません。
そこでこの問題でなぜ「覆われていた」が正解なのか?
また、修飾語の問題で絶対に正答できる見分け方などがあれば教えてください。よろしくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
他の方の回答を見て、すこし気になったので書き込ませていてだきます
結論からいいますと、設問ミスですが、問題せえちゃんとしていれば、
この問題は「覆われている」が正解です。
どういうことかといいますと、
文の成分(主語・述語・修飾語など)は基本的には1文節なんですが、
ときおり2文節以上でないとあらわせない時があります、
これを連文節といいます。
(例) 父と母が出かけた。(父と/母が/出かけた)
この文の主語は「父」でもあり「母」でもあります。出かけたのは2人なのですから。
このように文の成分が2文節以上にまたがることを連文節といい、
「主語」ではなく「主部」 「述語」の場合は「述部」 「修飾語」は「修飾部」と呼ばれます。
よってこの場合「父と母が」で主部となります。
今回もこのケースにあたります。「覆われている」は「覆われて/いる」とわけますが、
この場合の「いる」は補助語(補助動詞)と呼ばれ、
「覆われる」という言葉を補助するだけの役割として使われ本来の「いる」という言葉の意味が薄れてしまっている状態にあります。
こういう言葉を補助語といい、「覆われて」と「いる」のような関係を補助の関係とよび、連文節になります。
(例) 「しまう」←片付ける・なおすという意味
「食べてしまう(食べて/しまう)」←片付ける・なおすという意味ではなくなる
こんな感じです。「しまう」だけで使われていたら普通の言葉ですが、
「しまう」のまえに「食べる」や「笑って」などがつくとたちまち本来の意味が薄れ、補助語となってしまいます。
(例)「兄と弟が食べてしまう」←「兄と弟が」主部 「食べてしまう」述部となります。
補助語は一般的にひらがなで書かれます。
「いる」「みる」「ある」「くる」「しまう」等
「書いて/いる」「試して/みる」「置いて/ある」すべて連文節です。
上にある言葉がでてきたら連文節かもと疑ってみましょう。
とにかく今回の場合、問題を→文節(連文節)を書きなさいにするか、
述語(述部)を書きなさいとかならよかったわけです。
まあとにかく「かつて」が直接かかる言葉は「覆われている」が正解です。
中学生に対する回答としては長すぎで分かりにくかったとおもいますが、教科書をみたり先生に聞いたりしてがんばってください。
No.2
- 回答日時:
訂正です。
×設問に「最も」がついていない場合、「覆われていた」も一応正答になってしまうので、その場合はやはり設問ミスっぽいですね。
○設問に「最も」がついていない場合、「豊富だった」も一応正答になってしまうので、その場合はやはり設問ミスっぽいですね。
失礼いたしました。
No.1
- 回答日時:
その正答に関して、二つの疑問を感じます。
一つは、「一文節」を書くなら「覆われていた」ではなく「いた」ではないかということ。
それが学校の先生のつくった問題なのなら、先生に、「覆われて/いた」で区切れるから、二文節ではないでしょうか?と聞いてみてください。
一つの文節には一つの自立語しか入らないはずです。「覆われる」と「いる」がそれぞれ自立語なので、二文節になるかと思われます。
「覆われて」と「いた」は補助の関係の<連文節>ですが、連文節は普通二文節と数えるのでは?
そのへん、できれば先生に聞いて、お答えをここに書いていただけるとありがたいです。
(私自身分からなくなってきたので、聞きたいのでした。)
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もう一つは、「時代」にかかっている部分をどこまでととらえるのか?ということです。
一応、その「かつて」は「(覆われて)いた」にかかっていると考えるのが普通です。
なぜなら、「かつて島が豊かなヤシの森に覆われていた」すべてが、「時代」にかかっているからです。
英語でいうと関係代名詞の中身というところでしょうか。日本語文法では「かつて~時代には」までがまとまった一つの<修飾句>だということですが。
「かつて」が「豊富だった」にかかっているとすると、
「かつてバナナやタロイモなどの食料も豊富だった」ということになりますが、日本語として少しすわりが悪いですね。
「かつて『は』バナナやタロイモなどの食料も豊富だった」なら、いいんですが。
ただ、「すわりが悪い」からといって、「絶対かかっていない」とも言い切れません。「豊富だった」にかかっている可能性も完全に排除できないと思います。
「『かつて』は『時代』にかかる修飾句の一部であるから、『豊富だった』にはかかっていないのだ」ともいえるけど、
「『時代』にかかっている修飾部分は『島が豊かなヤシの森に覆われていた』だけであり、『かつて』はこの修飾句の一部ではなく、『豊富だった』にかかっているのだ」ともいえます。
後者のような書き方をする変わった筆者はまれですが、絶対いないとも言い切れない。
・「豊富だった」にかかっている確率10%
・「(覆われて)いた」にかかっている確率90%
といったところでしょうか。
なので、「『最も』適切な一文節を書け」と言われた場合、「(覆われて)いた」が正答になります。「最も」がついていれば、より正解度合いが高い方が正答になりますから。
設問に「最も」がついていない場合、「覆われていた」も一応正答になってしまうので、その場合はやはり設問ミスっぽいですね。
もしこれが学校の先生が作ったのではなく、売っている参考書などの問題なのなら、
設問ミスの問題を減らすには、おかしいと思ったときにその参考書を出している出版社に質問してみることです。「ミスを見つけた!や~い」という感じではなく、「すみませんが、どうしてもこれが正解ではない理由がわからないのです」と低姿勢で質問してあげてください。
「この正答は二文節に見える。また、修飾句の範囲に『かつて』が絶対入るとも言い切れないので、『豊富だった』にかかっていないとも言い切れないと思う」と。
次の改版の際に、設問ミスが直されますので…。
(もしくは、アホな私には分からなかった、正答の根拠を教えてもらえると思いますので…。)
もし本当に設問ミスなら、次の学年の人から、あなたと同じ「なぜこれが正答なんだっ?!」と思って苦しむ苦しみを味わわせなくてすむようになるので、ぜひ質問してあげてください。
-----
>修飾語の問題で絶対に正答できる見分け方
一応、「その修飾語を一文節ずつ後ろにずらしていって、文意がおかしくなったときに、その一個前の文節が、修飾されている文節」みたいなのはありますが、お示しの文の場合、この見分け方では見つけられません。
やはり地道に「『かつて』どうだったのか?」と自問して、みつけるしかないかなーと思います。
この回答への補足
詳しく説明していただいてありがとうございます。
遅くなりすみません。
学校の先生に質問したところ、
「覆われていた」は2文節なので、設問ミスで
正答は「覆われて」と言われました。
正解の根拠については教えていただけませんでした。
「覆われて」のような、また、「いた」のような気がするので、
やっぱりあやふやなままです。
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