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自動車の運動性能の重要なファクターに前後の重量配分があると思います。

現行フォレスターに乗っているてスバルの4WDの前後のトルク配分は知っているのですが重量の配分を知りません どなたかご存知の方教えてください

A 回答 (3件)

 更に御質問頂いたので補足回答です。



>カタログ等で低重心になる指針等ありますか
>あれば教えてください

 前回の回答でも挙げました様に、まず判りやすいところで車両の全高です。
 乗用車の場合、車両全高の36~40%のところに車両重心があると申しましたが、これは複数のクルマの重心点測定から得られた統計値ですので、屋根だけプラスチックとかエンジンがドライサンプなど、あまり尋常でない設計が施されていない限りこの値から大きく外れる事は無いでしょう。
 よって、カタログ上全高が低ければ低いほど、重心も低い可能性があると言えるでしょう。(『可能性がある』とは・・・実際には統計にも4%の幅があり、これは例えば1400mmの全高とすると56mmの差となります。つまり全高1450mmでも1400mmのクルマと差がない可能性もある、とゆぅ事です。)
 これはまた、ルーフが低い=ドライビングポジションも低いと言え、乗車状態での重心高に対しても有利に働きます。

 次に実車を見て・・・・スカットル(ダッシュパネル)が低いクルマはエンジンフードが低く、するとエンジンルーム内も少なからず低くなる様なレイアウトとなっており、結果、重心点がやや低めに出る傾向はあります。
 更に運転席に座ってみて・・・イスの座面とフロアの高さの差です。
 この点も前回の回答で打ちましたが、床とイスの高さに差があるクルマは、乗車状態での重心高は壊滅です。
 床と言えば、どれほどイスが床に近くても、床自体が高いのもダメです。床下にエンジンなどの重たい『臓物』を押し込んだレイアウトのクルマは、一見低重心に見えますがその分床が高くなり乗員が高い位置に座る事になるので、乗車状態ではゼンゼン重心が下がっていません。

 あとはカタログの透視図や実車の観察からサスペンションジオメトリを予測したり、或いは走らせてサスのチューニングをチェックしたりしても重心点の高低をある程度推測出来ますが、これはテスト・ドライバとしての経験や設計者としての知識が無いとちょっと難しいでしょう。

 ・・・・などなど低重心傾向にあるクルマの見極め方を述べましたが、最後に(またまた)バクダン発言。

 コーナリング性能を単純に引き上げる為には低重心であればあるほどヨイですが、しかしそれはハンドリングのヨイ/ワルイとは、必ずしも一致しません。

 スバルのクルマの重心点が思ったほど低くない事は前回述べましたが、しかし実際には、我々の評価でもスバル各車のハンドリングは決して悪くはありません。
 要するにコーナリングが『速い/遅い』と『気持ちいい/気持ち悪い』は一致していないとゆぅ事ですが、ワタシはこれを、前輪付近の重心高と後輪付近の重心高の高さの差が寄与していると考えています。(前輪付近の重心高が後輪に比べどうしても低くなってしまうFWDのスポーツ・ハッチでは、破壊的なコーナリングスピードを持っていても、例えばロール感などは決してキモチのヨイものではありません。)
 また、『エンジンフードが低いとエンジンルームも低くレイアウトされていて低重心』とゆぅ事を上述しましたが、しかしエンジンフードが低いとフロントのサスペンションストロークも短くなる事を意味します。サスのバンプストロークが短いクルマは自動的にクイックでダイレクトなチューニング傾向になり振り回し易くはなりますが、しかしゆっくりとしたソフトな左右荷重移動でタイヤの限界ギリギリの摩擦力を維持した、ある意味英車やドイツ車的と言えるオン・ザ・レールなコーナリングは得られません。

 結局のところは、オーナーの方々それぞれが、どんな特性のクルマをお望みか?と言うところで、ベストな車両レイアウト(或いは重量配分)も違ってくるという事です。
 クイックでダイレクト、限界も高いという単純に速いクルマをお望みなら、可能な限り低重心で幅が広いクルマを選択されるべきです。その後色々チューニングされても、チューニング幅が断然違います。
 一方、BMWやポルシェの様な高いロードホールディングによって得られる洗練されたグリップ走行をお望みなら、重心高は多少目をつぶっても十分なサスストロークと正確なサスジオメトリを持つクルマを選ばれた方が狙いに合致し易いでしょう。この手のクルマでは最初の設計が全てで、後々バネやダンパを変えてもイマイチな事が多いので、最初のクルマ選びには慎重さとある程度の知識が要求されます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます
なんとコメントして良いか感謝以外の言葉が出てきません

以前「ポルシェデザイン」の質問の時にもお世話になりました
また何かありましたらお願いします。

お礼日時:2003/03/15 10:07

 クルマの設計屋です。

御質問とは直接は関係ありませんが、貴殿に限らず前後重量配分を異常に気になさる方が多いので、ちょっとバクダン発言(!)です。

>自動車の運動性能の重要なファクターに前後の重量配分があると思います。

 前後の重量配分は、5:5に近い方がヨイのは間違いありませんが、市販車に於いてはそれほど重要なファクタではありません。
 殆ど7:3に近いスポーツ・ハッチ(いわゆるハッチバックの前輪駆動車で、自動車メーカがヤケクソに?チューンしたグレード)でも、侮れないハンドリングのクルマは山ほどあります。
 一方RV、SUVの類は、実は5:5のモノも結構ありますが、ハンドリングに関しては、乗用車に比べ見るべきモノはありません。
 重量配分は、前後より上下の配分が重要です。

>スポーツ走行にはフロントヘビー(6:4)は向かないのかなと思いまして・・

 リヤヘビィなのはちょっと困りモノですが、フロントヘビィであるなら10%程度はどぅという事はありません。

 更にもぅ一つ。

 車検証記載の軸重は新型車の認証試験時の届出値なので、計算値か規定のロード(=オモリ)を載せた計測値なので、実際の走行状態とはロコツに違います。
 乗員は、乗用車クラスでは重量配分に対する寄与度が大きく、シートの位置や高さはバカに出来ません。
 例えば・・・2000cc/6気筒のエンジン単体重量は150kgf程度で、すると体格のよい野郎2人が乗り込むとエンジンほぼ1台分、運転手1人でも変速機とデフを車室内に積んだ事になります。
 斯様なワケで、イスの位置がかなり重要なファクタになっている事が判ります。
1.前後重量配分
 FRのドイツ車はホイールベースに比べ運転席が後退しておりリヤシートが狭い事が多いですが、フィーリングまで細かくチューニングするドイツ人は、運転席の位置にもこだわりを持っているのではないかと思われます。
2.上下重量配分(重心点高さ)
 イスの高さは、ダイレクトに重心点高さに影響します。
 普通の乗用車では、重心点は全高の36~40%辺りにありますが、多くのクルマで運転手のHポイント(ヒップポイントではありません、坐骨結節点です。着座姿勢の人体の重心点か、ややその下辺りのポイントです)は車両重心のやや上にあり、乗員が乗る事によって車両重心点が上がってしまいます。
 単純に操縦安定性の物理的性能だけを考えると重心点は低いほどヨイので、巨大なクーペや小型のセダンに4WDや強力なターボエンジンを載せ、高度なマルチリンク・サスで武装しても、ペッタンコの本格的スポーツカーには成り得ません。

 最後に核弾頭級(?)バクダン発言。

 スバルのクルマはエンジンが上下方向に薄いので重心点が低いと思われがちですが(カタログにもそぅ書いてありますが)、実際に重心高を計測するとそぅとも言い切れません。(カタログに書いてある事は・・・?)
 エンジンは確かにウスッペラですがそのマウント位置が高く(エンジンフードを開けると、何故か『すぐそこ』にクランクプーリが見えますね。エンジンが低いなら、通常のクルマと同じ様にずっと下の方にクランクプーリが見えてもヨイはずです)、それが重心高が高い主たる原因ではないかと考えられます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
前後重量配分より重心なんですね。
たぶん自分以外にもこの回答みて唖然としている方多いかもしれませんね
確かにボンネット開けると上の方までびっちリ詰まってるんで
疑問に思ってましたが重心高いんですね。

一つ聞かせてくださいカタログ等で低重心になる指針等ありますか
あれば教えてください

大きい爆弾ありがとうございました。
(すみません私の質問以上に勉強になるお答えなのですが
 質問の回答とは違いますので締め切る際のポイントは少なめです
 ご理解ください)

お礼日時:2003/03/13 12:49

車検証に、前後の軸重として、記載してあるはずです。

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この回答へのお礼

ありがとうございます
一応車検証に記載してあるのは知っていたのですが
メーカーが公表と言うか売りにしていないのが気になりましたので・・
スポーツ走行にはフロントヘビー(6:4)は向かないのかなと思いまして・・

お礼日時:2003/03/12 23:02

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