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今回の皆既日食を取り上げた番組の中で、観察の注意として、すすを付けたガラス、サングラス、ネガフィルム、黒い下敷き ・・・ これらを通して直接日食を見るのは危険という警告が多かったですね。

これらは遮光性が低いために、例えるなら虫眼鏡で太陽の光を紙に当てると最後に煙が出て火がつくのと同じ現象が、目の網膜に発生して最悪の場合は失明につながるという事でした。

どの番組でも同じ警告がされていたのですが、今日の産経新聞の社説を見ると驚きました。

http://sankei.jp.msn.com/science/science/090723/ …

ちょうど真ん中あたりの部分なのですが、「これらの警告は間違っている、今の大人や途上国の子供たちが失明したのか」 と、テレビが行なった警告を批判しています。 要は長く見続けなければ何も問題無いと。

どっちが本当なのですか?

因みに私はテレビの警告を信じて、直接日食を見なかったです。 もしかして騙されたのかな ・・・

A 回答 (10件)

 昔から日食の度に不適切な道具で観察を試みて目にダメージを受けたという事例は報道されています。


 そういう意味では、

>煤(すす)をつけたガラスで眺めた今の大人の世代や途上国の子供たちが失明したのか。

 という記事は、そういう事例が報道されていたことを失念していたか知らなかった、ということになるでしょう。まあ失明まで至ってしまったという事例は私も記憶にありませんが。

 ただ、「なぜ危険なのか」という理由については、少なくとも紫外線のせいではありません。
 サングラスや煤ガラスなどの半端な道具を使っても、No.3さんが書かれているとおり紫外線はほとんど「色物」には吸収されてしまうのでリスクは低いです。

 「オゾン層の破壊によって紫外線量が増えているから」という理由に至っては噴飯モノです。科学知識以前に科学的思考がまったくできていないことを露呈してしまっています。
 地球の紫外線量がこの20年間で10%前後増加しているのは事実ですが、地域差、季節差がそれ以上に大きいので、20年前の田舎より現在の都会の方が紫外線量は少ないことすら普通にあり得ます。(紫外線量は大気が汚染された都会の方が少ない)
 早い話、20年前の那覇の紫外線量は、現在の札幌の倍近いわけです。

 また、私たちは日常生活で常時紫外線に暴露されています。屋内ですら、屋外の10%程度の紫外線に暴露されています。
 雪山や海岸でいわゆる「雪盲」になるリスクが高くなるのは、雪面が約80%、水面、砂浜がそれぞれ10~20%程度の紫外線反射率を持つため、紫外線暴露量が上がるからですが、そうすると日食観察で10分程度太陽を見るより、1日海水浴に行った方が遙かに紫外線暴露量は遙かに多くなります。オゾン層が破壊されたから煤ガラスで日食を見てはいけない、というのが正しければ、海水浴に行ったら即失明、ということになってしまいます。雪山だとひとたまりもないですね。

 まあ、知ったかぶりをする似非専門家には注意して下さい。

 紫外線については下記サイトが詳しいです。

http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_manual.html

 国立天文台が日食の観察法について注意を促したサイトがあります。

http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html

 これによると、煤ガラスや下敷き、フィルムなども「絶対ダメ」となっているのですが、注意書きをよく見ればお判りのとおり、

>このページで「やってはいけない」としている観察方法でも、適切な減光と組み合わせたり、使用する材料を適切に選んだりするなど、やり方によっては安全に日食を観察することができる場合があります。

 と書かれています。
 また、これもよく読めばお判りかと思いますが、ここで問題にされているのは紫外線ではなく赤外線です。
 つまりNo.3さんの説明が正しい、ということです。

 まあここで書かれているのは要するに、「素人が自作ツールで太陽を見るな」ということです。私も以前天体観測にはまっていた時期があったので、「太陽を見る」ことがどれだけ危険なことかは熟知しているつもりです。
 でも、望遠鏡や双眼鏡で"集光"するのならまだしも(これは本当に専門知識がないと危険)、直接観察ですから多少不適切なツールであっても長時間見なければたいしたリスクがないことも確かです。
 その意味では、件の産経新聞の記事は、特に間違ったことを書いているとは思えません。個人的にはこの記事にはまったく同意です。

 私は獣医師である程度の専門知識もありますし、仕事で強力なUV灯も使うので(それこそ直視すれば失明しかねないくらいの)紫外線の危険性についても専門知識を有するつもりなのですが、日食観察と紫外線の危険性は直接的には関係ないと思いますよ。
 紫外線で目をやられるくらいのツールであれば、それ以前に絶対的な遮光不足か赤外線の影響で失明してしまっているでしょう。

 ちなみに私は今回の日食は煤ガラスで観察しました。
 あまり煤を乗せすぎるとまるっきり太陽が見えなくなってしまいますので、濃いところから薄いところまでグラデーションをつけるように煤を乗せて作製しています。そうすると"ちょうど良い"煤の乗り方の場所があるわけです。
 まあ確かに「半端な」作り方だと危険だとは思います。
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この回答へのお礼

有難うございました。詳しく解説して頂いて感謝しています。
太陽光の中にも紫外線と赤外線があって、人体に及ぼす影響がそれぞれ異なるというのは何となく理解できました。気をつけなければいけないのは、どちらかと言えば赤外線の方なんですね。
テレビと産経新聞の意見が対立しているように感じたのですが、「どちらも正解」と言えるのかなと感じています。
有難うございました。

お礼日時:2009/07/24 10:50

 No.6のJagar39です。


 紫外線は今回の質問にはほとんど関係がないのですが、話のついでにサングラスの話を。

 私は裸眼なのでメガネのことはよく知らないのですが、通常のガラスのレンズは基本的に紫外線をカットしません。なのでUVカット処理をしたレンズでないと雪山で雪盲になる危険があります。というよりほぼ確実に雪盲になります。
 昔の安い車のウインドウはUVカットガラスでなかったので、晴れた日に車に乗っているだけで日焼けしたりしてましたね。

 それに対し、プラスチックはある程度紫外線を吸収します。ポリカーボネートのレンズでしたら、無加工でも90%以上の紫外線をカットします。
 ですから、プラスチックのサングラスは安物であってもUVカットガラスでない通常のメガネよりは対紫外線効果が期待できるのです。
 それと私は裸眼なので使いませんが、コンタクトレンズも紫外線をカットするそうです。

 私は雪山にも登りますし自転車にも乗るのでサングラスには非常に拘ってます。今数えたら5つ持ってました。
 私が持っているサングラスで一番安いのは1,500円で一番高いのは2万円台半ばなのですが、一番安い1,500円のサングラスでも「レンズのUVカット機能」そのものにはまったく問題ありません。

 「デキの悪いサングラス」というのは、レンズの光学性能が甘くて僅かに視界が歪むものとか、フィット感が弱くて風を巻き込んだり曇りやすかったりするものとか、レンズ以外の例えば横の隙間などから光が入ってきてしまうものです。
 視界の歪みに関しては2万円以上する高額なサングラスでも、登山や自転車にはまったく問題なくてもテニスの試合には使い物にならないものがあります。
 登山用のサングラスには、横からの光の侵入を抑えるために革製のカバーが付いているものもあります。自転車用のサングラスは顔に隙間なくピタリとフィットするものでないと嫌だ、という人もいます。私はそこまで拘りませんが、フィット感が悪いと目に風が巻き込むので非常に疲れやすいです。
 また、大汗をかいている時はサングラスが曇りやすくて困るのですが、自転車用だと走行風を導入して曇り止め機能を持たせるような製品があります。登山にはあまり役に立ちませんが(走行風を期待できるほどの速度で移動しないから)。

 というように、サングラスの良し悪しは用途別にかなり細かい要求があり、それを満たすか満たさないかで決まるのであって、紫外線吸収率なんて「サングラス」として販売されている製品ではどれも不足はありません。ただの色つきガラスのものなどはまた別ですが。
 あ、釣り人だと偏光レンズでないと使い物になりませんしね。

 雪盲には2回なったことがあります。1回は雪山で、1回は仕事でUVランプを裸眼で直視してしまったためです。30秒ほどなのですが。
 原因となるUVの暴露が昼間で、雪盲の発症は2回ともその夜中です。見えない、とかいう問題ではなく、「痛くて目を開けることができない」というのが雪盲の症状です。ほんと、七転八倒とはこのことでした。
 特に2回目のUVランプ直視の時は、眼科医に「もう少しで失明するところだった」と言われましたが、2回とも回復して障害は残っていません。1.5だった視力が1.0に落ちたくらいです(雪盲になって数年経ってからなので、単に年のせいかもしれませんが)。まあ年取ってから白内障になるのかもしれませんが。

 何の変哲もない100円ショップで売っているような透明なプラスチックの定規でも、充分紫外線をカットします。
 殺菌灯が点いた部屋の作業台に紙とその上に定規を置いておくと、紙が定規の部分だけを残して真っ茶色に紫外線焼けします。定規そのものも紫外線焼けして、酷い時は曲がったりしますが。

 余談ですが雪山で雪盲になったのは、サングラスを風に飛ばされたからでした。フィット感が悪いサングラスをかけ直そうと外した瞬間、突風に持って行かれたというわけです。
 それ以来、サングラスのフィット感には非常に拘るようになりましたし、必ず予備のサングラスを持つようになりました。

 まあとにかく、今回の質問の「半端なツールで太陽を観察すると何故危険なのか」には、紫外線はとりあえずあまり関係ない、という話でした。
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この回答へのお礼

とても興味深いお話、有難うございました。
私はサングラスをかける習慣が無いのですが、なるほど用途によって色々なスタイルがあるのですね。
西洋人がよくサングラスを常用するのは瞳の色がうすく遮光性が低いからと聞いた事があります。
それに対して日本人は濃い茶色か黒色の瞳の人が多いですから、西洋人に比べたら目が強いとも。
ただ昔と違って紫外線の量が増えたようですから、長時間外に出る時はサングラスをかけるようにした方が良いのでしょうね。
貴重な体験談に感謝します。

お礼日時:2009/07/24 11:06

ススについては、私は、適切に加工していたなら、大丈夫だと思いますよ。

ススは、黒体ですから、全波長をカットできるはずですし。
同じことは、雲にもいえます。散乱で減光しますが、基本的に特定の波長だけ減光するということは、ないと思いますし。

危ないのは、黒いプラスチックやサングラスです。人工的に着色したものは、可視光だけをカットしていることがあります。
そうなると、暗いと思って瞳孔が開きますが、赤外線や紫外線は目一杯目の中に入ってくるということがあります。

要は、程度の問題です。人間ですから、まぶしいと目を見開いては、見ませんよね。エネルギーはほとんどそのままで暗いと感じる方が危ないんです.出来の悪いサングラスは、雪山や海上で作業をする人、スキーヤーや釣り人は、使いません。紫外線をカットできる眼鏡の方が役立つことを知っているからです。
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この回答へのお礼

有難うございました。要は「程度問題」という事になるのでしょうね。
こういう私も普段、空を見上げて「今日はいい天気だ」と感じる時がありますが、その時は太陽光をまともに見ているはずです。
無論、すぐに目をそらしていますが ・・

お礼日時:2009/07/24 10:57

すすを付けたガラスで太陽を見ると後遺症が残る可能性があるかないかと問われれば、「ある」と答える以外に無いでしょう。

しかし、「すすを付けたガラスで太陽を見ると危ないです」というのは「海水浴に行くと、海で溺れてしまう可能性があるので危ないです」というのと同じ類いの警告です。毎年どれだけの人が海で溺れていることでしょう。さて貴方に質問しますが、だから海水浴行くのは止めておきますか?
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この回答へのお礼

有難うございました。
たしかに何をするにしても「絶対に」安全というものは無いですね。
どんなに安全に見えても多少のリスクが内在しているでしょうし、日食の観察も危険であり安全でもあるというのが答えかなと感じました。

お礼日時:2009/07/24 10:54

最近のローソクはあまり煤が出ないらしいです。


昔のローソクは盛大に煤が出たので煤ガラスが簡単に作れた。
今のローソク(たぶん仏壇用かケーキ用)は煤が少ないので十分な性能の煤ガラスを作るのが難しいのではないかと。
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この回答へのお礼

有難うございました。
ウチでも法事の時などにローソクを使用しますが、そう言えばそんなに煤は出ませんねえ。言われて気がつきました。

お礼日時:2009/07/24 10:51

「専用の日食グラスを使わないと失明の恐れがある」・・そうですよ、恐れがある。

つまり可能性がある。

誰も必ず「失明する」とは言ってないと思いますよ。

さすがサンケイ、重箱の隅の突っつきは得意ですね。
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この回答へのお礼

有難うございました。
たしかに「恐れがある」と警告していたと思います。

お礼日時:2009/07/24 10:38

こちらもどうぞ。


http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5143003.html
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この回答へのお礼

有難うございました。私と全く同じ質問をした人がいたのですね。
でも、太陽性網膜炎という病気があるのを始めて知りました。
やっぱり簡易な方法で太陽を見るのは危ないわけですね。
テレビでやっていた警告は間違っていなかったという事になりますね。

お礼日時:2009/07/24 10:36

長く見続けなければOKというのは正しいです。

でも夢中になると分単位で見てしまいますよね。子供に言ってもいうこときくとは限らないでしょうし。

ススガラスは十分に厚くススを乗せれば安全ですが、それも素人がちゃんとできるかというとはなはだ疑問ですし。

ネガフィルムも白黒フィルムなら安全ですが、カラーフィルムは赤外線素通しなのでダメです。今時白黒フィルムなんて持ってる人いないですよね。

黒い下敷も、着色がカーボンブラック等でなく、染料系であった場合は赤外線素通しなのでアウトです。

サングラスは遮光率が低すぎますし、黒い下敷と同じである可能性もあり危険です。

そういう意味での警告だったと思っています。

今回私は、600mmf8相当の望遠レンズに約1/3200に減光するフィルタをつけて、一眼レフカメラのファインダーで観測しました。赤外線も吸収されることは確認済です。晴天時だと減光率は約1/12800にすることが多いです。

もちろん、肉眼でも状況を見るためにちらちらと太陽を見ていました。

紫外線は有色であればたいがいのものでよく吸収されるのでそれほど心配はないかと。
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この回答へのお礼

有難うございました。赤外線が問題になるわけですね。
ただ、長く見続けなければ実際には問題無いと考えるべきなんですね。
それでも今回の日食で網膜に多少の障害をおこした人はいるでしょうね。

お礼日時:2009/07/24 10:30

昔は良かった、というやつです。



現在地球ではオゾン層の低下により紫外線の量が過去に比べて増えています、昔はあの観察方法でも良かったし、それの影響も少なかったですから、それを知らないで?あの論説が科学の無知を露呈していますね(^^;

それから目への影響は急性では無いって事です、蓄積して何年かして症状として出てきます。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、今の紫外線の量は昔と違うのですね。やっぱり簡単な遮光物では目を傷めそうです。
何年かして目に障害が出ても原因が分からないようですから、メディアはいい加減な事を言わないでほしいものです。

お礼日時:2009/07/23 13:30

紫外線による障害は「急性」ではないのです。


時間を経過してから次第に現れる場合がほとんどです。
以前スキー場でゴーグル無しで一日めは何も無くて、二日目になったら何も見えないという事故が頻発しました。「雪盲」と呼ばれます。比較的軽ければ一週間ほどで一応直りますが、永続的な視覚障害が残ります。
現在の「眼科」学では太陽紫外線は非常に嫌われます。
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この回答へのお礼

早速のご回答、有難うございました。
お説では、やはりテレビの警告どおり簡単な遮光物で日食を観察するのは危険という事になりますよね。
となると、今日の産経新聞は間違った報道をした事になるのですが ・・・

お礼日時:2009/07/23 11:52

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