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私は学生で麻酔について勉強しているところです。
麻酔の条件に対しての理由がどこを調べてもわかりません。
私なりの解釈で考えているのですが、もっと大切なことや、答えが違うのではと思っています。
知識のなさからくるものだとも思っていますが、わかる方教えてください。

麻酔薬の条件
1.意識の消失
2.痛みの消失
3.有害反射の抑制
4.筋緊張の消失

その理由として
1・・意識がないほうが、オペ中の恐怖を取り除けるため。
   恐怖で緊張すると筋緊張してしまうため。

2・・痛みがあると、血圧の上昇や脈拍の増加で脳出血や心筋梗塞などを
   起こしうるため。
   痛みで手術中暴れる可能性があり、それを防止するため。

3・・分泌物の増加、脈拍の増加や低下で麻酔薬の効き目を低下させてし
   まう。また脈拍の低下による心臓停止を防止する

4・・筋緊張があると麻酔が効きにくい?これは全くわかりません

このような解釈でいいのでしょうか?
わかる方教えてください
お願いします。

A 回答 (2件)

これは、麻酔というよりは『全身麻酔の4条件』ですね。



まず、意識があれば当然全身麻酔ではありません。
でも、意識が無くても体が痛みを感じていては麻酔とは呼びません(そこが、単なる睡眠と異なる点でしょう)。
意識も痛みも無かったとしても、患者が動き続けていたら手術はできません。ですから、体の動きを止める必要があります(ですので、正確には「体動の消失」と呼ぶべきでしょう)。
また、意識も痛みも無く、体が動いていなくても、例えば開腹手術で内蔵を引っ張った時に反射が起きて心拍数が下がったりしたら危険ですので、そのような有害な反射も抑制しなくてはいけません。

 一般に、理想の全身麻酔は「患者さんの記憶に残らないのは当然として、患者さんの無意識が自分が手術されている事に気がつかない状態を保つ」というものです。ですので、たとえ記憶に残っていなくても不十分な鎮痛のせいでサイトカインやストレスホルモンの類いが分泌されてしまうようでは良くないのです。

 以上、回答させていただきます。何か判らない点などございましたら、またご質問ください。

この回答への補足

ありがとうございます。
書き忘れたようでこれは全身麻酔の4条件でした。

ほぼyamahasecaさんの言っていることは分かりました。
全身麻酔のなかで、意識の消失に対して、も当たり前のこととか思い浮かばなかったので、役に立ちました。
しかし、やっぱり分からないことがあるのですが
4の筋緊張の消失はどういう医学的な根拠があるのかをもう一度教えて頂けますか?
お願いします。

補足日時:2009/08/23 05:21
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 一部、「体動の消失」のことを「筋弛緩」と書いている教科書もありますが、この記述は正確ではないと私は考えます。

実際、今から15年くらい前(ラリンゲアルマスクが出る前)は、四肢の短時間の手術などでは自発呼吸を残したままマスクで(気管挿管なしで)全身麻酔を行なっておりました。今はレミフェンタニルが頻用されており、その強力な呼吸抑制作用によって自発呼吸下での全身麻酔はやりづらくなってはおりますが、症例によってはあえてレミフェンタニルを使用せずに全身麻酔を自発呼吸下で行うこともございます。
 さて、開腹手術や開胸手術、絶対に体動を抑えたい手術(顕微鏡手術とか)などでなければ、手術中の筋弛緩は必須ではありません(逆に、開腹手術などで筋弛緩が不十分であれば、腸管がお腹からベロベロ出てきて、手術が終わってもお腹を閉じることができません)。エーテルの時代はいざしらず、現在使用されている全身麻酔のお薬は、それ自体の筋弛緩作用はあまりございません。ですので、「本当の筋弛緩」が必要な場合は別に筋弛緩薬を使用します(これは余談ですが、今の全身麻酔薬は鎮痛作用もそれほど強くないか全くございませんので、手術中は麻薬などの鎮痛薬や神経ブロックの併用が必須です。このように、麻酔の各要素をそれぞれいろいろな薬を組み合わせることによって「全身麻酔の状態を創り出す」という方法を、「バランス麻酔」と申します。閑話休題)。
 他方、本当の筋弛緩までは必要ない場合。全身麻酔中適切な麻酔深度が保たれていると、通常は筋肉の緊張が取れております。ですので、そのような場合は特に筋緊張を取ろうとしなくても、結果的にそのような状態になっていると言えます。逆に、筋肉が緊張している場合は、麻酔の深さなどの見直し(あるいは、まれな合併症の発生の確認???)が必要だと思います。
 このような回答でよろしいでしょうか???何かございましたら、またご質問ください。
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この回答へのお礼

ちょっと難しかったけど理解できました。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/02/07 08:29

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