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完全房室ブロックと言う病名でペースメーカーをつけることに

私の母親のことなのですが、
先日ペースメーカーをつける手術を受けました
医師の説明だと、約2時間ほどだろうということでしたが
実際は、3時間半かかり部屋を出てきました。

その後医師からの説明では、
ペースメーカーから出ている電極が
1本は(心室)いい位置につけることができたが
もう1本(心房)が途中で引っかっかってしまい
どこにとまっているかわからないとのことなのです。
実際心房のどこかに引っかかり信号は送れているとのことでしたが
外れてしまう可能性もあるとか
心室の動きが悪かったので、最悪心房のほうは機能しなくてもとか
不安がることばかり言ってくるのです

ここから質問なのですが
今回の手術は、医療ミスなのでしょうか?
有り得ることなのでしょうか?
医師からは、前例がないので
検査していきましょうとのことでした。
できれば、専門の方からのご回答をお聞きしたいのですが。
宜しくお願いいたします。

A 回答 (1件)

正常に心拍を打つ場合、はじめに心房が収縮して血液を心室に入れ、次にその興奮が心室に伝わり心室が収縮します



この心房から心室への興奮の伝わりが途絶えてしまったのが完全房室ブロックです
心房は通常通りに1分間に70回収縮しても心室にはそれが伝わらず、そのままでは心室が動かず心臓からの拍出が止まりかねませんが、心室の予備機能で40回ほどの脈はなんとか保たれることが多いものです
しかしこれは普通の脈のように行動によって増えるようなことがありませんのでやはり心臓の拍出は不足ですし、さらに重症の不整脈の原因になりますので通常に近い脈に戻すためにペースメーカーが用いられます

まず必要なのが心室の動きを普通並みにすることで、初期のペースメーカーでは心室だけに電極を入れ、60~70回電気刺激をして心室の動く回数を増やしました
このタイプでは心房の動きに関係なく心室が動きますので心房が動いたことで心室に多く血液を入れていたいわばターボチャージャーの効果が生かせません
そこで心房にも電極を入れ心房内の心電図を検出してそれに合わせて心室を刺激するのが現在の完全房室ブロックに対する基本形です
心房は検出するごが主目的で、刺激することを期待することはそれほど多くありません
また、この心房の動きを生かすことは心房の脈拍がバラバラになってしまっている心房細動の方には元々使えないものです

ペースメーカー本体は鎖骨近くに植え込み、そこの静脈を通じて右心房~右心室に電極が入ります
静脈から右心室の電極を置く所は比較的まっすぐですので入れやすいものです
右心房に置く位置は逆に横上方向ですから静脈からJ字状になった電極を使いますが、角度がある分挿入しにくかったり、ずれることがあります

手術前の説明ではより重要な電極による穿孔~出血や感染などについて話があったことでしょう
それよりは発生した場合の不都合は少ないものの今回のような留置困難の可能性はゼロではありません

どうしても電極をしっかりと付けなければならない場合は胸を開いて心臓に直接縫いつける方法を使わなければならないことも僅かですがありえます

参考URL:http://www.pacemaker-navi.jp/pacemaker/index04.h …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
とても、参考になりました。
何も知識がなかったもので、手術と聞いただけでも
ビックリしていたときに、1本がうまくついていないと
聞かされ、その後を考えると・・・

ですが、ご回答にて安心とその後に道が開けたように思えます。
本当にありがとうございました

お礼日時:2010/02/25 08:45

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