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現在某輸入車に乗っています。
最高出力は1600ccで100馬力なのですが、国産車と比べると低い値ですよね。
他の輸入車をみても1600ccクラスでも90馬力前後の車が多いですが、国産車だと1500ccでもほとんどの車が100馬力オーバーです。
ですが、実際乗ってみると馬力の小さい輸入車のほうが、運転しやすいような気がするんです。
友人に聞くと「国産車は低速のトルクがうすいから」とのことでしたが、ゴー&ストップの多い日本だからこそ、低速で乗りやすいようにした方がいいと思うんですが、何か訳があるんでしょうか?

A 回答 (7件)

 クルマの設計屋です。


 御指摘の点に関しましては、現実的な理由があります。

1.特に欧州車に言えることですが・・・欧州は殆ど陸続きなので、どの国のクルマもドイツのアウトバーン走行を考慮しなければなりません。
 このアウトバーン、実はエンジンや駆動系にとっては、サーキット走行より過酷です。(レッドゾーンギリギリの回転数でエンジンが『吹け切った』まま1時間以上も走行する事はサーキットではありませんが、アウトバーンでは当たり前です。)
 エンジンの馬力とは仕事率を指しており、単にチカラが出ているとゆぅワケでは無く回転数が大きく寄与している事はご存知ですね?(中学の物理レベルの話です。)
 回転数を上げるとゆぅ事はピストンスピード(ピストンが上下するスピード)を早める事を意味しますが、この数値はエンジンの寿命にダイレクトに影響します。
 よって、アウトバーン走行を念頭に置いてクルマを設計する場合、耐久性を勘案すると回転数をヤミクモに上げて馬力を稼ぐ事は出来ません。
 実際に日本車でも、欧州向けにはピーク回転数を落として輸出しています。この回転数のちょっとした低さが、表示上の馬力の低さとなって現れます。

2.これは、イギリスの某有名スポーツカーメーカー(ハンドリング技術でドイツのポルシェと並び世界一と言われているメーカです)のエンジニアと一緒に仕事をした時の事です・・・・連中は、日本車の大馬力エンジンを『スロットルに対するリニアリティが低く、高級スポーツカーらしくない』としきりに言っていました。
 彼らは、小排気量の4気筒エンジンを作る時でさえフラットなトルク特性(=どの回転数でアクセルを開けても同様のトルクが発生し、似た加速感が得られることになります)を考慮してエンジンをチューニングする様で、彼等に言わせると、途中の回転数から倍の数のバルブが開いて普通のレッドゾーンの回転数で最大トルクが出るエンジンなどは『面白くない』(!)そぅです。
 その後色々な輸入車を実際にテストしてみると、イギリス車に限らずドイツ車でもフランス車でも、同様のエンジンチューンの傾向がある事が判りました。(イタ車はちょっと違いますが。)
 実際にデータを調べますと・・・リッター100馬力を超えたNAエンジンは、欧州ではコスワース製ぐらいしか思いつきませんが、しかしほぼ10kgf・mというリッター当りトルクは、欧州の量産エンジンでは‘80年代末には実現しています。(ご存知の様に日本車でリッター10kgf・mを超えたのはここ数年ですね。)
 この辺りのエンジン特性の違いが、

>実際乗ってみると馬力の小さい輸入車のほうが、
>運転しやすいような気がするんです。

というフィーリングの違いとなって現れているのでしょう。

3.単純に技術レベルが違う
 バカ馬力を出して、しかし市販車レベルの耐久性を持たせる技術が、欧米のメーカは遅れているとは言えます。もっとも、上記の理由から欧州メーカではそんな技術にカネをかける必要性が無かったから、とも言えそうですが・・・しかしバカ馬力/高回転で有名なイタリア製スーパーカー群は、どれも2~3万km程度の耐久性しかメーカで検証されていないので、ま、本質的にはこの面では日本の方が進んでいる、と考えても差し支えない様に思います。
 
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

欧州の事情まで説明していただきありがとうございます。
確かに以前、仕事でヨーロッパに行ったときに、先方の運転で高速道路に乗りましたが、常時150km/hオーバーで走っていましたね(車は普通のゴルフでした)。
回転数まで見てませんでしたが、こういう乗り方が常だとエンジンの作り方も変わってくるんでしょうね。

お礼日時:2003/06/16 22:29

No.2です、ちょっと補足しますね(笑)



>そう単純ではないのかな

そうなんです・・・・
燃費のところの差で、ある程度想像が出来たと思いますが、
この両者では、重さがずいぶん違います。

ゴルフは1250kgですからパワーウエイトレシオは12.25ps/kg
トヨタは1040kgで9.04ps/kgと、1090kgの6.81ps/kgとなります。
少しでも軽い方が、出足も燃費も良くなるものです。
でも1090kgの160psが、ゴルフと燃費が変わらないのは、
トルクの発生回転が高いので、そのぶん余計にアクセルを
大きく開けなくてはならないせいでしょう。

反対に車体が重いと、一定の巡航速度で走行を続けるには
かえって燃費が良くなるものです。
またゴルフが重いのは、それだけ頑丈に作ってある証拠です。

ちなみにゴルフは現行のモデルなのですが、トヨタの方は
1600ccのエンジンが少ないので、かなり古いものです。
いまではこの排気量で、これほど軽い車体は無いでしょうね。

総じて欧州車は、国産車に比較して高速道路の走行を
得意としていると思います。
反対に国産車は、むしろ低速での加減速が得意だと思います。
もちろん、車種やグレードによっても、多少の違いが
あるとは思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2003/06/16 22:18

やはり、みなさんが指摘されているように日本では、馬力重視の傾向があります。

馬力は、最高速度くらいにしか関係しないので、ほとんど実用性とは、無関係なのに不思議です。

ただ、カローラの昔の車種でこのような話がありました。1500ccで110馬力くらいだったと思いますが、それを低速トルク重視に改造し、マイナーチェンジをすることになりました。低速トルク重視だと計算上は、馬力は、減ります。本当は、90馬力くらいにしたかったのだろうと思いましたが、販売サイドから、100馬力を切ると売りにくいと言われ、100馬力を切れなかったようです。

もともと馬力がどのようなものか説明しないで、売っていたからこうなったのかもしれませんが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

100馬力を切ると売りづらい・・・そうなんですか。

確かに日本はカローラよりマーク2、マーク2よりクラウンが偉いって風潮がありますよね。その流れで、「馬力も大きい方が良い」となっているんですかね。

お礼日時:2003/06/16 22:18

低速で乗りやすい車、言い換えれば


低速でのトルクが高い車は売れないから
あまり作らないのでしょう。

売れない理由ですが
1)トルク*回転数が馬力なので、
  高速型のエンジンにしないと馬力表記が低くなる

2)低速型エンジンの車でも、評論家はエンジンを
  ブン廻す。
  そして、高速の伸びがない、音だけでパワーが出ない
  といった、低い評価を下す

という2点だと思います。

日本は自動車評論家が力を持っていますから
その方々に嫌われる車はダメです。

でも、評論家の意見って、本当に不思議で、
低速型の車も高速型の車も同じ尺度で見ているとしか
思えません。

私が乗っている車はどの評論家も最低の評価なのですが、
売れ行きは良く、私も満足しています。
ただ、すべてのメーカーがこういう評価を受けて
我慢して車を売るのは難しいでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

評論家については同感です。「俺はレースするために車を買うんじゃねぇ」ってね。
やはり試乗して、自分で納得して買うのがいちばんですかねぇ。
といいながら、評論家の書いたものは気になっちゃいますしね。普通の人のための評価をして欲しいです。

お礼日時:2003/06/14 23:53

馬力というのは


簡単に言うと
トルク×回転数
であらわすことができるのですが、
 見てお分かりのよう 回転数が高いところで
トルクを大きくするようなセッティングの方が
大きくなります。
 日本ではなぜか 馬力信仰があって
馬力の数値が大きい方がいい という風に
なっていて そのことが宣伝文句として
売りやすいため 今のような状況が
出来上がってきた経緯があります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

馬力信仰ですか。
100km/h制限の日本で大パワーは必要ないような気がしますが・・・。

でも実際は最高出力を見て車を買う人が多いのかもしれませんね。

国産車の高回転・高パワーの訳、納得、納得です。

そういえば、家電などでも国産はいかに多機能かというのを売りにしてますもんね。そういうのに日本人は弱いのかなぁ。

お礼日時:2003/06/14 20:13

そうですか?・・・比較する車種によると思いますが(汗)



例えばドイツ車のゴルフの、1600ccエンジンの出力は
4気筒SOHC 102ps/5600rpm 15.1kgm/3800rpm 燃費12.0km/Lです。
これに対して、トヨタの1600ccのエンジンですと、
4気筒DOHC 115ps/6000rpm 15.0kgm/4800rpm 燃費14.6 km/L。
ところがまったく同じトヨタエンジンでも、仕様によっては
4気筒DOHC 160ps/7400rpm 16.5kgm/5200rpm 燃費12.6 km/L。

排気量が同じですが上が16バルブ、下は20バルブのエンジンです。
まったく同じ車種に搭載されていて、グレードだけが違います。
残念ですが、輸入車にはこのような細かな選択車種はありません。

出力を上げれば燃費が下がり、燃費を上げれば出力は下がります。
また発進の時に、引っ張るために重要なトルクの発生回転は、
低いほど力強く感じるものです。
従って比較する車種によって、印象は異なるものと思います。

ちなみに国産のAT車は、特に踏み始めを敏感にしていますので、
国内の市街地走行については、むしろ輸入車より反応が良いと
言われています、もちろんただの「ごまかし」ですが(笑)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

ゴルフ:4気筒SOHC 102ps/5600rpm 15.1kgm/3800rpm
トヨタ:4気筒DOHC 115ps/6000rpm 15.0kgm/4800rpm
まさに私の疑問はこれなんです。低回転でトルクが出ているゴルフの方が運転しやすいような気がするんですが(そう単純ではないのかな)・・・。

踏み込みの反応についてはその通りで、予想以上出足でびっくりするような車ありますよね。でも、出足だけという車も多いような・・・

お礼日時:2003/06/14 19:54

馬力といっても測り方によって変わります。



日本でも昔の計り方だとグロス馬力と現在のネット馬力があります。

昔はエンジンシャフトから直接測っていました。補機類はなしです。ラジエターやオイルネータなどは外して測定されていました。

現在は補機類は装着した状態で、確かギアボックスの出力で馬力測定をしてたんじゃあないかな?

ドイツでは最終的なタイヤの軸で馬力を測定しています。他の国でもデフあたりから馬力を測定しているようです。

つまりカタログ馬力と実馬力の違いでしょう。それに車自体のチューニング方法もありますので。ギヤだとか車両重量だとか…。

あるコンパクトカーはギヤ比を落として町乗りではキビキビ走りますが、ギア比が低いので高速道路では最高速は低くなります。馬力を補うチューニングですが、このようなデメリットもあります。

日本のメーカーは、平均的にオールマティに作りますので、ご指摘なような事もあるかと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

国によって測定方法が違うんですね。

お礼日時:2003/06/14 19:37

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