
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
具体的な適用例がかかれていないので、油圧ポンプでシリンダを伸縮させる場合で説明します。
伸縮している途中では高圧の油がシリンダに流入しますが、伸びきったところ(ストロークエンド)では油は「封じ込め」になります。一般には油圧ポンプは連続的に回っているので、もし油の逃げ場がなければ油圧ポンプ内で羽根車が油をかき回し続けることになってしまいます。そこで配管内に一定以上の圧力がかかると自動的にタンクに油を戻す回路(リリーフ)が必ず備わっています。
リリーフは「リリーフ弁」を設ける場合とポンプ自体がリリーフする構造になっています。
タンクに戻る回路を「ドレン」といい、戻り油はタンクに大気解放で戻ってきます。したがって戻り配管には流速分の圧しか掛かっていません。
シリンダを縮めるときに行き場を失って余る油は切り替え弁によってドレン回路に導かれてタンクに戻ります。
従って油圧回路で耐圧になっているのはポンプ出側から切り替え弁、リリーフ弁、シリンダの行き戻りまでの配管であり、切り替え弁から作動油タンクまでは一般に耐圧にする必然性はありません。
ただし、個別用途に応じて予期せぬ事故も想定して耐圧とすべきか検討を必要とします。
また消防検査に通る必要があるので設計の段階で消防や油圧機器メーカー(川重、内田、油研、NABCO、不二越など)に相談することをお勧めします。
一部の特殊なシリンダ(モーターとポンプと作動油タンクが一体となった物)などは全体を耐圧構造にすることがあります。
参考書
新・知りたい油圧〈基礎編〉
不二越ハイドロニクスチーム (著)
ジャパンマシニスト社 単行本 - 325 p 基礎編 巻 (1993/04/01) 価格: ¥3,500
参考書(町工場専門書店)
参考URL:http://www.sisakubankin.com/a-mmm/matikouba/1001 …
No.3
- 回答日時:
一般的な油圧機械は、タンクから油圧ポンプに油を引き込んで加圧し、レギュレーターバルブ(圧力調整)を通して油圧シリンダーに送られます。
で、油圧シリンダーにいかなかった油は、そのままタンクに戻ります。
ですからタンクの耐圧性は必要有りません。
作動油給油口の蓋を開けても油は噴き出したりしません。
No.2
- 回答日時:
例えば車の油圧ブレーキなどの場合、オイルタンクの下部に
作動用のシリンダーが設けてあり、ピストンが伸びている時は
作動するオイルとタンクのオイルは繋がっており、
ピストンを動かすと、その繋がっている部分を閉じて
油圧は可動用のピストンに掛かるようになっています。
これは油圧のラインにエアを混入させないためと、
オイルが熱で膨張して、圧力に変化を生じさせないためです。
密閉したオイル空間は気温の変化でさえ、その体積が
変わってしまうものです。
従って作動していないときは、シリンダー内を開放して、
タンク内と繋げることによって、圧力の変化を抑えているのです。
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