アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

「気圧配置」について
 「日本の冬は西高東低の気圧配置で、日本海側は雨や雪が多く、太平洋側は乾燥する」と言うのは良く聞く話です。
 一方、夏はその逆の「東高西低」の気圧配置になることが多いらしいのですが、それで今度は日本海側の方が乾燥し、太平洋側に雨が多い・・・と思いきや、実際はそうならないのは何故でしょうか?

A 回答 (8件)

 質問者様は夏冬の気圧配置について「ほぼ逆」とお考えのようですが、決して「ほぼ」どころではありません。

確かに日本列島に対してどちら側に高気圧や低気圧があるかという意味では逆と言えるかもしれませんが、所謂「真逆」からは程遠い逆です。

 冬は大陸の高気圧と太平洋の低気圧の勢力が拮抗し、ほぼ東西に配置されます。なので日本列島に縦に等圧線がいくつも連なる格好になり、これは気圧の変化が急峻であることを意味し、強い西風が吹きます。
 このため、日本海側は雨や雪が多く、太平洋側は乾燥します。

 これに対して夏は、確かに見た目は大陸側に低気圧、太平洋側に高気圧ですが、この太平洋側の高気圧は南高北低と言われるように冬の低気圧に対してかなり南に位置します。
 更にここが最も重要なところですが、高気圧の勢力が強大で、決して大陸の低気圧と拮抗してはいません。
 夏の日本列島はこの強大な高気圧にすっぽり覆われてしまうことが多く、こうなると等高線は少なく、風は殆ど吹きません。風が吹かないと言うことは、山脈を隔てた両者の気候に殆ど差が無いと言うことです。

 何となく「日本の冬は風が吹くが、夏はあまり吹かない」と言うイメージはありませんか?これはこのような気圧配置によるものです。

 従って、夏は日本海側も太平洋側も湿度・降水量共、大差ないと言うことになります。


P.S. 質問者様がいつの理科年表のどの欄をご覧になっているかわかりませんが、私の手元にあるものを見ると、例えば日本海側の代表都市である新潟と太平洋側の東京で比較すれば、湿度は若干新潟の方が高めですが、寧ろ8月の降水量は東京の方が多いです。
 湿度も、これは相対湿度ですから、平均気温の低い新潟の方が同じ水蒸気量でも高めに出ます。
 総合的に考えて両者殆ど変らないと理解した方がよいと思います(質問者様も「若干高め」と仰っているだけで、基本的にはそうお考えかと思いますが)。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。

 なるほど、私が夏冬で気圧配置が逆と言う点に固執し過ぎたところがそもそもの間違いなのですね。
 非常に分かり易く、説得力のあるご意見でした。まさに目から鱗です。

 夏場の気候に関して、日本海側も太平洋側の殆ど変らないと言うのは私も同じ認識です。
 ただ少し私の説明の仕方が悪くて、他の回答者の方に誤解を与えてしまったようです。他の回答者の皆様、すみません。

お礼日時:2010/07/29 20:04

> 小学校の頃、社会科の時間で季節風と言うのを習った際、日本列島を横断する風は夏冬で風向きが逆転すると記憶しているのですが・・・記憶違いでしょうか?



記憶違いじゃありません。
確かに教科書はそう言う記載があります。

ただ、教科書で習うことは、話しを簡単化する為に一般的なことしか触れ無い傾向にあります。
実際の気象現象は、教科書どおりにいかないこともたくさんあります。

「鯨の尾型」という気圧配置を聞いたことありませんか?
夏の太平洋高気圧に覆われるんだけど、
日本の南の海上から朝鮮半島付近に高気圧が張り出す気圧配置です。
これも夏に実によくある気圧配置です。
その時は、日本は猛暑になると言われています。

つまり朝鮮半島付近に高気圧が張り出しているので、日本の東海上の方が、朝鮮半島よりも気圧が低くなります。
そうなると朝鮮半島から日本海を経て、本州太平洋側に向かって、西~北西よりの風が吹き込みます。
太平洋側には乾燥した山越えの風が降りてくるので、猛暑になるわけです。

ただ、教科書で、そう言うことまで触れると、
おそらく質問者さんのように、夏冬で同じ風向きなの???と混乱する人が続出してきて、
教育上好ましくない(?)ので、話しを一般化する為に、
夏は太平洋からの季節風が吹くと言う教育方針にしてあるのです。

一般の人には、そのくらいの説明で良いのです。

ところが質問者さんのように、ちゃんと調べて、重箱の隅をつつくようなことに気がつく人が出てくると、
文部科学省の人達は「あちゃ~バレたか・・そこまで突っ込まないでくれよ」と、頭抱えることになるのです。

太平洋からの南東の季節風が吹く場合もある。
でも、鯨の尾型になって、日本海から西よりの風が吹くこともある・・
おそらく後者の方が多いのでしょう。だから日本海側の平均湿度が、太平洋側より上なのです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

 度々のご回答ありがとうございます。

 私のような「重箱の隅をつつく」人間には、そこまでご説明頂かないと理解できませんでした。
 お陰様でやっとかゆいところが無くなりました。

お礼日時:2010/07/25 21:48

あなたのかゆい所に手が届く回答をして差し上げましょう。



太平洋高気圧が本州付近を覆う・・・これは良いですね。

太平洋高気圧の中心は大体日本の南東海上にあります。

高気圧の周りを空気は時計回りに回転します。

東シナ海から朝鮮半島を迂回し、日本海に西から大回りして来た空気が日本海側に流れ込みます。

そして日本の脊梁山脈を越えて太平洋側に山越えの風となって吹き降りて来ます。

だから太平洋側は日本海側より乾燥している。

実際の夏は、こういう空気の流れになることが多いのです。

ほら、今関東や東海辺りで連日35度を超える猛暑になってるじゃないですか。
これは、まさにその日本海から山を越えて来た風が下降気流になっていることの現れです。

この回答への補足

 すると、気圧配置は日本列島に対して夏冬でほぼ逆(※)になるにも関らず、風の方向は日本海側から太平洋側へ吹くのは一年を通して変らないと言うことでしょうか?

 小学校の頃、社会科の時間で季節風と言うのを習った際、日本列島を横断する風は夏冬で風向きが逆転すると記憶しているのですが・・・記憶違いでしょうか?


 失礼ながら、かゆい所を通り越してますますわけがわからなくなってきました。



 ※ 上述で「ほぼ逆」と申し上げたのは冬の西高東低に対して「夏は東高西低」と言ってしまうと、それは違う「南高北低」だとか言われそうで、基本的に東北から南西方向に連なる日本列島に対してどちら側に高気圧が低気圧が配置するかと言う本質でとらえていただきたく、あえて「ほぼ逆」と言う表現をさせて頂いた次第です。

補足日時:2010/07/24 19:39
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2010/07/24 19:39

>ところが、理科年表などを見ても、7・8月の降水量や相対湿度は日本海側と太平洋側では殆ど変らないと言うか、むしろ降水量・相対湿度とも日本海側の方が若干高めですらあります。




北低、ですから日本海側が天気が悪いのは、むしろ理にかなっていませんか?
太平洋側は「太平洋高気圧に覆われて」好天が続くんだし。
    • good
    • 0

夏は南高北低と呼ばれますね。


まあ、太平洋高気圧は日本のやや東にあるのですが。

夏場は太平洋岸を中心に大雨になることが多くあります。
日本海側が乾燥とまでは行かなくとも、太平洋側との差は出ます。
    • good
    • 0

細かいですが…



夏は「南高北低」だったともいます。
    • good
    • 0

今は、まだ、完全な夏気圧配置になっていません。


梅雨です。梅雨前線が日本を支配しています。ですから、日本全体が、梅雨前線の位置の関係もありますが、湿度が高く雨も多く、乾燥せずに、湿気でいっぱいです。
この梅雨前線が完全に無くなれば、東高、西低の気圧配置になり、安定した、夏型になります。
そうなれば東高の高気圧の等圧線上に沿って、南よりの海からの湿った空気が入り、日本列島は真ん中に山が連なり、その湿った風が、山を越え日本海側に降りていくときに、フェーン現象で,乾燥し、しかも、
かなりの高温になります。
湿った厚い空気は、山沿いを上っていくときに雲、雨などを作り、地上と山頂の温度差より、高い温度、山頂に上り詰めその高い温度が乾燥しているため、山を下る空気は、地上と山頂の温度差をまともに受け
太平洋側の平地の温度より、高くなり、空気も乾燥するからです。
でも、暖かい空気が、湿度が少なく水分が無ければ、山の頂上に上れば、地上と山頂の高度の温度差のままの影響を受け、日本海側に降りた空気も、熱くならず、フェーン現象にはなりません。
湿った空気が高いところをのぼって、雲、雨、を作ると、冷却能力がその、雲、雨に奪われれるため、
フェーン現象がおきます。
真夏になれば、梅雨前線も無くなり、気圧配置も安定します。そうすれば、日本海側は、空気は乾燥し、
太平洋側は、じめじめと蒸し暑くなります。

この回答への補足

 失礼ながら、やや論点がずれているように思います。
 私の質問の仕方が悪かったかもしれませんが、昨今の天候について質問しているのではなく、一般的な日本の天候についてお尋ねしております。

 私が質問文で申し上げた「夏」とは、梅雨時の昨今のことでなく、thirdforce様の仰るところの「安定した夏型」あるいは「真夏」に相当すると思います。

 この意味での夏において、thirdforce様は「日本海側は乾燥し太平洋側は蒸し暑くなる」と仰いますが、実際そうではありません。理科年表などを見ていただければわかると思います。

 この矛盾について、お答え願えればと思います。

補足日時:2010/07/13 20:38
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2010/07/13 20:36

夏は全体の気温が高く脊梁山脈を越えるときに露点以下の気温になりにくいのです


露点以下にならないと凝結しません
さらに夏は気温と水温の差が小さく海からの水蒸気の供給が少ないので相対湿度が低くなります

冬の日本海では海上で既に飽和に達していることが多いのです
海岸では分かりにくいですが沖の様子はまるで風呂のように湯気がたちめています

この回答への補足

 なるほど、夏はもともと気温が高いので風が山越えしても飽和水蒸気量に達しにくいと言うことですね。
 しかし、それでも「飽和水蒸気量に達しにくい」と言うだけで、夏場を通して「全く飽和水蒸気量に達することが無い」と言うわけでもないでしょうから、冬場の西高東低ほどではなないにしろ、多少はその影響があっても良さそうなものだとも思いますが。

 ところが、理科年表などを見ても、7・8月の降水量や相対湿度は日本海側と太平洋側では殆ど変らないと言うか、むしろ降水量・相対湿度とも日本海側の方が若干高めですらあります。

 この点がまだ納得いかないところですが、更なるご回答を頂けたら幸いです。

補足日時:2010/07/13 20:34
    • good
    • 1
この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

お礼日時:2010/07/13 20:34

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!