なぜ日本の刀は両手であつかいますか?
日本刀は両手で持ちますが、刀剣を両手で持つ剣術はドイツ、イタリア、インド 少しばかり中国にあったくらいですが、これら外国の両手剣術の剣はすべて重くて長いです。
しかし、日本刀は片手剣ほどの重さで長さです。
同じ長さであればリーチを考えると片手半身の方が有利です。なので、外国の剣術は盾が無くても片手であつかいます。
佐々木小次郎の物干し竿は1mほどで驚異的な長さであったようで当時の一般人には扱える物では無かったと言われているようですが。
この動画の両手剣は長さ140cm重さ2kgほどです。(最後に使われた剣の重さと長さが出ている)
彼らは達人でもなく、剣術歴10年ほどの生徒だとおもわれますが、かなり素速く剣を扱っており(1:55 ぶつかって火花が散るほど)剣の重さに振り回されてはおりません。(普通の体力でもこの程度の刀剣は扱えるという例)
侍が非力だとは思いません。私なりに思うに軽い刀を両手で持つことでよりスピーディに扱える、
斬りつけたときは片手よりも強力という2つのメリットがあると思いますが、それとリーチは引き合うかという疑問があります。
例えば「刀は突くもの」という言葉がある程度事実を含んでいるとするならば、剣が同じ長さで同じタイミングで突きを出したら、体の幅分だけ距離が稼げる片手のほうが絶対に有利です
日本刀を両手で扱うメリットはどのようなところでしょうか?
No.9
- 回答日時:
もともと日本刀も馬上で使っていましたし日本は海外みたいな広い平地が無いので片手は手綱を放せなかったので盾の文化が発達しなかったのでは無いでしょうか?
また、技術的に盾で受けるのは簡単です。海外では武術の知識も技術も無い人たちに盾を持たせて最前線に立たせたからそちらの技術が発展したのだと思います。
日本の場合、武士(専属軍人)は武道が必修でしたし毎日稽古してるので技術も知識もかなり高かったでしょうね(つまり難しい武器であっても扱える)
平和になった江戸時代に剣術諸派は一対一で、馬上ではなく地上での戦いを想定し、崩されにくさを追求したからだと思います。
日本刀が斬る事に特化し始めたのも鎧を着なくなってきたこの時期です。
普通の着物で斬る事に特化した日本刀を持って戦うことになります。よく斬れる刀であれば、少しでも斬られた時点で致命傷でしょうし、かすり傷であっても血が流れどんどん生命力も減りますし動きも鈍くなります。つまり、崩されにくい技術とは斬られにくい技術につながります。
両手で扱うと防御の時力負けしにくいでしょうし、斬るということは致命傷を与え易いと言う事です。剣道では廃れてしまった「シノギを削る」とか「つば迫り合い」などは刀を折らずに攻防する技術の一つですね(日本刀は斬ることに特化したので折れ易い)
要するに両手で持つというのは絶対に相手に斬られない、そして相手を斬って確実に致命傷を与えるという事に特化した技術だと思います。
逆に突くというのは急所に決めなければ致命傷には繋がりません。恐らく西洋で突くのが主流になったのは鎧の隙間を狙わないといけないからではないでしょうか。
そして重く大きい剣も馬上の騎士を鎧ごと叩き切る、吹っ飛ばすことを目的に作られたものだと思います。
有難うございます。馬の操作は手でなくて脚でもできるのですが、西洋中世のハミは長いH型でてこの応用で口の中に強い力が効きました。日本のハミはモンゴルのものと同じですが牡馬を去勢をしていないので 扱いがむずかしい。これを抑えるために手綱を左手で持たざるを得なかったというのは、実は私も同感です。
剣道のような鍔迫り合いは現実的にほとんど起こりえません。あの状態になればすぐに体術になり刀の柄か相手の腕をつかみます。たしかに、はじめからこれを想定しておれば、両手で持つという意味も出てきます。そもそも日本の柔術ではないですが相手が強く押せばいなし、相手が弱く当たれば押せというのは不変ですから、力に力で押し合うということはないです。私の経験で私が1,5kgのレピア、相手が700gのエペで対戦したとき、重さに乗せて勝ったのはたった一度だけですし、相手はフェンシング初心者でした。
鎧ごと剣で斬るというのはベルセルクのようなファンタジーだけです。実際の甲冑剣術は
細かいです。
http://www.youtube.com/watch?v=G4k-vjdeZO4&featu …
No.6
- 回答日時:
武士は、武器の優劣ではなく技術の優劣でその強さを競ってきたのです。
この精神は現在でも武道の精神に引き継がれています。
西洋と比べて日本の武器の種類が少ないのも、殺生ではなく技術の優劣で競ってきたからでは無いでしょうか?
西洋の戦いでは今の戦争と同じように無闇に殺し合いをしたでしょう・・・
しかし武士同士の戦いでは、必ず相手を殺したかどうか。。。
1対1のほぼ同じ条件で争い、負けた側は生き恥を晒さぬ為に自ら切腹という事もあったわけですし、
必ずしも勝敗を生死で決めたかは定かで無いのです。
美しい装飾を施された刀や甲冑、茶道具等も権力・力の象徴であり、これらを贈呈する事で争いを防いだり仲間にしたりという事もありました。
今で言う外交のようですね。
日本人は農耕民族ゆえに国民を失うのは国として利益にならず力は殺し合いだけでは得られ無いということを昔から知っていたと思われます。
なぜ武士は盾を持たなかったのか・・・
刀もそうですが、恐らく鎧も優れた職人の手で作られたので優物だったと思います。
この理屈を西洋の歴史と照らし合わせると・・・西洋にはチェインメイルからプレートメイルに変わったときに手持ちの盾が廃れていった歴史があります。
なので生まれたときから鎧が優れものだったら邪魔になる手持ちの盾は要らなかったのでは?とも思えます・・・
資源が少ないので作れなかった?とか、諸説ありますが・・・日本では戦場では鉄兜すら鍋として使った歴史があますので、邪魔な物は持たなかったのでしょう。
西洋では陸続きで常に他国との戦争で、その範囲は広く、他国へ勢力を伸ばすと共に様々な武器や戦術が発達しました。
しかし、日本は島国ゆえに他国から侵略されにくく戦術や外交は独自の発達をしたのだと思います。
この回答への補足
技術(テクニック)の優劣というのはテクノロジーには負けます。どのようにすばらしいソフトであっても、専用のハードにはかないません。もし、テクノロジーを重視しないならば長刀から槍、弓から鉄砲という変化は急激に起こらなかったでしょう。
また、仮に優劣で強さを競うのであれば、両手で持つメリットは何かと再度質問せねばなりません。
むしろ、同じ刀でテクニックを競うのであればリーチを長く取る片手扱いもあるはずです。
武士は異質です。誕生時にあれほどの重装甲をした戦士は世界史上にありません。なぜ、それほどの優れた甲冑が試行錯誤も無く突如でてきたのか?
これに答えた文献はまだありません。
もうひとつ盾をあげるならば自分で装備がそろえられる武士はともかく、郎党、家之子らは軽装備です。
主はお貸し具足を提供しましたが経済性を考えると盾のほうがはるかに安上がりであり、汎用性もあります
>>日本は島国ゆえに他国から侵略されにくく戦術や外交は独自の発達をしたのだと思います
まさにそうです。日本の文化はマダガスカルやガラパゴス諸島のように、海でわけられ独自の発達を遂げました。できれば、その先、独自の文化発達のどのような理由で両手で扱うかをお答えいただきたかったです
ご回答有難うございます。
No.5
- 回答日時:
日本刀は「武器ではなく防具」です。
日本の戦の歴史をヒモ解けば分かるのですが、戦国時代になる前にいったん長い平和の時期があり、更に戦国時代のあとに長い平和の時期があります。要は「諸外国に比べ実戦経験が少ない」んですね。戦国時代を見ても、実際に戦の前線に出た「足軽」は「攻撃用武器」としては理にかなっている槍を使っていますし、ほぼ同時期により「攻撃用武器」としては優秀な銃砲が入ってきましたので、戦国時代に実際に日本刀で戦争を行った場面はそう多くなかった筈です。
こういうような場面で、求められる武具としての性能は「暗殺防止」に尽きます。暗殺の場合、銃砲を使うのでなければ短刀などによる接近戦になりますので、一撃必殺の日本刀は高性能な武器兼防具になります。また、対応するのが「暗殺」だけですから2撃目以降はあまり考える必要がなく、身動きが難しい防具はむしろ不要という判断になります。そりゃ日本刀同士での決戦が無かったとは言いませんが、基本的に「武器と場所を暗黙の了解のうちに制限した決闘の一種」に近く(実際、日本の戦で「相手を皆殺し」にした例は極端に少ない)、乱戦などの実戦経験がない日本刀は、自身の性能の偏りを問題なされることが無かったんです。
日本刀が床の間に飾られたり、鞘に精密な飾りをつけたりする傾向があるのも、日本刀の「防具」的性格をよくあらわしていると思います。
この回答への補足
確かに西洋に比べると戦場で刀が使われることは無かったようです。
槍足軽も刀を大小さしています。これはパイク兵もサーベルをもっています。
もちろん、戦場での主兵器はポールアームです。刀剣はサイドアームです。
私の疑問はサイドアームであってなぜ、西洋をはじめ他の多くの文化は片手ですが、日本では刀は両手で、あつかうかということです。
FEX2053さんは戦場での刀術と江戸期の剣術を混同しておりませんか?
2chで居合いは暗殺という主張を見かけたのですが、仮にそうだとして2の太刀いらずであれば
なおのこと片手になりませんか?
また、暗殺が戦場であることは無いと思われます。
No.4
- 回答日時:
サイズによりけりでしょう。
小太刀とか、より小さいサイズならば片手で扱う事もあるでしょう。
>>外国の剣術は盾が無くても片手であつかいます。
フェンシングとかですか?
防具を装着した相手を斬って、しかも次の相手に備える場合、結局は力を頼りに
する事になります。それが両手で剣を扱う理由になるのではないでしょうか。
イメージですが、忍者のように防具を着けず、速度を頼りに斬り合う場合は、
より小さい得物を使うでしょう。
結局、どのような戦い方が求められているか、需要と供給ですね。
答えになっていないかもしれませんが、こんな感じで。
この回答への補足
皆様、回答有難うございます。これは「武士はなぜ盾を使わないか」「なぜ武士は登場したときからその基本が変っていないか」という私の研究テーマのひとつです。
西洋の剣はたくさんありますが、両手剣は悪名高いランツクネヒトもつかいますが、彼らは腰に予備の片手剣を持っています。また、レピアは片手剣の代表ですが1,3kgほどもあります。弓兵なども腰に予備の片手剣をつけていますが、これは日本の弓足軽も大小をつけています。両手剣は特殊ですが、逆になぜその両手扱いが日本では普通だったのか?ご存知と思いますがものは片手のほうが両手よりも操作しやすい。重さがある場合はもう片方を添える(つまり日本刀です)になりますが、ところが重さについて言えば手を添えるほど重いとは思えない。
わたしはRSWというメーカーのソフトソードなる打ち合い剣を使います。これは実剣と同じ重さ、バランスが売り物の剣で種類も刀からロングソード、ブロードソード、ダオ、シャムシール、ジェン、さまざまあります。わたしはファイティングでこのメーカーの刀を使いますが、片手でサーベルとして扱ってもほとんど違和感がありません。(私は162cmの小男です)
nahaha55さま
西洋の両手剣などは映画の影響で大きく、力任せのイメージがありますが、全く違います。「斬る」も叩き斬るようなハウと先端で引ききるシニットと使い分けます。押し切り、引ききりももあります。たしかに日本刀に比べると切れませんが、人を殺すには斬るも殴るも関係ないです。必要以上の刃の切れ味は、むしろ刀剣を脆弱にします。日本刀はその鍛えが世界に冠たるものですが、それでも相手の刀と刃を合わせることは基本的にしません。
tOshIokunさまの上段蚊等の斬りですが、それは竹刀ではございませんか?金属の剣ならば滑ってそれてしまいます。片手で防御できます。
tpg0さま。人を殺すに骨まで断つ必要はありません。日本刀がすばらしいのはあの軽さで胴体を両断できるからですが、剣術に関していえば、そこまでの必要はありません。腕の腱を切るだけで十分なのです。
sotomさま
もちろん小太刀は片手ですし、小太刀を中心とした流派があることも知っていますが、やはりほとんどは刀をつかいます。サーベル、ブロードソード、カッツバルゲル・・多くの片手剣は刀よりも重いです。
そして防具が場合は同じ剣を使ってもまったく違う剣術になりますので、ここでは平服とお考えください。
私はずいぶん日本剣術の人たちと対戦していますが、剣術経歴の割りにそれほど悪い勝率ではありません。
原因は相手はこちらを知らず、こちらは日本剣術を少し知っている事前の情報量もありますが、それでもロングソードのリーチは圧倒的です。また、こちらが片手半身で刀=サーベルで対戦しても篭手以外はやはり安全圏内になります。このような実経験からも刀を両手で持つという理由はわかりません。
No.3
- 回答日時:
刀は斬るものです。
突く事もできますが、斬るものです。西洋の剣は腕力にまかせて叩きつけるように扱うものが多く、
日本刀は引いて斬ります。
のこぎりでも日本のものは引いて切り、西洋は押して切ります。
食事用ナイフでも日本製は引いて切るようになっています。
片手剣はもともと、腕力のあまり無い人や、高い身分でゴツイ
武器を携帯できない人のためのものだったと思います。
両手剣の相手と戦った場合、
片手では剣と剣がぶつかったとき、力負けして剣を弾かれる可能性が
あります。防御も同じです。
特に相手に間合いをつめられた時、どうしても圧倒されてしまいます。
リーチは関係ないです。
いかに自分の間合いで戦うか、ですから。
両手剣はリーチが長いので有利なのです。同じ長さの槍であればもっと有利です。
たとえば。何でも切れる、相手の剣ですら切れる単分子カッターを持っていても長さが5cmしかなければ、1mの刃物には勝てないでしょう。日本刀は短く軽いのに両手で持つという不思議な武器です。
No.2
- 回答日時:
母親の実家に日本刀の真剣が5~6振りありました。
日本刀特有の波模様を初めて見た時、子供心に美しいと思いましたが、日本刀は「斬る」目的なんだと直感的に理解出来ました。
日本刀が突く目的なら、あのような反りは必要ないですし、柄付近まで鋭く研ぐ必要はないと子供でも理解出来ます。
私が成人した年(1970年)に、作家であり右翼思想家の三島由紀夫が東京・市ヶ谷の自衛隊(現・防衛省)を訪れてクーデターを企てました。
当然、自衛隊幹部は相手にしませんでしたが、クーデターに失敗した三島は、右翼団体員(盾の会)の介錯で割腹自決しました。
翌日の新聞には、一太刀で落とされた三島の首と胴体の写真が新聞一面を飾りました。
人間の首を一太刀で切断する日本刀の切れ味でも片手では力が入らないはずです。
正に「肉を切らせて骨を絶つ」使い方が日本刀なのだと思います。
日本刀の真剣を間近で見ると片手で扱う刀剣とは思えないです。
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