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源氏物語*若紫巻で「わが御車に乗せ奉りたまうて、みづからは引き入りて奉れり。」という文句があります。ここの「わが」は誰のことを指しますか。また「奉り給う」は「二重敬語」と思いますが、別々誰に対する敬意でしょうか。よかったら、詳しいだけ現代日本語に訳してください。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

 すみません。

No.1です。

> 新編日本古典文学全集(小学館)の該当部の訳は
> 「大臣は、ご自分のお車に君をお乗せ申して、ご自身は後ろの席にお乗りになる。」
> です。

と古典文学全集の訳を引用しましたが、「お乗せ申して」だと「たまう」の訳が出ていませんので、「お乗せ申しなさって」とでもした方が正確です。

 それから「引き入りて奉れり」(No.1の回答では「引き入れて」と間違えて入力してしまっています。)の「引き入り」は「引き下がる」という意味の動詞で古典文学全集では「前ではなく後ろに引き下がって」ということで「後ろの座席に」と訳していますが、訳者によっては「光源氏に対して引き下がった態度をとって」と解釈して「遠慮して」のように訳してある場合もあるようです。
 「奉る」は普通は「差し上げる」といった意味の謙譲動詞ですが、「飲む」「食う」「着る」「乗る」の動作を表している場合は尊敬語です。したがって「お乗りになる」という訳になります。

 あわてて回答して、質問者さまを混乱させてしまったかもしれません。きちんと調べて回答すればよかったと反省しています。
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 「我が御車に」の100字ほど前に「大殿参りあひたまひて」とあり、この「大殿」は源氏の正妻・葵上の父である左大臣を指します。

この大殿が源氏を「やがて御送り仕うまつらむ」と、葵上がいる自邸(左大臣邸)へ光源氏を連れて帰ろうとします。
 源氏は気が進まないものの左大臣の勧めを断りきれず内裏から退出します(=さしも思さねど、ひかされてまかでたまふ。)。
 この続きがお尋ねの「わが御車に~引き入れて奉れり」ですね。
 「わが御車」は左大臣の車。「わが」は左大臣を指します。左大臣が自分のの車に源氏を乗せるわけです。
 まず「乗せる」の古語「乗す(サ行下二段動詞)」の連用形「乗せ」があります。
 それに続く「たてまつり」は謙譲の補助動詞で、左大臣をへりくだらせることによって、作者(紫式部)から源氏への敬意を表しています。
 「たまうて」の「たまう」(「たまひ」のウ音便)は、尊敬の補助動詞で、作者から、源氏を車に乗せる左大臣への敬意を表します。
 新編日本古典文学全集(小学館)の該当部の訳は
「大臣は、ご自分のお車に君をお乗せ申して、ご自身は後ろの席にお乗りになる。」
です。
 左大臣が、左大臣自身が所有する車に、源氏を乗せて、左大臣自身はその自分の車の後部座席に乗るわけです。

 なお、ご質問の「別々」は「それぞれ」、「詳しいだけ」は「できるだけ詳しい」と表現なさる方がよいと思います。
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この回答へのお礼

混乱させてしまって、すみませんでした。入力した時眠そうで、頭が真っ白で、何をタイプしたのか全然わかりませんでした。指摘してくれて、ありがとうございました。実は今もそういう状態です。眠そう。。。古文に関する問題を回答してくれて、ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/04 01:22

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