
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは、生物系の大学生です。
岩波生物学辞典、『遺伝子導入』の項からの引用です。
「細菌や真核微生物に対してDNAによる遺伝子導入を行う場合,細胞の生理的条件あるいは細胞のカルシウム処理などによって細胞が細胞外のDNAを取り込むようになる.これをコンピテント細胞(competent cell)という.」
つまり、枯草菌に限らず、コンピテントなものとノンコンピテントなものは株が違うというわけではなく、細胞の「状態」が違うわけです。
例えば大腸菌に遺伝子導入させるときには、42℃くらいの高温で培養することで、大腸菌は全滅はしなくともある意味ショック状態になります。このようなショック状態から回復する手段として細胞外のDNAを取り込もうとするような状態=コンピテントである…と表現して差し支えないかと思います。
そのように外来DNAを取り込む能力が上昇した細菌のことをコンピテントであると言います。
塩化カルシウムによる前処理もよく使われるようで、この場合は細胞膜に穴が開いて、透過性が増大することでコンピテントになるようです。上に比べて、物理的にDNAを入りやすくする手段だと言えると思います。
No.2
- 回答日時:
私は、細胞壁がスカスカの状態になっているものがコンピテンシーがある細胞だと理解しています。
細胞膜が、外界と直接触れやすい状態であるため、DNAも取り込みやすいのだと思います。ほかに下のサイトのような研究もあります。枯草菌だと、プロトプラスト(またはスフェロプラスト)法、あるいはエレクトロポレーション法が今でも主流なんでしょうかね。それぞれの方法によって、コンピテンス能に対する考え方が違うと思いますよ。参考URL:http://www.affrc.go.jp/seika/data_nfri/h13/16.html
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