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琉歌は何故8、8、8、6音数律なのか。

各種の和歌の句は5音、7音です。5音、7音が心地よく響く所以があるのと同様に、琉歌の句が8音、6音で構成されているのにも理由があるのだと思います。どんな理由がありますか。

教材が必要なときのために一首だけ例示しておきます。この歌と限らずに説明し易い作品を用いて下さって結構です。
恩納なべ作『恩納岳あがた 里が生まれ島 もりもおしのけて こがたなさや』

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

歌に関し全くの門外漢です。

参考までに。

5音、7音が心地よく響くとありますが、実際はそれぞれ1拍足して6拍、8拍で読まれるから心地よく聞こえます。
和歌や俳句の朗詠、歌舞伎の台詞口上は、7、5調の下に、みごとに8拍のリズムが底にながれているのが分かります。7文字の次には1拍おき、5文字のあとに3拍おき、3文字分あるように脳が補って聞かされています。
 しらざあいって 7 きかせやしょう 7
 はまのまさごと 7 ごえもんが 5
 うたにのこせし 7 ぬすっとの 5


琉歌は、実際に何拍で読まれたり、詠われたりするのでしょうか。
もともと歌は書かれたものでなく、歌われて伝承されて来たものでしょうから。

この回答への補足

本日は8月29日です。この先の回答はないものと判断して締め切ります。
未解決の問題を解決するには少しでも可能性のある仮説を網羅することが第一歩と考えます。6拍、8拍説がどの程度の信憑性をもつのか私には評価できませんが、予想外のお答えで研究するのに値するのかな、と思いました。

間違えるに事欠いて「古老」とすべきを「故老の援け」としたのは、また絶妙な場所で間違えたものです(もっとも故老も使われなくはないようですが)。
最近、別の場所で「謝る」とすべきが「誤る」となっているのを見過ごしました。どうも絶妙な場所で誤るのには我ながら閉口しています。

皆さん、お世話になりました。

補足日時:2010/08/29 21:57
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この回答へのお礼

和歌の話から片付けます。
NO.1のお礼欄の仮説が日本語の2音、3音、1音という特徴が原因で5音、7音が耳に心地良い結果を生むと述べているのに対して、6拍、8拍が耳に心地良いという原因があるために休止の1拍を除いて5音、7音に落ち着くのだ、との説だと読みました。即ち因果関係がNO.1の仮説と逆転しているのだと読みました。
和歌や俳句の朗詠、歌舞伎の台詞口上などは何れにも疎いので反応できません。この件については音楽家の中に何かしらの見解をもつ方がいるかもしれないと思いました。第二の仮説として記憶しておこうと思います。

琉歌については、先ずは故老の援けを得て実験するのがよいと思います。漢字の中国音を学び、万葉仮名を分析することによって当時の日本人の発音を知ることができているというのですから、1500年頃の琉球の言葉がお手上げということはないように思います。素人の寝言かもしれません。
有り難うございました。

お礼日時:2010/08/19 20:44

 古典に興味を持つ市井の一検索マニアです。


 お尋ねの内容とは少しずれるかもしれませんがお許し下さい。

 岩波 新古典文学大系62巻(1997年12月刊)に収録されている『琉歌百控』の解説(真鍋昌弘氏)には、

(和歌がなぜ七五七七七の音律数であるかというのと同様に)「 琉歌も、なぜ八・六の音律数で短く緊張するようになったのかという理由を明らかにすることは今のところできない」(660ページ)

とあります。

 ただし「古謡のクェーナ、ウムイ、オモロの中に」「八音的要素」「六音的要素」が「生まれている」ことから推し測ると、「沖縄固有の歌の自律的な律動が素地になっているとみなければならないであろう」(同ページ)とも記されています。


 ネットでは、1975年とやや古いですが、比嘉実氏の「琉歌の源流とその成立」

http://ci.nii.ac.jp/els/110004642186.pdf?id=ART0 …

の「(二)琉歌発生論について」には「オモロを母胎」と考える旨が記されており、「本土の小唄の七七七五形」の影響についても言及されています。一度お読み下さい。


 あと、「琉歌 成立」をキーワードに検索してみたところでは、

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclien …

やはり、「沖縄古歌謡から発展もしくは日本本土の文学の影響が考えられるが、はっきりしない」というところが大勢のように感じます。
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この回答へのお礼

遅くなりましたが、「検索マニア」さんへ「検索させマニア」からのお礼です。

(I) 琉歌について
>>「沖縄固有の歌の自律的な律動が素地になっているとみなければならないであろう」<<
理解の深さには雲泥の差があるにしても、よく納得できます。
岩波を根城とする専門家が、この先を考察しないのはケシカランので提案をします(?)。

1.沖縄の歌人に古い琉球の言葉を用いて8、8、8、6の歌を10首創って貰い、これを甲群とする。同じく7、7、7、5の歌を10首創って貰い、これを乙群とする。
2.甲群と乙群を沖縄方言の発音の熟達者に詠い上げて貰う。これを沖縄の古老100人に聴いて貰い、どちらが耳に心地良く感じたかを調査する。

甲群に軍配が挙がるなんて結果が出ませんでしょうか。可能であれば疾うの昔に学者が実行しているのでしょうから、この提案はミミズの戯言です。
>>沖縄固有の歌の自律的な律動<<
この正体は何なのでしょうか、琉球方言の中に存在するのでしょうから琉球語を隈なく研究しなければならず、結局は闇の彼方に吸い込まれて仕舞うのかもしれません。

(II) 和歌が5音、7音である必然性について
どなたか学者が、こういう説を述べていた記憶があります。
1.和語の基本は2音である。
2.3音の語は2音+2音から派生している。「あした(朝)」は「あけ(明け)」+「しだ(時)」=「あけしだ」→「あした」。
http://gogen-allguide.com/a/ashita.html 
3.助詞は1音である。
4.以上により、日本語は2音、3音、1音の各々の単語の何個かの組み合わせに成り勝ちなので5音、7音で区切りが着き易い。よって5音、7音は耳に心地良く響く。

真鍋昌弘氏が、和歌が5音、7音である理由は判っていないと仰るのですから、その通りで上記は精々仮説の域を出ないのだと思います。また、私の記憶違いで、こんな仮説は誰も述べていないのかもしれません。その場合は喜んで私の仮説にしてしまいます。本邦初の説で「仮説マニア」でもある私は、とても嬉しいです。

琉歌と呼ばれるものの存在を初めて知りましたが、随分研究されているのが判りました。ご紹介の豊富な資料は消化しきれませんが何時か役立つ時があるに違いありません。
有り難うございました。

お礼日時:2010/08/16 20:05

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