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ある光源(色がついていたかもしれません)が観察者の
左→右と移動し、また右→左へと戻っていく。
この様子を左目の前だけに青色のフィルターを置いて
同様に観察すると、時計の中を9時→12時→3時と
動き、3時→6時→9時に戻っていくように見えた。
(要するに直線的な移動がなぜか円軌道のように見えた)
このように見える仕組み・理由を説明せよ。

という問題がまったくわかりませんでした。
目の仕組みについては大学で少しだけやったぐらいです。
予想としては錐体細胞の赤・緑色のが働かないので、
遠近感が狂う?とかでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

Pulfrich効果のことでしょうか?



これは光刺激が網膜に当たってから中枢で1つの感覚として捉えられるまでの時間が明所視では短く、暗所視では長くなることを利用し、一種の立体錯視を起こす現象です。

両眼視が存在するかどうかを検査する方法としても用いられ、被検者の1眼をフィルター(光の明度に関係するので、明度が低いほど効果は強く出現します)などで暗順応させた後、約2mの距離で視線と垂直の方向で振り子を水平に振ります。
そうすると、裸眼からの情報は暗順応した他眼の情報よりも速く中枢に伝えられ、刺激伝達の差から見かけ上の両眼視差を生じます。
「視差」が生じると言うことは、すなわち「立体視」を生じることになり、水平な振り子運動は奥行きを持った楕円運動に感じられます。これが立体錯視です。
この場合、振り子は裸眼の側から前方に迂回し、暗順応させた側から後方に回って運動しているように見えます。
この立体錯視は、振り子運動が速くなるほど楕円の奥行きが大きくなり、フィルターの明度が低いほど顕著になります。ただし、フィルターの色調には直接関係しませんので、青であろうが赤であろうが明度が低く、すなわち濃くなるほど効果がはっきりと認識できます。

しかしこの立体錯視は、片眼が抑制されているような弱視の人や、両眼の対応が欠如しているような場合には認識されません。

眼科領域の斜視や弱視などの両眼視機能について述べられているような本(古い物でないと掲載されていないかも…)を探してはいかがですか?

一応参考資料としては、金原出版の視能矯正-理論と実際-(弓削経一著)というものがあります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
少し難しい質問で回答されないかもと思っていたので
大変うれしいです。
とても詳細な回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/07/31 08:51

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