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看護研究のアンケート作成について
病棟の看護研究で、研究計画書を作成しながら過去に同様の質問紙(アンケート)がないか文献検索をしていますがなかなかみあたりません。
質問紙(アンケート)は新たに作成すると、比較対象がないのでつくらず探したほうがよいといわれています。
看護研究に取り組むのは個人的に4年ぶりなのですが、アンケートを作成するのはやめたほうがいいのでしょうか?アドバイスお願いします。

A 回答 (1件)

看護系大学で心理学を教えている教員です。



ご質問のように、質問紙調査を実施するとき、通常は、同様の質問紙や、既存の尺度を用います。
それは、過去に報告されたデータがあれば、その結果との比較考察が可能だからです。
とくに、いわゆる「尺度」と呼ばれるものでは、一定の手続きにしたがって作成され、その信頼性や妥当性が確認されていますし、下位尺度ごとに、あるいは、尺度全体について、「得点」が算出できるようになっていますので、ある特性を測定し、比較検討することが可能になっているからです。
このように、たとえば、「不安」を測定する、あるいは、「自尊感情」を測定するということを目的とする場合、それらに適した「尺度」がすでに先行研究から作成されていますので、既存の尺度を用いることが適切と考えられます。
したがって、この例のように、不安、自尊感情などのように、特定の特性を測定したい場合には、新たに尺度を作成するとなりますと、多数例を対象にデータを集め、一定の統計学的な手続きにしたがって、項目を精選したり、信頼性・妥当性を確認したり等の作業を行わなければなりませんので、病棟で実施される看護研究としてはお勧めできないということになります。

ただし、患者さんや、ご家族に関わることがらについて、何らかの実態(たとえば、面会の頻度や、それに影響する要因を調べたい)を明らかにしようとする場合には、独自に項目を設定して、質問紙を実施すること、必要なデータを得ることが可能です。
この場合も、比較対照群を設けて、得られた結果を比較できるようにしておかないと、単なる実態調査報告しかできないことになります。

このように、何を目的に研究を行い、どのようなことがらについて測定(調査)をしたいのかを明らかにされ、検討を進めることをなさってください。
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この回答へのお礼

返答が遅くなりまして申し訳ありません。
その後目的と調査方法を検討し本年度は質的研究となりそうです。

年度を重ねながら量的研究で焦点を絞りたいと思います。
ありがとう御座いました。

お礼日時:2010/09/22 00:05

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