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最近キャプティブという言葉をよく聞きますが
その仕組みなど分かる方教えてください。

A 回答 (1件)

キャプティブと云うのは分かりやすく云えば大企業が運営する


自前の再保険会社のことです。

通常日本を代表するような大企業は子会社として損害保険
代理店を持つことによりその手数料相当分を自社グループ
に還流させています。

キャプティブは更に再保険会社を設立し、一旦保険会社に
支払った保険料をその会社に再保険の形で還流させる
システムであり、欧米では当たりまえの事です。

日本でも現在は大手企業100社以上がこの自前のキャプティブ
を保有していますが、大きな事故で破たんするのを防ぐため
通常は再々保険の形でリスク回避を行います。

そのためこのキャプティブ会社は保有部分(Retention)
を2~3%にして、残る部分はすべて大手の保険会社に
再々保険として出してしまいます。

したがって、キャプティブとしての利益は再々保険手数料と
利益戻し(Profit commission)となります。

ただ、実際にこのキャプティブ会社を運営するのはケーマン諸島
等にある専門の会社に委託します。
また最近は自前のキャプティブではなく、レンタキャプティブ
といった既成の会社に相乗りする場合もとられています。

キャプティブ会社は表面にあまり出ないので以外に知られていませんが
日立、東芝、トヨタ、日産など大企業の多くがこのキャプティブ会社
を擁しています。

要は自社で支払った巨額な保険料をこのシステムを通じて、自社側に
還流させる仕組みなのです。
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この回答へのお礼

わかりやすい説明をありがとうございました。

損害保険の複雑さを改めて実感しました。
周囲の人に聞いても誰も説明してくれませんでしたので
良い勉強になりました。

お礼日時:2010/09/22 09:36

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